ウォークとは何か?

Photo credit : Market Watch

ウォーク(woke)は近年の米国のスラングの一つであり、特に黒人に対する人種差別や不平等および疎外された人々に対する社会的正義などの社会問題を重要な問題として認識し、目を覚まし、積極的に注意を向けるという意味がある。しかし、このような肯定的な態度を求めているのはリベラル系の人々から来ているが、保守派、特に政治家は、この言葉を攻撃の武器として利用している。言語学者はこの言葉の由来についてどのように説明しているだろうか?

保守派はこの言葉を攻撃の材料として使用している。インディペンデントの説明によると、ウォークという言葉は「アフリカ系アメリカ人の現地英語に由来しているが、徐々に右翼の演出者によって侮辱として使用されるようになった」という。米国では、ブラック・ライブズ・マター(BLM)運動が激しくなる前の2000 年代初頭から使用されていた。現在、『目覚めた』という言葉は「政治的左翼派によって進歩性や社会正義を指すために使用されているが、政治的右翼派は自分たちの信念に同意しない人々を中傷する方法としてそれを武器にしている。『目覚めた』という言葉や『目覚めたまま』という表現は新しいものではなく、1940年代に台頭し始め、アフリカ系アメリカ人が『文字通り目が覚める、あるいは正義の問題に敏感になることを意味する』ことに初めて使用された」と、言語学者で辞書編纂者のトニー・ソーンは述べている。

1990年代に右翼が批判したポリティカル・コレクトネスという表現が流行した。特に人種、性別、文化、性的指向などの違いによって識別されるグループを説明する場合に、最小限の攻撃を意図していると思われる特定のグループの人々を怒らせる可能性のある言語や行動を避けるために使用される言葉を利用することである。ポリティカル・コレクトネスの顕著な一例は、黒人をニグロと呼ぶことを止め、アフリカ系アメリカ人と呼ぶことが奨励された。ポリティカル・コレクトネスに比較すると、保守右派の最近の反ウォーク紛争はもっと喧騒的で深刻である。

この言葉を最も使用する大統領選の候補者は、黒人文化の真実の歴史を伝えることに反対するフロリダ州の知事ロン・デサンティスである。彼は、選挙キャンペーンで、ウォーク運動に対する戦いを開始し、繰り返し、反ウォークを表現している。彼は、今年3月初旬アイオワでのキャンペーンで「私たちは議会で目覚めた人々と闘います。私たちは教育界の目覚めた人々と闘います。 私たちはビジネス界の目覚めた人々と戦います。私たちは目覚めた暴徒に決して降伏しません」と言った。そして彼は、フロリダ州の学校や職場での指導や訓練の内容を規制するStop Woke Act( Woke 阻止法)を2022年4月22日に署名した。この法律は人種、性別、国籍を理由に、個人が他人の過去の行為に対する責任を共有するよう指示することを禁止している。更に、フロリダ州教育省が幼稚園から高校までの学校で批判的な人種理論を教えることを禁止することを成文化している。

要するに、最近政治家はウォークという表現を良く使うようになった。この単語は「目覚める」を意味するウェイク(wake)の過去形である「目覚めた」(woke)であるが、この言葉は2014年頃から流行し始め、その解釈や利用は、政治的立場によって異なることが特徴である。つまり、2024年の大統領選のキャンペーンで共和党候補者の一部も含めて、保守派はこの言葉に対抗的であるが、主に黒人の若者で構成されるBLM運動と彼らの支持者は、この言葉を奨励している。一方、この動きに対抗している最も目立った政治家は、フロリダ州の知事ロン・デサンティスであり、彼はこの言葉を批判的に利用することで、彼の2024大統領選キャンペーンの中心に置いている。そして、最近の彼の文化的反ウォーク・キャンペーンは同州のオークランドにあるディズニー社に対する長期的戦いで、政治的圧力をかけたことである。

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