ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームス(下)による前大統領ドナルド・トランプの長年の不正なビジネス慣行に対する2億5,000万ドルの罰金を求める民事詐欺裁判で、トランプは6日午前10時前に裁判所に出廷し、証言を行った。カメラは許可されていなかった法廷でのトランプの証言台の注目点は、質問に答えず、暴言が多かったトランプに対する裁判官の忍耐力にも限度があることを示したことである。アーサー・エンゴロン判事は6日の裁判で、トランプにとって否定的な判定を下す可能性があることを示唆した。
トランプはトランプ・オルガニゼーションの多様な資産評価に関する裁判で宣誓を行ったが、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェイムスの州弁護士であるケビン・ウォレスの質問に対して、直接答えず、繰り返し逸脱したスピーチを行い、アーサー・エンゴロン判事に対して何度も暴言を吐いた。複数の情報筋によると、エンゴロン判事はトランプの民事訴訟の裁判を担当しており、トランプの弁護士らは、陪審裁判の手配をしなかったため、判事が法廷の判決を行うことになる。トランプの弁護士の一人であるクリストファー・キセはエンゴロン判事に対し、「この証人の場合は、話を聞いてすべてを受け止めたほうが遥かに効率的です」と述べ、トランプが好む方法で、答えられるようにするべきであると提案した。
しかし、エンゴロン判事は声を上げて怒り、「いいえ、私は彼の話を聞きに来たわけではありません。私は彼の質問に答えるのを聞くためにここにいます」と言った。判事はトランプが質問に答えず、演説していると苦情を述べ、「これは政治集会ではありません。無駄にする時間はありません」と言った。また、弁護士に対して「できるなら、貴方の顧客をコントロールしてください。それができないなら、私がやります」と述べ、判事は可能な限り、証拠に基づいて結論を出すと示唆した。財務的な不正操作で裁判に直面しているトランプは、ここでも政治ショーの暴言を吐いた。そして、トランプはある時点で「政治的ハッキング」と表現し、エンゴロン判事に対して、「あなたはおそらく政治的な理由で、私を貶めたり、傷つけたりしようとしています」と批判した。ある時点で「判事は、常に私に不利な判決を下す」ので、彼にとってマイナスになる決定をすると予測した。さらに、トランプは「私の価値は財務諸表より何十億ドルも高い」と主張し、マー・ア・ラゴの資産についても、非常に「高い」と数回強調した。トランプは「これは、詐欺の逆です。詐欺は彼女です」と述べ、ジェイムス司法長官に言及した批判を展開した。
ジェイムスは、裁判所の外で待っていた記者団に対して、「今日は面白い日になる」と述べ、結局、「重要なのは事実と数字だけです。数字は嘘をつかないです」と言った。一方、トランプは、裁判所に到着した時、記者団の前で短いコメントを行い、「これは酷い、酷いことです。彼らは私が今対処しようとしている政治工作員です。我が国にとって非常に悲しい状況です」と言った。このコメントは、裁判官や司法長官がライセンスのある法務執行機関のメンバーであることをほぼ全ての国民が理解しているものの、彼は支持者からの同情を引き寄せる戦略を利用していることを示唆した。
先週、トランプの二人の長男と次男も証言を行った。彼の娘イバンカも証言すると言われている。彼らは、資産価値の調整について、どのような役目を果たしたか、彼らの活動はこれに関連していたかを聞かれ、いずれも否定した。要するに、トランプと彼の二人の子息は、彼らが所有する不動産には財務諸表よりもっと価値があると述べ、彼らは何も不正をしていないとして擁護した。質問を逸らし、長々と無関係な話を続け、裁判官とニューヨークの長官に対して批判と攻撃を繰り返すトランプに対抗するアーサー・エンゴロン判事は、忍耐にも限度があることを示し、今日苛立ちを見せたと報告された。
そのような状況下で、激戦州の有権者は現在のところ2024年の選挙で、トランプの4つの告訴には何も影響されていないことを示した。ニューヨーク・タイムスの最新の世論調査は、アリゾナ、ジョージア、ネバダ、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの6州の激戦州の中で、ウィスコンシン以外の5州でトランプがリードしていることを示した。具体的な支持率の数値を表示していないが、彼らは経済を最も重視しているため、経済の側面では個人的にトランプの政策の方が彼らに有利であると述べている。しかし、同紙のインタビューによると、独立系の有権者は現時点で、現役大統領のジョー・バイデンよりトランプに投票すると答えた率が高いという結果が出たものの、彼が有罪になった場合、他の候補者に投票すると述べている。また、トランプも2024年6月には78歳になるため、同じく大統領としては高齢であるが、多くの有権者は現在で 80歳のバイデンの年齢をもっと気にしていることを示唆した。2024年の選挙まで、まだ約一年残されている現在、4つの裁判の一部の判定が選挙前である場合、ほとんどの有権者は、有罪宣告された個人に投票する意思はないことを示唆した。つまり、現在の激戦州での世論調査は、有権者がトランプの裁判の判定次第で、彼に投票するかどうかが大きく変わることを示唆した。いずれにしても、トランプは裁判官のギャグ・オーダーに違反し、最近数回罰金を命じられたことから、裁判所での態度を改めない限り、彼は引き続き自分の首を益々絞めていることを示唆している。