2024年4月15日、米史上初の元大統領の刑事裁判は、その裁判を監督するファン・マーチャン判事が午前10時に着席した時に開始された。この裁判は、少数の限定された記者を除き、カメラの使用は限定されているようである。15日初日の午前中は、様々な問題のディスカッションで始まった。陪審員の選定のために、午前中約100人の最初のグループが裁判所に入廷し、長時間待たされた。前大統領ドナルド・トランプの弁護士は裁判の最初の時点で、再度この裁判の監督を辞退するようマーチャン判事に求めた。しかし、判事は断固として、トランプ側の要請を拒否した。そして、同判事は、検察官らの要請に反して、トランプの他の性的不正行為については、陪審員に紹介しないと規定した。トランプの弁護士らは、陪審員の名前の入手を急かした。
最初の論議のあれこれ
マーチャン判事は15日の午前中、裁判の監督を辞退するよう求めたトランプの弁護士の主張を却下した。判事は「我々は法律に従い、正義をもたらすことを望んでいます」と述べた。検察官側らが、大分以前に複数の女性たちが性的暴行の告発をした事件を陪審員に伝えるよう求めたが、マーチャン判事はその要請を拒否し、前大統領に有利な判決を下した。また、マンハッタン地方検事局の検察官は、トランプの侮辱罪を指摘し、この事件で証人への攻撃を禁じた緘口令に3回違反したとして、合計3,000ドルの罰金を科すよう求めた。マーチャン判事は、トランプの攻撃を禁じるための緘口令違反の可能性について、今月下旬に公聴会を開くと述べた。加えて、一ヶ月以上前に追加されたとする10万ページの書類について、トランプの弁護士オッド・ブランシュは米国検察庁から大量の文書を最近「入手したばかり」であるため、裁判用の特定の証拠を保持していないと述べた。マーチャン判事はトランプの弁護団に対し、「貴方は24時間ある。今後 24 時間以内に作成しないものは除外される」と判定し、この時間内で認識できないものは、使用不可能になることを明白にした。
陪審員の名簿について
歴史的な陪審員の選定のプロセスが開始される前に、マーチャン判事は、法廷の全ての人々に対して、「これから陪審裁判が始まる」と述べ、米国の司法制度下では陪審裁判が基本であるとし、「この裁判の名前は、ニューヨーク州民対ドナルド・トランプです。本件の被告はドナルド・J・トランプです」と冒頭の挨拶で述べた。トランプの弁護士ブランシュは、96人の陪審員名簿を何時頃入手できるかを聞いた。マーチャン判事は、番号が含まれる陪審員名簿リストのコピーを被告の弁護士と検察側に渡すと述べた。裁判官は、名前が記載されたリストをコピーおよび写真を撮ることを禁止しており、一時的に渡されたリストは裁判所に返却する必要があると指示した。トランプの弁護士らは、名簿をコピーできないよう、裁判所内で目を通し、ある一定の時間内に返却する必要があることを示唆した。
大多数の陪審員候補者は次々に解散
今日法廷に現れた陪審員候補者の数は96人であり、彼らは東部時間午後2時過ぎに宣誓した。複数の情報源によると、彼らの中で、公平に対処できないとして挙手した人々は50%以上存在し、彼らは直ちに解任された。このプロセスは数回、繰り返され、公平な判断はできないと表明した人々は、容赦なく解任された。この中には、トランプについて非常に強い意見があると述べた個人も含まれている。この中の過半数は、解任されるため法廷に現れたことを示唆した。初日に候補者の数は大幅に減少し、ほぼ最後の時点で残った人々は潜在的な陪審員として、簡単なイエスまたはノーの質問リストを受理した。マーチャン判事は新たに、別の約100人が呼び出される予定であると述べた。最終的に必要な18人(12人の正式な陪審員と6人の予備陪審員を選定するには、少なくとも数日間かかることを示唆した。
初日のトランプの様子
法廷の外側でトランプは記者団に、これは歴史上見られない「政治的起訴」であると批判した。彼は非常に疲れた表情で出廷し、潜在的陪審員候補者たちにこの刑事裁判で、何をするべきかの事務的説明があった時点での瞬間も含めて、法廷で座っていた時に顔を上部に向け、目を瞑っていた。その後すぐに彼は突然身を起こして姿勢を改めたとし、彼の瞬間的居眠りは、数回あったと報告された。今日のプロセスは東部時間5時前に終了した。法廷から出てきたトランプは、記者団に5月17日に開催される子息バロンの高校の卒業式に裁判のために参加できないと苦情を漏らし、「我々は公正な裁判を与えられていない」と批判した。トランプはある時点で、この日の裁判を休憩するよう申し出たが、裁判のスケジュール次第であるとして、トランプの要請を即時に認可しなかった為、マーチャン判事に言及し、「彼は非常に矛盾した判事だ。そして彼は私たちがそこに行くことを許可しない」と批判した。
トランプに最も近い潜在的な証言者
判事はある時点で、潜在的な証言者の名前を読み上げたという。その中には、トランプの妻メラニア・トランプ、娘婿のジャレッド・クシュナー、トランプ・ホワイトハウスの最初のコミュニケーション・ディレクターで、その後大統領顧問であったホープ・ヒックス、トランプの初期就任当時の政策顧問スティーブン・バノン、トランプの個人弁護士ルディ・ジュリアニが含まれている。実際に、これら全員が証人として出廷する可能性はほとんどないと予測されている。
最後に、この裁判の複数の要点を15日に評価したニューヨーク・タイムスによると、⑴ ニューヨークのベテラン法学者であるマーチャンは真面目である。それは被告側にとっては不利である。判事は、検察による文書開示の遅れや訴訟の遅延、あるいは却下を目指す取り組みなどの問題について、一貫して弁護側の申し立てに対抗してきた。⑵ この裁判はビジネス記録以上のものを対象としている。15日のマーチャン判事の判決は、この裁判が元大統領の人生で世間に知られたくない出来事を再び明らかにすることになる。⑶ トランプの態度は、彼の一部の言葉に矛盾していた。法廷に入った彼は「ここに来られたことをとても誇りに思う」と述べた。実際には「トランプはあまり熱心ではないようであった。 彼は前かがみになった。 彼は顔をしかめた。彼は嘲笑した」様子が目撃された。⑷ この裁判は時間がかかる可能性がある。初日午前中の審理は、陪審員候補者が待機しているにもかかわらず、検察と弁護側の駆け引きが大半を占めた。昼食時になっても、彼らはまだ待機していた。⑸ 判事は陪審員の選定に時間をかけることを示した。裁判前の最も重要なプロセスは陪審員の選定であることを示唆した。複数のメディアは、この裁判が推定6週間続くと予測している。一方、一部のメディアはもっと時間がかかり、早く終わることはないと予測した。タイムスは裁判が二ヶ月かかる可能性があると予測している。明日、2日目の裁判(16日)は9時半から始まる予定である。