先週、12人の陪審員と6人の予備の陪審員の選定が完了し、前大統領ドナルド・トランプの本格的な裁判は5日目の今日22日から始まった。この裁判を監督するニューヨーク最高裁判所のファン・マーチャン判事は、この裁判を重要であるとして、非常に真剣に対処する意志があることを示唆した。さらに、検察官らは、この裁判は陪審員が目を見張るような広範な事実を知ることになると示唆した。今日の証言者は、ナショナル・エンクワイアラー誌の元最高経営責任者であるデイビッド・ペッカーである。
2024年4月22日午前10時から開始された5日目の裁判は、フアン・マーチャン判事の冒頭声明と検察官及びトランプの弁護士の冒頭陳述から始まった。マーチャン判事は「陪審員の皆さん、これからドナルド・J・トランプ氏の裁判を開始します」と宣言した。判事は、今後数週間にわたる陪審員の重要な役割について指示した。また、証拠を提示し、有罪を証明することは検察官の責任であると述べた。被告トランプは3人の弁護団に挟まれて座り、時折下を向き、落ち着かない様子を見せたと報告された。地方検事チームを代表して冒頭陳述を行ったマシュー・コランジェロ検察官は、この事件が「犯罪共謀と隠蔽」に関するものであると詳述した。最初の証言者となったデイビッド・ペッカーは、記事の代金を支払うために「小切手帳ジャーナリズム」を利用したことについて簡単に証言した。昼食前に30分の証言を行ったペッカーは、彼のタブロイド誌編集の機能性とトランプの関係について書かれた記事に対する彼の監督の程度について証言したと報告されている。
ニューヨーク・タイムスが22日に伝えた5日目の裁判の要点は以下のとおりである。⑴ 検察官らは、当たり障りのない「業務記録の改ざん」という罪状より、「もっと広範な全体像を描くつもりである」ことを明らかにした。マシュー・コランジェロ検察官は、冒頭陳述で「タブロイド紙のジャーナリズム、下品な事件、極秘に録音された通話などに触れた話」を展開した。「陪審員は、豪華なホテルの部屋、トランプ・タワー、さらに大統領執務室での出来事についても聞かされることになる」と述べた。これらは、予定されている裁判期間の6週間で、陪審員らは彼らの「目を覚まし続ける」と予測されている。
⑵トランプの主任弁護士トッド・ブランシュは、冒頭陳述で、この訴訟に至ったトランプの行動をありふれたものであると呼び、口止め料の支払いに関する秘密保持契約は、富裕層や有名人の間では一般的であり、「違法なことは何もない」と主張した。また、選挙に影響を与えようとすることは何も悪いことではない。それは民主主義と呼ばれるものだ」と主張した。そして、2016年の選挙前に、婚外関係が暴露されることを防ぐために、トランプの命令に従い、口止め料を支払い、「業務記録の改ざん」に加担し、「2018年に連邦選挙資金犯罪で有罪を認めた」マイケル・コーヘンを「犯罪者」であると言い、現在検察側の主要な証人である彼を非難した。
⑶ 陪審員の歯痛の緊急事態とユダヤ人地域社会の祝日のため、裁判の時間は短縮され、予定が30分しか残っていないにも関わらず、マーチャン判事は最初の証人であるペッカーから始めることを決定した。ペッカーは証言台に歩き出すと、すぐに1万ドル以上の支払いには承認が必要だった記事の購入の件や、有名人の顔を前面に出すことの重要性など、タブロイド紙ジャーナリズムの取り組み方について語った。ペッカーは「重要だったのは雑誌の表紙だけです」と言った。約30分間の証言の中で、彼は口止め料の「調達に関する企業秘密も明らかにし、ホテルの従業員やリムジンの運転手は富裕層や有名人の情報源になる可能性があると述べた。ペッカーは緊張している様子はなく、「検察官の冗談に笑い、時には数フィート離れた陪審員に直接話しかけた」という。
結論として、ファン・マーチャン判事は、証言者の数、裁判開始時間と終焉時間のタイミングなど、裁判スケジュールに柔軟な対応をしながらも、裁判が長引くことはないと陪審員に示唆した。トランプの口止め料支払いの裁判は、昨年大陪審が起訴状を発行し、マンハッタンの地方検事アルビン・ブラッグよって34件の重罪で告訴された。そして、2023年4月4日の罪状認否で、全て無罪を主張したことは広範に知られている。それから約1年後に、元米国大統領に対する米史上初の裁判が始まった。トランプは、彼の無罪宣言を証明するため、彼自身が証言するかもしれないと述べたことが19日に報告された。一方、検察官は22日、誰も知らないトランプに対する証拠を保持しているため、陪審員らが飽きることはないと示唆した。今日の裁判は、ユダヤ人祝日の祭りを祝うため、再び早めの午後2時に終了した。