上院議会は昨日、下院議会が21日に可決しウクライナ、イスラエル及びインド太平洋地域への援助資金に関する法案を可決した。ジョー・バイデン大統領は署名したことが24日の今日報告された。そして、米国はバイデンの認可に基づいて、新型長距離ミサイルを極秘にウクライナへ輸送していたことも同時に判明している。ウクライナの大統領ヴォロディミール・ゼレンスキーは、彼が長い間求めていた最大の武器を得ることに成功した。
下院議会は、21日ウクライナに610億ドル、イスラエルに170億ドルの武器を提供し、ガザに人道支援約90億ドル、インド太平洋地域に81億ドルを提供する3法案を可決した。上院議会では23日夜に圧倒的超党派の支持で投票可決したが、上院のこの取り組みには数ヶ月の時間をかけてきたため、バイデン大統領は非常に喜んで署名したことが24日に報告された。これは予測した通りである。議会では約950億ドルの法案に対する行き詰まりがあった後、遂にバイデンはそれらの法案が彼の机に置かれたことに対して、今日は「良い日」であるとの喜びを表明した。ホワイトハウスの昼食会で、大統領は「世界平和にとって良い日です。それはアメリカをより安全にし、世界をより安全にし、世界におけるアメリカのリーダーシップを継続します。誰もがそれを知っています」と述べた。
弱体化していたウクライナに対するロシアの攻撃は衰えることはなかった。北朝鮮のキム・ジョンウンは、昨年9月にロシアの大統領ウラジミール・プーチンと会ったことが報告され、今年2月下旬に、ロシアは北朝鮮に資源を提供し、北朝鮮はロシアに武器を与えるという計画を推進していると報告された。今年、ウクライナの状況を伝えるニュースが激減した中で、米国は新型長距離ミサイルを極秘にウクライナへ輸送していたという。バイデンは、上院での可決後にウクライナにもっと武器を送ることができると述べたが、既に強力なミサイルは輸送されていた。ニューヨーク・タイムスが24日に伝えたところによると、「米国は先週、新型長距離ミサイル・システムを秘密裏にウクライナに輸送し、ウクライナ軍は直ちにその兵器を使用して17日にクリミアのロシア軍飛行場を攻撃し、23日には同国南東部のロシア軍部隊を一晩攻撃した」と米国高官が報告した。米国は過去に複数のミサイルを同国に輸送しており、その中にはATACMS(陸軍戦術ミサイル・システム)として知られる「広範囲に拡散するクラスター弾(多数の爆弾を詰め込んだ)は100マイルの距離を移動する」ミサイルも含まれている。
しかし、「ウクライナは長い間、クリミア、ロシアの空軍と地上軍の拠点、および同国の南東部にあるロシア軍への補給拠点を含む占領下のウクライナの奥深くまで到達する射程距離約190マイルの長距離ミサイルを切望していた」という。そして、ウクライナは23日夜、「アゾフ海の港湾都市ベルディアンシクのロシア軍を攻撃するために、新たに入手した長距離ミサイルを使用した」と匿名の米高官が語った。先週17日、ウクライナのソーシャル・メディアは、「クリミアのジャンコイにある軍用飛行場で大規模な火災と爆発があったと報告した。政府高官は、そこも長距離ATACMSの標的であると述べた。ゼレンスキー大統領は同日夜の演説で、ウクライナ軍最高司令官オレクサンドル・シルスキー大将に感謝の意を表したが、攻撃については詳しく述べなかった」という。匿名の米高官は「バイデン大統領が2月中旬に100発以上の長距離ミサイルとクラスター爆弾の派生型をさらに送るという決定を密かに承認した」と述べた。「これらは、3月にウクライナに3億ドルの武器を輸送したものの一部」である。また、「昨年12月下旬に資金が枯渇」して以来、ゼレンスキー大統領にとって待ちに待った「新たな援助パッケージ」である。
バイデン大統領が強力な陸軍戦術ミサイル・システム (ATACMS)を2月中旬に送ることを密かに承認したことも約二ヶ月間知られていなかった。出荷を秘密にしていた理由は、「ロシア側への密告を避ける」ためである。過去に米国がウクライナに長距離兵器を提供した際、ウクライナ兵は当初ロシア軍に深刻な損害を与えた。しかし、ロシアはその後、ウクライナがより長距離のミサイル・システムを使用できるようになるまで「自国の軍隊と武器庫を兵器の射程外」に撤退させた。更に長距離のATACMSは「キエフが望んでいた最後の主要兵器システムの一つであり、米国は提供に消極的」であった。
要するに、昨年12月以来、米国は一時ウクライナを放棄したかのように見え、同盟国にも不安と疑問をもたらした。しかし、バイデン政権は、ウクライナに対する方針が微塵も揺らぐことはない事を明らかにした。一方、「怒った子供達」と言われる一部の米国下院議会の極右派も含めて、下院共和党議員の中には、ロシアは彼らの友人ではないということを思い出させる必要がある人もいると一部のジャーナリストは懸念を表明している。つまり、ウクライナを援助することを決定したマイク・ジョンソンに対して、議長席から追放すると脅かしていたため、一部の記者は「正しいことをした下院議長を下院民主党は保護するべきである」という意見さえ浮上した。ここ数日間の議会の動きは、米国の民主主義は衰えないと思えるほどの強さを示唆している。ゼレンスキー大統領は、彼が長い間望んでいた最長距離ミサイルを先週遂に受理し、既に利用している中で、プーチンは、途方もない帝国再建設の夢を諦めない狂人であるため戦争が長引く可能性は憂慮すべき問題であるが、米国議会の圧倒的多数派は米国が進むるべき道が何であるかを理解している事を示唆した。また、タイムスによると、NATOは「壊滅的な結果になる大国戦争」を望んではいないが、ロシアにNATO同盟国のパワーを示すため、約90,000人のNATO軍は現在、「ロシアと西側諸国との衝突」に備えて、ヨーロッパで訓練を行っている。米国によるウクライナへの新型兵器の機密提供とその使用は、同盟国との足並みが揃っているイメージを与えている。