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ジョー・バイデン大統領は24日、ウクライナ、中東、スーダンでの戦争の脅威の暗雲が漂う中で、世界のリーダーに向けた第79回国連総会で約25 分のスピーチを行った。彼は、約半世紀におよぶ政治的経験を通して、世界は現在「転換点」に直面しているとの見解を示し、世界の各地で起きている戦争を終わるせるべきであると語った。そして、バイデンは半世紀以上の世界の戦争の歴史の真っ只中にいた彼が、世界中の同盟国との強い連帯の構築に貢献し、民主主義を守ってきた自身の長い実績を示唆し、前進は可能であると強調した。
バイデン大統領はスピーチの冒頭で、冷戦、ベトナム戦争、中東での戦争、アフガニスタン戦争に至るまで、彼が1973年1月3日に米国上院議員に就任してから今日に至るまで、政治家として直面した戦争の歴史について語った。非常に長かったアフガン戦争を終わらせたと述べ、2021年にハミド・カルザイ国際空港で発生した自爆攻撃で、米軍兵士13人とアフガニスタン民間人約170人が死亡した事件に触れた。ドナルド・トランプは、これについて、アフガンから米軍を徹底したバイデンの決定はミスであったと数回攻撃した経緯もある。しかし、バイデンは、常に「前進する道」があるとし、「状況は良くなる可能性がある。我々はそれを決して忘れてはならない。私はキャリアを通して、それを見てきた」と語った。バイデンは「我々の課題、我々の試練は、我々を結びつける力が、我々を引き裂く力よりも強いことを確かめることです。我々は世界史の新たな転換点にいると信じています。我々が今日行う選択が、今後数十年間の我々の未来を決定するからです」と語った。
バイデン大統領は、スピーチの中頃で「世界は10月7日の恐怖から怯んではならない。どの国にも、このような攻撃が二度と起こらないようにする権利と責任がある。250人の罪のない人々が人質に取られた。私は人質の家族と会った。彼らとともに悲しんだ。彼らは地獄を味わっている。ガザの罪のない民間人も地獄を味わっている。援助活動家を含め、何千何万もの人々が殺害された。あまりにも多くの家族が避難を余儀なくされ、テントに押し込められ、悲惨な人道危機に直面している。彼らはハマスが始めたこの戦争を望んではいなかった。私はカタールとエジプトに停戦と人質協定を提案した。国連安全保障理事会もこれを承認した。今こそ当事者たちが条件を最終決定する時である。人質を帰国させ、イスラエルとガザをハマスの支配から解放し、安全を確保し、ガザの苦しみを和らげ、この戦争を終わらせる」べきであると語った。
また、バイデンは、今年7月21日に二期目に挑戦しないことを決断したことは、民主主義を守るための継続的な彼の「大統領職の原動力」の一つであると各国首脳に述べ、「一番大切なのは皆さんの国民です。決して忘れないでください。私たちは国民に奉仕するためにここにいるのであって、その逆ではないのです。リーダーの皆さん、権力の座に居続けることよりも大切なことがあることを決して忘れないでください」と言った。バイデンは、彼が競争から辞退した理由を説明しなかったが、それは民主主義を保護するためであると、同盟国のリーダー達は理解しているとの確信を示唆した。
加えて、イスラエルは、戦争の焦点をガザとの南の国境から南レバノンでのターゲットに変え、新たなミサイル攻撃を開始した。23日のレバノン政府の報告では、イスラエルによるレバノンへの攻撃で、50人の子供を含む500人以上が死亡し、1,600人以上が負傷した。バイデンは「全面戦争は誰の利益にもなりません。状況は悪化しています。解決はまだ可能です。実際、それが永続的な安全と両国の住民の帰還を可能にする唯一の道なのです」と述べた。バイデンのスピーチは、ガザ地区での戦闘が、約2週間後に一周年を迎える現在もハマスとの停戦は実現していないこと、イスラエルとレバノンのヒズボラによる国境を越えたミサイル攻撃は激化しており、中東で複合的に起きている戦争は日々激化していること、2年半年以上が経過したロシアのウクライナ侵略戦争は終わりが見えないことを示唆した。また、2023年4月から始まったスーダン軍事政権の2大対立派閥による内戦は、「世界最悪の人道危機を引き起こした。我々の課題、我々の試練は、我々を結びつける力が、我々を引き裂く力よりも強いことを確認することです。我々は世界史の新たな転換点にいると信じています。なぜなら、我々が今日行う選択が、今後数十年間の我々の未来を決定するからです」と述べ、世界は、激動と危機の最中にいることを警告した。
最後に、大統領選挙まで6週間が残され、バイデンが世界の指導者に向けたスピーチは、世界におけるアメリカの将来の役割について、世界情勢の不確実性がある中で行われた。さらに、イスラエルがハマスとの戦いを続ける中で、イランが後押ししているヒズボラとの紛争がここ数日で激化している中で、イスラエルは23日、隣国レバノンへの空爆を開始し、大勢が死亡および負傷している中で、北部地域に住む人々に避難勧告を出している時に来ている。国連でのバイデンのスピーチは、今回が最後になると予測されている。バイデンは、国連総会での合間に、平和を推進し、人権を守るために何ができるかを世界の他の指導者たちと一対一で会談する可能性があるという。バイデン大統領は24日のスピーチで、大統領候補から退く決断について、世界の指導者は「権力の座に留まるよりも重要なことがある」と述べ、彼の7月の決断の重要性を強調した。人類は「世界史の新たな転換点」に直面しているというバイデンの力説は、歴史的に重要な総選挙が迫る中で、同じ世界情勢に対して、バイデンの外交政策がある程度反映する可能性がある副大統領カマラ・ハリスと前大統領ドナルド・トランプのどちらがホワイトハウスに入るかで、世界情勢は大きく異なることをバイデンは理解していることを示唆した。