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副大統領カマラ・ハリスは27 日、アリゾナ州ダグラスにある米国とメキシコの国境を訪問し、ジョー・バイデン大統領の一部の移民政策を反映する強固な移民政策について語った。ハリスの国境政策には、米国で現在深刻な問題である違法薬物過剰摂取による死亡の問題が含まれている。前大統領ドナルド・トランプはその翌日の28日にウィスコンシン州での集会および29日のペンシルベニア州でのキャンペーン中、彼自身の移民政策について語ることはなく、単にハリスが精神的障害者あると異常な批判をしたため、複数の共和党および民主党の議員や知事らは29日トランプの表現を批判している。
ハリスは移民と国境の安全保障について、ほぼ全ての歴代の大統領の中で、最も厳しいと思われるスピーチを行った。移民法や規制について、ハリスは「合法的な入国地点で亡命申請をせず、違法に国境を越えた人は亡命を認められません。米国への移住を切望する人が多いことは理解していますが、私たちのシステムは秩序があり、安全でなければなりません。それが私の目標です」と述べた。つまり、亡命規定に従っていない人々に対する措置を講じると示唆し、「私は党派を超えて協力し、仕事を成し遂げるために常識的なアプローチと新しい技術を採用するつもりです」と語った。さらに、ハリスは、フェンタニル問題に取り組みことを示唆し、「リビング・ルームの壁と同じくらい滑らかな壁で、照明やエアコンも完備されたトンネルを見たことがあります。銃や麻薬、人身売買で大金を稼いでいる」組織が関与していることが「明白にわかります」と語った。検察官および司法長官としての経験があるハリスは「国際犯罪組織の阻止と国境の強化は私にとって新しいことではなく、長年の私の最優先事項です。私はその仕事をしてきたし、米国大統領に選出された後も引き続きそれを最優先事項として扱うつもりです」と述べた。そして、ハリスはトランプが米国共和党上院議員ジェイムス・ランクフォード(オクラホマ州)によって草案され、超党派の議員らに支持された国境と移民の法案を無効にするよう上院共和党議員らに圧力をかけたことを再度伝え、彼女が選出された場合、その法案は恐らく議会で可決し、署名できる可能性があると示唆した。
トランプはその翌日、集会で副大統領カマラ・ハリスを「知的障害者」および「精神障害者」と呼んだ。トランプは28日にウィスコンシン州プレーリー・デュ・シーンでの集会で、ハリスが米国とメキシコの国境での「侵略」に責任があり、「彼女は弾劾され、その行動に対して起訴されるべきだ」と言った。また、ペンシルベニア州エリーで29 日に集会を実施したトランプは、全く同じ表現を繰り返し、再度ハリスが精神的に異常であると示唆し、「悪徳ジョー・バイデンは精神障害者になった。悲しいことだ。だが、嘘つきのカマラ・ハリス… 正直言って、彼女は生まれつきそういう人間だと思う。カマラには何か問題がある。それが何なのかは分からないが、間違いなく何かが欠けている。そして、皆さんもそれを知っているはずだ」と言った。トランプは、このスピーチで、彼は11月に負けるかもしれないと認め、「彼女が勝ったら、私にとってはあまり嬉しいことではないだろうが、気にしない」と言った。また、彼が勝利した場合、政敵を調査、告訴、投獄するという彼の意図を再度明白にした。 ハリスを侮辱した連続的なトランプのスピーチは民主党だけでなく共和党議員さえ遠ざけている。
トランプは29日、副大統領ハリスに対する侮辱的な発言に対して、幾人かの共和党議員や知事などからの批判に直面した。サウス・キャロライナ州の米国上院議員リンジー・グレイアムは、CNNのインタビューで、ハリスを個人的に攻撃するより、「彼女の政策が国を破壊しているという主張を追及する方が、より良い方法だと思う」と語った。同氏は、ハリスに精神的障害があるとは思わないと述べた。ミネソタ州を代表する共和党下院議員トム・エマーはABCのThis Weekのインタビューで、ハリスに対する個人攻撃を認めるかと聞かれ、返答を避けたが、「我々は問題にこだわるべきだと思う」と述べた。また、米国上院議会に立候補しているメリーランド州の穏健派共和党の元知事ラリー・ホーガンはCBSのFace the Nationでのインタビューで、トランプが以前、「彼女の人種的IDを疑問視した時、私はすでに彼を非難したが、今度は彼女の精神的能力を疑問視しています。そして、これは実際に精神障害を持つ人々に対する侮辱だと思います」と語った。政敵を批判する時、トランプは自分の事を言っていると言明した民主党知事がいる。イリノイ州知事のJ・B・プリツカーはCNNでのインタビューで、トランプの発言を「中傷」であると批判し、「彼がそのようなことを言う時はいつも、自分のことを言っていますが、それを他人に押し付けようとしています」と語った。
ハリスは27日のアリゾナでのスピーチで、米国には、フェンタニルと呼ばれる毒物の問題があることを指摘した。フェンタニルは、慢性的な激しい痛みや手術後にひどい痛みのある患者の治療に一般的に使用されている合成オピオイドである。フェンタニルは規制されている薬物であり、モルヒネに似ていると言われているものの、その効力は約100倍高いという。この毒物によって、子供を失った家族の悲劇的な話が報道されている。CDCの報告によると、1999年から2019年にかけて、処方薬や違法オピオイドの過剰摂取により約50万人が死亡した。過剰摂取による死亡の第一波は、1990年代のオピオイドの処方増加から始まり、処方薬オピオイドの過剰摂取による死亡は少なくとも1999年以降増加している。違法使用よるフェンタニルを含む合成オピオイドは、2020年5月から2021年4月までの米国での推定10万人を超える薬物過剰摂取による死亡の64%に関与していた。
要するに、フェンタニル問題に取り組むと語った時、ハリスは過去の経験を通して、この危険な薬物を密輸している外国からの麻薬カルテルに対抗することを示唆した。麻薬および薬物の違法密売も含めて、米国上院議会で保守派が草案し、超党派が支持した包括的な国境法案を抹殺したドナルド・トランプが二回目の討論会を拒否した一因は、この件についての質問を避けているためであると思われる。移民と国境の問題で、彼の行動の詳細が暴露された場合、トランプが敗北する可能性は非常に高くなるからである。そのため、トランプは、ハリスの移民政策のスピーチの翌日に政策論議で対抗できず、ただライバルを侮辱しただけで終わり、他の共和党が政策で対抗するべきであると指摘し、その失望を表明したということである。更に、トランプは、米国とメキシコでの不法移民の殺到がハリスの責任として、弾劾されるべきだと言ったが、憲法が定義する副大統領の責任は、上院議会で50対50票の時、投票する権利と大統領が死亡または任務不可能になった時、大統領の職務を引き継ぐだけであり、ハリスに直接的な責任はない。トランプは、政敵を中傷する度に自身の恥を曝け出している。6,700万人以上の視聴者が見ていたとされる9月10日のABC主催の討論会で、ハリスは、トランプが包括的な国境法案を廃棄したと最初に指摘し、そして27日に再度、米国の問題を優先するより、政治的ゲームをしていると批判したため、トランプは彼自身が認めている「暗いスピーチ」で、28日と29日に連続的にハリスを攻撃し、引き続き、政敵を個人的に侮辱する以外に、移民政策についても、論議できる政策は何もないことを示唆した。選挙が近づくにつれて、11月26日に口止め料支払いの裁判で刑務宣告が予定されており、他の裁判は選挙後まで保留されている中で、トランプは絶望的な心境であることを浮き彫りにしている。