Trump’s Speeches, Increasingly Angry and Rambling, Reignite the Question of Age The New York Times Oct.6, 2024
日曜日(6日)、ニューヨーク・タイムスのトップ記事は、前大統領で共和党の大統領候補者の精神健康に焦点を当てている。同紙は、元トランプ政権の人々が語っていることや、最近の集会でのトランプのスピーチや発言を検証し、同氏は精神的に問題があると分析している。特に専門家の研究や彼を良く知る人々の話を引用し、前大統領のメンタ・ルヘスの問題に注目している。
同紙は既に多数の資質において、トランプは大統領には相応しくないと述べているが、今回は精神健康の側面から、大統領には不適格であると疑問視している。トランプの集会、インタビュー、声明、ソーシャル・メディアの投稿を振り返ると、2015年に初めて政治の舞台に立って以来の変化の兆しが見られる(finds signs of change)。彼は常に饒舌(has always been discursive)、でしばしば真実から外れて(untethered to truth)いた。公の場での発言を検証したタイムス紙によると、最近、78歳である元大統領トランプは、最近目立って、「彼の演説はより暗く(speeches have grown darker)、より厳しく(harsher)、より長く、より怒りに満ち、より焦点が定まらず(less focused)、より俗悪になり(more profane)、ますます過去に執着する(increasingly fixated on the past)ようになった」という。
そして、トランプが最近、混乱し、物忘れが激しく、支離滅裂(incoherent)であり、最近現実から離れている(disconnected from reality lately)ように見えたのは、これが唯一のことではない。彼は、とりとめのない話をし、同じことを繰り返し、考えから考えへとさまよい歩く(roams from thought to thought)。その考えの中には理解しにくいもの、未完成なもの、事実上空想的なもの(factually fantastical)などがある。彼は、全く根拠のない突飛な主張(outlandish claims that seem to be made up out of whole cloth)をする。彼はジョージア州で一日を過ごした後、「ルイジアナ州での素晴らしい一日」を満喫(relishes)した。彼は北朝鮮が「私を殺そうとしている」と恐れを表明(expresses fear)したが、おそらくイランのことを言っている(presumably means Iran)のだろう。
ニューヨーク・タイムスのコンピューター分析によると、トランプの集会での演説は、2016年の45分から現在は平均82分に伸びている。比例すると、トランプは「常に」や「決して」といった「全か無か(all–or-nothing terms)」という表現を8年前より13%多く使用しており、一部の専門家はこれを加齢の兆候(sign of advancing age)とみている。同様に、トランプは現在、肯定的な言葉よりも否定的な言葉を32%多く使っているが、これは2016年の21%と比べて増加しており、これも認知的変化の指標(indicator of cognitive change)となり得る。また、彼は最初に出馬した時よりも罵り言葉(swearwords)の使用頻度が69%増加しており、この傾向は専門家が脱抑制と呼ぶ(what experts call disinhibition)現象を反映している(a trend that could reflect)可能性がある。
彼は現代のテクノロジーについて混乱しているようで、96%の人がスマートフォンを所有している国で「ほとんどの人は電話アプリが一体何なのか(what the hell a phone app is)全く分かっていない」と述べている。トランプは1990年代にとらわれているように見える(seems stuck in the 1990s)こともあるが、1890年代を懐かしむ瞬間もあり、その10年間をアメリカ史の平穏期(the halcyon period of American history)として、また関税を支持(support for tariffs)したウィリアム・マッキンリーを模範的な大統領として挙げている。トランプの元同盟者でハリスを支持する(has endorsed Ms. Harris)アンソニー・スカラムチは、トランプが「8年前のレベルで戦っていない、それは疑いようがない。彼は一歩後退(lost a step)した。力強い文章を組み立てる能力(lost an ability to put powerful sentences together)を失った」と言った。2021年1月6日の襲撃事件直後に辞職した元副報道官サラ・マシューズは、元大統領は速球を失ってしまったと語った。 また、「トランプが最も洗練された演説家(the most polished speaker)だと言う人はいないと思うが、最近の演説は支離滅裂(more incoherent)で、さらに支離滅裂(he’s rambling even more so)で、かなり目立つ混乱の瞬間(pretty noticeable moments of confusion)もあった。バイデンと対立していたときは、それほど目立たなかったのかもしれない(maybe it didn’t stand out as much)」と語った。マシューズはホワイトハウスで過ごした日々について、「あの環境では、誰もはっきり(outright)彼が精神的に健康だろうか(is he mentally fit?)」と言うことに躊躇していたが、私自身、個人的に疑問に思った瞬間が確かにあった」と述べた。
専門家の中には脱線的(tangentiality)と呼んでいるトランプの支離滅裂な話がどの程度年齢によるものか(can be attributed to age)は議論の余地がある。トランプは常に独特の話し方(a distinctive speaking style)をしており、批評家からは現実離れ (detached from reality) していると批判されてきた。実際、トランプの精神状態(mental fitness)については何年も疑問が投げかけられてきた。2代目の大統領首席補佐官、ジョン・ケリーは、トランプが精神的に不安定(psychologically unbalanced)であると確信し、上司をよりよく理解しようと、メンタル・ヘルスの専門家(mental health professionals)27人が書いた「ドナルド・トランプの危険なケース」という本を購入した。その結果、ケリーはトランプのホワイトハウスを「クレイジータウン」と呼ぶようになった。トランプを解任するために憲法修正第25条の障害者条項(the 25th Amendment disability clause)を発動すべき(should be invoked)かどうかについて何度も議論があったが、結局この案は実現しなかった。トランプと疎遠になっている姪(estranged niece)で臨床心理学者(a clinical psychologist)のメアリー・トランプは、トランプが抱えていると思われる障害を特定した(identifying disorders)本を執筆した。トランプはこうした議論に憤慨し(bristled at such talk)、自分は「非常に安定した天才」だと主張した。
モンタナ大学の2人の学者による2022年の研究によると、トランプのスピーチの複雑さ(speech complexity)は、アメリカの歴史上の平均的な大統領のそれよりも大幅に低いことが判明した。タイムスの分析によると、トランプのスピーチのレベルは小学4年生レベル(a fourth-grade level)で、現代の大統領としてはほぼ平均である中学2年生レベル(an eighth-grade level)のフロリダ州知事ロン・デサンティスなどのライバルよりも低いことが分かった。世論調査によると、米国人の大多数はトランプが大統領になるには年を取りすぎていると考えており、批判者たちはこの点に注目させようとしている。メンタル・ヘルス、国家安全保障、政治の専門家(mental health, national security and political experts)らは先月、ワシントンのナショナル・プレス・クラブでトランプの健康状態(Mr. Trump’s fitness)に関する会議を開いた。元共和党員らによる反トランプ団体リンカーン・プロジェクトは、ハリスとの討論会を「認知テスト(a cognitive test)」と呼び、トランプは失敗したなどとする広告など、トランプを定期的にからかっている(regularly taunts him)。トランプの機密文書をめぐる刑事事件(classified-documents criminal case)で同氏の代理人を務め、トランプに近い別の弁護士との不和が報じられた(reported friction)後に昨年辞任した弁護士のジェイムス・トラスティは「認知能力や年齢が問題であった(cognitive ability or age was an issue)とは感じたことは一度もない」と語った。
専門家らは、トランプの話し方の変化が加齢による典型的な影響(typical effects of age)なのか、それとももっと重大な病気によるものなのかを判断するのは難しいと述べた。ハーバード大学医学部の神経学者、ブラッドフォード・ディッカーソン博士は「通常の加齢で変わることはある」と述べ、「しかし、わずか数年の間に、その人のベースラインと比較して、そのような話し方の変化が見られるなら、それは本当に危険信号(real red flags)だと思う」と語った。テレビ出演時代にトランプと初めて会ったラミン・セトゥーデは、著書「アプレンティス・イン・ワンダーランド」のための6回のインタビューのうち、最初のインタビューのためにマー・ア・ラゴに到着した時、元大統領のあまりの変化に驚いたという。トランプは最近の出来事を良く覚えておらず葛藤があった(struggled)と語った。作家のE・ジーン・キャロルの写真を見せられたトランプは、彼女を2番目の妻であるマーラ・メイプルズと混同した。名誉毀損の裁判(defamation lawsuit)で、陪審は後に、トランプがキャロルを性的に虐待し、名誉を傷つけたと認めた事件は広範に知られている。
現在、彼の集会は、他の何よりも怒りによって動かされている。彼の歪曲と虚偽の主張(distortions and false claims)は新たなレベルに達した。彼の敵(adversaries)は「狂人(lunatic)」であり、「錯乱者(deranged)」であり、「共産主義者」であり、「ファシスト」である。特に抑制されることはなかったが、今では四文字語やその他の卑猥な言葉(other profanities)をはるかに自由に投げつけている。先日、彼は犯罪抑止(deter crime)のために警察を解き放ち、犯罪者に「本当に暴力的な一日」を与えることを提案した。トランプは先月、ウィスコンシン州モジニーで行った10分間の演説では、話題を次から次へと変え、20以上の課題で、話がピンポン式で、同じ課題に戻ったり、一貫性がなく、ひどい支離滅裂なスピーチであったという。そして、例えば、シャーロッツビルではなく「シャーロッツタウン」、ミネアポリスではなく「ミニアナポリス」、イーロン・マスクではなく「レオン・マスク」と呼びなど、名前や場所の発音をかなり定期的に間違えると言う。そして、別の機会に不法移民がいかに手強いかについて話していた彼は、俳優が映画で彼らを演じることができるかどうかについて独り言を言った。また、トランプは自分がほぼすべての分野の達人だと自負し、ベネズエラのギャングは「MK-47」で武装していると言い、「私は銃の専門家になったから」AK-47をよく知っていると言った。そして、ミシガン州で「今年の男」に選ばれたと主張しているが、そんな賞は存在しないとタイムスは事実確認をした。
最後に、最近、トランプの集会では、途中で集会から退去する人々がいると報告されている。それぞれ個人的に理由は異なるかも知れないが、非常に多忙な人々は時間の無駄であると感じた場合、そっと抜け出すケースもあると思われる。時々、トランプの演題の後部にいる人々の顔がクローズアップされることがあるが、ほとんど笑顔や笑いがないことに気づくことがある。人名や場所の発音の間違いは、誰にでもあるが、これは頻繁に報告されていることから、トランプの頻度は、その正常な範囲を超えていることを示唆している。また、トランプの頻繁な虚偽は、既に異常であると認識されており、彼を病的虚偽者と呼ぶ人々もいる。病的虚偽もメンタル・ヘルスの特徴のひとつであると言われている。複数のメンタル・ヘルスの専門家は、彼の精神健康状態を指摘していることを示唆し、トランプの姪である臨床心理学者のメアリー・トランプも彼の問題を特定している。