ドナルド・トランプが勝利した直後に、複数の大都市で、多くの黒人は完全な人種差別のメッセージを受理したことが報告された。2016年にトランプが勝利した最初の年に、白人史上主義運動が台頭したが、過去4年間、鳴りを潜めていたこのグループを含む多くの過激化グループは、トランプの勝利直後に再び蘇っている。彼らは、多様なソーシャル・メディアを通して、トランプと彼らの勝利を祝った。過激派は、政敵に対する政治的暴力や処刑などの極端なレトリックを用いている。
大統領選の選挙結果が11月6日午前中に判明した直後、一部の都市で黒人達は奇妙なメッセージを受理したと報告された。FBIは7日にこの事件を認識していることを国民に伝えた。その後8日、10日、11日、13日、15日も、この事件を報告するメディアの規模と詳細な情報の流れが拡大した。全米の黒人学生が州外の電話番号になっている送り主から、「近辺のプランテーションで綿花を摘む仕事に選択されたので、午後10時までに荷物をまとめる」よう指示し、「私たちの首脳奴隷がブラウン色のバンで迎えに来ます」と記載された。全米黒人地位向上協会によると、9州でメッセージが受信され、少なくとも他の4つの州司法長官も同様の報告をしたと述べた。ニューヨーク、アトランタ、シャーロット、ローリー、テキサス州のヒューストンとハンツビル、ロスアンゼルス、バージニア州ノーフォーク、アラバマ州タスカルーサが含まれている9つの都市では、携帯電話の黒人ユーザーが受理した。メッセージの受理者はほとんど高校生や大学生である。
メッセージが送られた翌日には、FBIが調査を開始したことが報告された。FBIのウェッブ・サイトによると、FBI は、全国各地の個人に送られた人種差別的なメッセージを認識しており、司法省およびその他の連邦当局と連絡を取っていると報告した。そして、15日の更新で「FBI は、全国のアフリカ系アメリカ人や黒人地域社会に送られた不快で人種差別的なテキスト・メッセージを認識しており、この件について司法省やその他の連邦当局と連絡を取っています。報告は同一ではなく、具体的な言葉遣いも異なりますが、多くは受信者がプランテーションで綿花を摘むために選ばれたと述べています。 テキスト・メッセージの受信者は、現在、高校生、ヒスパニック系、LGBTQIA及びその地域社会の両方に拡大しています。受信者の中には、強制送還対象に選ばれた、または再教育キャンプに報告するよう言われたと報告した人もいます。メッセージは電子メール通信で受信されたとも報告されています。これらの不快なメッセージに起因する暴力行為の報告は受けていませんが、報告されたすべての事件を評価し、司法省公民権局と連携しています。また、法執行機関のパートナー、地域社会、学界、宗教指導者とも情報を共有しています」と伝えた。
再度白人史上主義者が台頭していることは、この人種差別メッセージ事件に無関係ではないと思われる。白人史上主義者を含む極右過激派は、ドナルド・トランプの勝利が明白になった後、MAGAに同調する過激派のあらゆる層がソーシャル・メディアのプラットフォーム上で抗議のメッセージを投稿した。反政府民兵グループ、白人至上主義者、プラウド・ボーイズ、キリスト教至上主義者、キュアノンの陰謀論者らは、歓喜と政敵への復讐心を同時に表現した。今月7日、ワシントン・ポストの報道によると、選挙の翌日6日、反政府民兵のテレグラム・チャンネルのメンバーに向けられた「おはよう、愛国者たち。私たちはやり遂げた」とのメッセージは、「ドナルド・トランプをアメリカに対する彼らの暗いビジョンの化身とみなす極右過激派の祝賀ムードを象徴している」という。投稿や動画では、過激派らがエアロスミス(ロック・グループ)の「再び馬に乗る」やクイーンの「我々はチャンピオンだ」を大音量で流し、結果に対する「リベラルのメルトダウン」を自慢げに語り、その瞬間を味わった。テネシー州在住の白人至上主義者は、「第1ステップ:権力を得る。第2ステップ:権力を行使する」とXに投稿した。キリスト教至上主義者たちは信者に対し、「悪魔派」の敗北と「聖書に基づく統治」をもたらすとされる人物の勝利に感謝の祈りを捧げるためにひざまずくよう呼びかけた。トランプの復帰を現代のアメリカ革命の始まりに例える者もいた。同盟者と目される人物がホワイトハウスに復帰する今、政策に影響を及ぼす方法を巡る過激派の計画には、処刑や政治的暴力の脅しも散見された。
これらのグループの「具体的な目標は異なる」が、トランプの再選を果たしたため、「国はさらに右傾化し、大量国外追放や政教分離の廃止など、かつては少数派だった計画が実現可能になる」との見方は、大幅に同じであると言う。トランプの「勝利は、民主主義制度の解体における彼らの潜在的な役割について過激派の間で議論を活発化させたが、これはトランプの最初の大統領時代に、彼の激しい発言が自警行為を刺激したのを目の当たりにしてきた研究者にとっては不吉な兆候である」という。アメリカン大学で分極化と過激主義の研究とイノベーション・ラボを率いるシンシア・ミラー・イドリスは、「これによって、白人至上主義で根深い女性蔑視の過激派グループが正当化され、正常化され、ある種の許可が与えられたようなものでした。彼らは表に出て、認められたと感じるようになりました。私たちは再び、こうしたタイプのレトリックを目にしています」と語った。アナリストらは、トランプ流の移民排斥主義が広く受け入れられていることを「大衆の過激化」と表現し、極右の目標と重なる政策に対する国民の支持が暴力的な過激派を勢いづかせると警告している。
要するに、暴力を厭わない極右過激派がドナルド・トランプを彼らの同盟者と見ているとする報告は驚くことではない。また、カマラ・ハリスが選挙に敗北した理由も性差別および人種差別が潜んでいたことを示唆した。なぜなら、「過激派は黒人やヒスパニック系女性を攻撃の標的にし、『DEI 採用』の人物が国を率いることを阻止したと自慢している。彼らはハリスを支持するオプラ・ウィンフリーや他の有名な黒人女性に国外退去を促し、ヒスパニック系女性や子供をメキシコに捨てることを夢想した」と言う。DEIはDiversity, Equity, and Inclusion(多様性、公平性、包摂性)を意味する。今年の選挙は、米国にはこれらの要素を歓迎しない人々が想像以上に多いことを示唆した。2016年の選挙で、ヒラリー・クリントンが敗北した時より、米国は、性差別および人種差別が非常に根強いだけでなく、総体的に強力な人種差別的過激派が台頭していることを示唆している。そして、選挙直後に、水面下から突然浮き出た反政府民兵グループ、白人至上主義者は、ドナルド・トランプ下で、奴隷に戻れと示唆したメッセージを少なくとも9都市の、主に学生に送信している。この人種差別行為は、個人またはグループによる送信者らが正当化されるとの傲慢さを示唆している。FBIは調査を行なっていると報告しているものの、その後の進展についてはまだ何も判明していない。2021年1月6日の米国議事堂で暴動に関与し、有罪判決を受けた暴徒らが、選挙に勝利したトランプに対して恩赦を与えるよう求めている中で、人種差別メッセージを送った容疑者らに何らかの法的処罰を与えることは、民主党の大統領下に比較して、トランプ下ではもっと困難になる可能性がある。なぜなら、来年1月から、米国は正義対不正の慣行が軌道から外れるか又は逆転する危険性に直面しているからである。トランプは彼に対する捜査、告訴、裁判を行なった法務執行関係者や政治的批評家に対する報復を実際に行う可能性がある。マット・ゲイツの指名が失敗した後、指名されたパム・ボンディは、トランプに対する2023年に4度目の刑事告発直後に、悪い「検察官は起訴されるでしょう」また、「捜査官は捜査されるでしょう」と宣言した。