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官僚指名者の公聴会での証言は米国上院議会からの承認を得るための演技であった可能性を示唆する例が早々に現れている。特に注目されているのは複数の重要な医療機関を含む保健福祉省の長官に認可されたロバート・ケネディ・ジュニアに関連している。FDAは今後のインフルエンザのワクチンに関連する会合をキャンセルした。これは米国の成人や子供に多大な健康上の影響を及ぼす可能性があることを意味する。誰がキャンセルを命令したかは公表されていないが、そのような命令ができる権威ある人物は保健福祉省の長官だけである。上院議会での承認投票の前に、元医者の上院議会共和党議員は、個人的にも面接し、幾つかの約束を得たため、彼はケネディに賛成票を投じると上院議会の議場で語った。数週間または1ヶ月後に公聴会で公約した官僚候補者が逆のことを行っている例は複数ある。
保健福祉省の長官として、ドナルド・トランプ大統領が指名したロバート・ケネディ(RFK)ジュニアは、ワクチン否定論者であり、ワクチンに関して陰謀論を語ると広範に批判されたいたことで論争的な官僚指名候補者の一人であった。ほぼ全ての民主党上院議員と複数の共和党議員らは彼のワクチン否定に強い懸念を示していた。ケネディは1月30日、上院財政委員会での公聴会で、「私は子供たちにCDCのスケジュールに従うことを勧めており、幸運にも承認され、就任したら、CDCのスケジュールを支持するつもりです」と語った。しかし、ルイジアナ州の元医者である共和党上院議員ビル・キャシディは、2025年2月4日 ケネディの反ワクチンの姿勢に警戒感を表明していた。過去に政治的圧力を受けてきた上院議員の一人であるキャシディは、同日に行われた上院財政委員会での投票で、承認のカギを握っていた。同氏は、ケネディがこの大規模な機関を率いる資格があるかどうか深刻な懸念を抱いていることを示唆し、2回の承認公聴会で同氏に質問した後、決断に「苦慮している」と述べていた。
財政委員会に加え、保健教育労働年金委員会の委員長も務めているキャシディは同日の投票直前に、Xへの投稿で、週末にケネディおよびJD・ヴァンス副大統領と「非常に激しい話し合い」を行い、長年の反ワクチン活動家であるケネディから、疾病対策予防センター(CDC)の予防接種実施に関する諮問委員会を維持することや、ワクチンが自閉症の原因ではないとCDCのウェブサイトに記載された文言を削除しないことなど、一連の約束を受けたと述べた。そして彼は、委員会での投票で賛成票を投じたため党派ラインの14対13票で、ケネディは上院議会での投票を開く一歩に近づいた。そして、キャシディは2月13日の投票前に議場でスピーチを行い、ワクチンが原因であるとする証明されていない陰謀説を広めないことや、完全にワクチンを停止しないことなどを公約したと述べ、彼に投票すると言った。しかし、投票日の数日前に、ケネディに対して、実の妹でさえ、彼は獣物であるため彼を認可しないよう訴えたが、それは無駄な努力であった。
上院議会で認可された二週間後の27日、今年冬のインフルエンザ・シーズンに備えて、連邦ワクチン委員会の会議が3月13日に予定されていたが、FDA が中止したことが報告されている。それは正当な理由なしにキャンセルされたものである。FDA、CDC、NIH(国立衛生研究所)などは保健福祉省の長官として2月13日に52対48票で認可されたロバート・ケネディ・ジュニアの監督下にあることから、FDAに指示を下す人物はRFK ジュニアのみである。ニューヨーク・タイムス26日の報道によると、この重要な会合に参加するワクチンおよび生物学的製剤諮問委員会のメンバーは、会議中止を通知した電子メールを受理した。委員会メンバーの一人であり、ケネディを公然と批判しているフィラデルフィア小児病院のポール・オフィット博士は、インフルエンザ・ワクチンの生産に支障をきたしたり、遅れを生じさせたりする可能性があると警告した。 オフィット博士は「生産サイクルは6か月です。ですから、今年はインフルエンザ株を選別していないとしか考えられません」と述べた。ワクチン製造業者の弁護士リチャード・ヒューズは、インフルエンザ・ワクチンの製造スケジュールは極めて厳しい傾向があるため、延期が懸念されると述べた。ワクチン株は通常世界保健機関(WHO)のデータを使用して2月か3月に開催されるFDAの会議で選択されるが、米国はトランプ政権初期にWHOとの関係を断絶している。ヒューズは、製造が通常6月に開始されると述べ、今年のインフルエンザ・シーズンは特に厳しいものになると警告した。
ワクチンはほとんど、保福祉省下のFDAとNIHが認可していることから、反ワクチンの個人が保福祉省の最高権威として、上院共和党議員ほぼ全員に認可されることは狂気じみている。公聴会や共和党議員個人のインタビューでは、多くのトランプ指名者は承認にマイナスになるような発言を避け、時には虚偽の約束をしている。しかし、承認された途端に本音で行動するようになると言う顕著な例はRFK ジュニアだけではない。健康に関連する問題で、同氏に似た例は、農務長官に2月13日に就任したブルック・ロリンズが挙げられる。彼女は1月23日の公聴会で、鳥インフルエンザの蔓延にどのように取り組むかとの質問に、「初日に私が最優先で取り組むことは、着実に実行に移すために適切なチームを編成することです」と述べた。しかし、1ヶ月後には、同省から数千人の職員を解雇した政府効率化局を率いるマスクを称賛した。その中には、過去に鳥インフルエンザの流行に対応した専門家が含まれていた。ここ数年、鶏卵農場や養鶏場が壊滅的な状況になっているため卵の値段が高騰し続けている中で、今のところロリンズは傍観者であることを示唆している。
さらに、FBI長官に認可される前の先月、キャシュ・パテルはFBIの副長官には、米国の主要な連邦法執行機関の伝統に従い、十分経験がある職業捜査官を選択することに同意したが、パテルはその同意に反し、元米国シークレット・サービスの職員で、選挙に立候補して落選し、テレビ番組や人気ポドキャストで保守派評論家として名声を得たダン・ボンジーノをFBI副長官に選んだ。それはトランプが自身のツゥルース・ソーシャルで発表した。また、財務省長官に就任したスコット・ベセントは1月16日の承認公聴会で、ジョー・バイデン前大統領は選挙中に原油価格が高騰することを恐れたため、ロシアに対する制裁措置が弱かったと述べ、ロシアの原油に対する制裁を強化するべきであると主張した。しかし、最近、トランプがロシアに友好を示した後、ベセントは制裁を強化するか又は取り消す用意があると言った。
要するに、このような例を見ると、結局「類は友を呼ぶ」の諺を思い起こす政権が米国を運営しているように見える。しかし、26日初めて開催された最初の閣僚会議はカメラが会議の始終を捉えた。その会議に参加したほぼ全ての官僚やホワイトハウスの顧問らの表情には笑顔はなく、暗く不機嫌な印象があった。各部署の職員に先週どのような仕事をしたかを聞き、それに反応しない個人は解雇すると脅したことが官僚らを不愉快にしたことを示唆した。イーロン・マスク(野球帽を被り立っている)を招待したトランプは、会議場での雰囲気を悟ったらしく、「マスクに誰か不満を持っている人はいますか?」と聞いた。もちろん誰も手を上げる官僚はいなかったが、不満な者が「いるなら、全員を追い出す」と言ったとき、初めて爆笑を湧き起こした。彼がこれまで何を行ったかを説明するスピーチの機会を与えられたマスクは、USAIDの大量解雇に言及し、解雇された一部はエボラ対策のチームが含まれていたことが失敗であったため、彼らを呼び戻したと言ったが、その事実はないと報告されている。いずれにしても、最初の閣僚会議は、過激な政策であるプロジェクト2025に基づいて、これまでトランプが盲目的に署名し、次から次に訴訟に発展している状況に多くのキャビネット・メンバーは不安や恐れを感じていると言う実態があり、彼らは表情に隠せないことを明白に示した。ホワイトハウスの閣僚会議室で、最も活力があったのは、カメラマンや質問を投げかけた記者ら達であったように見えた。