最高裁はバイデン政権の幽霊銃制限を保持

Photo credit : Daily Mail

米国最高裁はジョー・バイデン政権のゴースト・ガンを制限する規制法を保持した。この類の銃は、簡単に組み合わせて利用できる危険な武器であるだけでなく、シリアル・ナンバーがないため、犯罪に利用した所有者を追跡することは困難であるため、バイデン大統領が推進した法律は画期的である。このような銃規制は長年制定されていなかった中で、バイデン政権が成し遂げた唯一の銃規制を米国最高裁の圧倒的多数の判事が最終判定として保持したことは非常に重要な意義がある。

ゴースト・ガン(幽霊銃)を制限したバイデン政権に対して、銃の権利を主張する団体は、この銃器キットは1968年の銃規制法(GCA)の銃器の定義を満たしていないため、政府は規制の権限を超えていると主張して訴訟を起こしたものである。最高裁は圧倒的多数派の7対2で、バイデン政権のゴースト・ガンを制限する銃規制法を保持した。バイデン政権の規制を支持した多数派7人の判事のうち、4人の判事は意見書を書き、多数派の意見を代表した63ページの26日の意見書の中で、ニール・ゴーサッチは合計23ページによる彼自身の意見の中で、多数の写真を掲載し、ゴースト・ガンの構造と機能性について次のように述べている。

「購入、組み立て、射撃」キットには半自動拳銃を組み立てるのに必要なすべての部品が含まれており、一般的な工具を使用して約20分で組み立てることができる。このキットは、次の理由で「武器」に該当する。(1)「武器」などの人工名詞は、分解されたライフルのように、意図された機能が明らかな未完成の物体を表すことが多い。(2) 法令では、改造作業が必要であるにもかかわらず、スターターガンを武器として扱っている。(3)法令文では、完全に操作可能な銃器ではないものも「武器」に該当すると想定されている。

さらに、ニール・ゴーサッチ判事は、「ロバート・F・ケネディ上院議員とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺が国民を震撼させた直後、議会は1968年に銃規制法を採択した」と述べた。また、議会は、既存の銃規制措置により、犯罪者がほとんど追跡不可能な銃を簡単に入手できると判断した。例えば、犯罪者は郵便で銃を購入するだけで、対面販売を規制する州法を逃れることができた。これに対応して、議会はいくつかの新しい命令を採択した」とGCAが1968年の制定された背景についても説明している。

ゴーサッチ判事は、ゴースト・ガンのキット販売は「飛躍的に」伸びており、家庭の愛好家はキットの組み立てを楽しんでいる。犯罪者もキットに魅力を感じている。一部のメーカーやディーラーは、武器部品やキットはGCAの対象となる「銃器」に該当しないという立場を取っているため、彼らは連邦ライセンスを取得したり、身元調査を行ったり、販売記録を維持したり、部品にシリアル番号を付けたりすることなく、自由に製品を販売できるからである。事実、ゴースト・ガンを利用した「犯罪は爆発的に増加」しているとして、全国の警察のデータを引用している。例えば、2017年には法執行機関は、追跡のため連邦政府に約1,600丁のゴーストガンを提出した。2021年までに、その数は19,000丁以上に跳ね上がった。政府は、これらの武器の所有者を追跡する努力は「ほぼ完全に無駄」であることが証明されていると主張している。つまり、ゴースト・ガンが犯罪に利用された場合、その所有者を追跡することは不可能であると述べている。

ゴーサッチの意見に同意し、リベラル派のソニア.・ソトマイヨァ、ケタンジ・ブラウン・ジャクソン、保守派判事のブラッド・カヴァナフは、それぞれ2ページずつの短い意見で、ゴーサッチ判事に同意している。後半残りの30ページは最も強固な保守派であり腐敗が目立つクラレンス・トーマス判事が反対意見を代表し、原告側の主張を支持し「部品キット自体は銃器の法的定義を満たしていない」とし、長々異論を書いている。この意見書は、最後にサミエル・アリート判事がトーマスに同意する意見で終わっている。

最後に、ゴースト・ガンに関連する訴訟で、最高裁がバイデン政権の規制を保持したのはこれで二回目である。最高裁の最初の判定は2023年8月8日に5人の判事によって保持された。この日の判定に関連する詳細、ゴースト・ガンの規制の背景、最高裁の判定に至るまで、暫定的な判定は、憲法修正第二条の名目の下に、人命より、銃器保持の主張が強調され続けていることを示唆している。例えば、部品は組み立てることで銃器として殺人を行うために利用可能であるにも関わらず、「部品キットは銃器ではない」との馬鹿げた主張は非論理的である。この時にバイデン政権の要請を暫定的に支持し、3人のリベラル判事に参加したのは首席判事ジョン・ロバーツとエイミー・コニー・バレット判事である。しかし、今回、トランプ政権の最初の任期中にトランプ大統領に指名された保守派の判事は全員、原告の主張を拒否した。ゴーサッチ判事の意見には、ブレッド・カヴァナフ判事も加わり、7対2の判決でバイデンのゴースト・ガンの規制法は確実に保持されたことになる。

最高裁の保守派はビジネスを保護する傾向があるが、保守派4人の判事がリベラル派に参加し、リベラル派の銃規制に参加したことはある意味では顕著な方向転換である。銃器の所有者は自己防衛の為であると主張するが、米国での銃器の利用はほとんど殺人に利用されており、米国の銃器による銃乱射事件は世界で最も頻繁であり異常であることは事実である。現在、トランプ政権の「寡頭政治と戦う」運動又は過激な政策に怒りを表明する大勢の人々が公的場所に現れ、声を上げている。現在の平和的なプロテストの勢いを破壊しようとする暴力的な極右派が侵入し、ゴースト・ガンのような武器を使用するという可能性を完全に否定することはできないため、現在の混沌たる政治的風潮を考えると、危険性を訴え、所持者を追跡できない幽霊銃を制限したバイデン政権を米国最高裁の大多数が支持したことは正しい方向に向かっていると言える。特に、ゴーサッチ判事は追跡が困難なゴースト・ガンを利用した犯罪が増加していることを指摘しているため、今日の最高裁の判定は、少なくともそのような犯罪を減少する可能性があるという点では非常に意義がある。

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