ガルシアに関する米/エルサルバドル首脳会談は何を示唆?

Photo credit : New York Post

ドナルド・トランプ大統領は14日に大統領執務室でエルサルバドルの大統領ナジブ・ブケレと会談を行った。東部時間午後11時55分頃、ある記者は、米国最高裁の10日の判定を引用し、エルサルバドルの刑務所に拘束されているメリーランドの合法移民であるとされるキルマー・アブレゴ・ガルシアを米国に戻すかと質問した。司法省、国務省、ホワイトハウスのトップ顧問の主要人物三人は、それぞれ、帰国させることはないと示唆した。その後、ブケレ大統領はその予定はないと述べた。ガルシアの事件はなぜ重要なのか?

キルマー・アブレゴ・ガルシアはエルサルバドルの出身であるという。また、14日に論議されていることは米国最高裁による10日の全会一致の判定には曖昧な表現があり、トランプ政権の当局者はこれを利用して、ガルシアの米国帰国を阻止するため、ほとんど何もせず、ただ遅らせる努力をしているようである。その後、メリーランド州の連邦地方裁判所のポーラ・ジニス判事は11日から審理を行ない、13日の日曜日でさえ聴聞会を続けている。この日も司法省の弁護士らは、連邦裁判所がガルシアを米国に送還するよう強制することはできないとの強固な態度を示し、「連邦裁判所には、行政府に特定の方法で外交関係を運営するよう指示し、特定の方法で外国の主権者と関わるよう判定する権限はない」と主張した。彼らは、ガルシアがエルサルバドルの巨大刑務所に不法に強制送還されたという事実を軽視している。

トランプ大統領は4月14日の大統領執務室で、エルサルバドルの大統領が、彼の国の刑務所をオープンし、トランプ政権が国外追放を追及しているギャング・メンバーの収容に協力していることを称賛した。トランプは可能なかぎり多くの犯罪者や不法移民をエルサルバドルに送還すると述べた。トランプ政権は、ガルシアを自国に送還したことはミスではないと主張している。トランプとエルサルバドルの大統領ナジブ・ブケレは、記者団にガルシアを帰国させるかという質問を受けた。出席した関係者の中で、米国司法省長官のパム・ボンディは最初に反応し、緊張のある表情で、その決定をするのは、エルサルバドルの大統領であると言った。彼女は、誤解を招いたとされる発言があり、2人の裁判官が、ガルシアはエルサルバドルのギャングMS-13のメンバーであると「判決を下した」と述べた。ガルシアは2019年にも国外追放の手続きを受けたことがあり、MS-13に所属していたことを示す証拠が提出され、裁判官は問題が解決するまで彼を拘留することに同意していると示唆した。一方、調査機能があるニューヨーク・タイムスは、ガルシアは2019年にMS-13のギャングのメンバーとして起訴された記録も有罪判決を受けた証拠もないという。

次にホワイトハウスの副首席補佐官であるスティーブン・ミラーは、司法省の弁護士らの論点を強調し、ガルシアは不法移民であるため、彼に対する強制送還は合法であるとし、裁判所には権限はなく、この問題を決定できるのは大統領だけであると言った。国務長官マルコ・ルビオは、キルマー・アブレゴ・ガルシアが不法移民であるとし、「何が混乱しているのか理解できない。この人物はエルサルバドル国籍です。米国に不法滞在していたが、母国に送還されただけです」と言った。トランプ政権の数人の主要人物が語った後、ブケレ大統領は14日午前中に開催された大統領執務室でのトランプ大統領との会談中に、この質問に直面し、国外追放されたガルシアを米国に送還する予定はないと述べた。彼は「その質問は不合理です。どうすれば彼をアメリカに送還できるのですか?彼をアメリカに密入国させるのですか?米国にテロリストを送り込むのですか?もちろん、そんなことはしません」と言った。トランプはこれに対し、笑顔を返した。しかし、トランプはエアーフォースワンの機内で、記者団からの同様の質問に応じ、「もし最高裁が誰かを復帰させると言ったら、私はそうするよう指示するでしょう。私は最高裁を尊敬しています」と述べたビデオが11日にテレビ公開された。しかし、14日そのような方向で大統領の決定を表明することはなく、その決定は、エルサルバドルの大統領であると言った。

この問題がなぜ重要であるのか? それは国際人権法に反している可能性があるということである。逮捕され、テロリスト拘束センターと呼ばれるこの刑務所に収容されている80,000人以上のエルサルバドルの人々は、法的手続きを受けることもなく、家族に会うこともなく、突然消滅するという。逃亡を企てて、刑務所から姿を消すという意味ではない。この刑務所は、悪名高い拷問があり、ここに拘束された人々が無事に生きていることさえ家族も理解していない恐ろしい状況があるという。従って、国際法の遵守を強調する人権保護団体は、現在見ている状況を受け入れられないのである。そうでない場合、別のキルマー・アブレゴ・ガルシア事件が起きる可能性が十分あるからである。人権保護団体は、合法的に米国滞在している人々に対する正当な法的手続きの権利を保護するため、ガルシアの事件に挑戦している。一方、この事件は、ドナルド・トランプ大統領と彼に完全な忠誠を捧げる政権の人々が、トランプ大統領の権力を著しく拡大しようとしているためである。つまり、憲法は立法(議会)、司法(裁判所)、ホワイトハウス(行政)の三権分立を成分化しているにも関わらず、大統領には絶対的権利があると主張し、それを押し通すことで憲法に挑戦していると見られている。

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