初の米国生まれの新教皇はリベラル派?

スクリーン・シャット 2025年5月8日 アメリカウォッチ Yuko’s Blog 

二日目の投票で2025年5月8日、当地時間午後6時過ぎに新教皇が選出された。群衆は、新教皇がバルコニーに姿を現すのを待っているが、当地時間7時5分になってもまだその様子はなかった。群衆の中でカメラに映った人々は非常に明るく、笑顔に溢れていた。投票はカーディナルと呼ばれる約130人の枢機卿によって行われた。彼らの多くは、他界したフランシス教皇に任命されたため、恐らく、フランシス教皇に近い人物が選択されるはずであると予測していた。事実、選出された初の米国人の新教皇は前任者と同様にリベラル派である可能性が高い。

バチカン市のサン・ピエトロ広場の群衆は、現地時間午後6時頃からシスティーナ礼拝堂の屋根のチムニー(煙突)を見ていた。誰かが選出されると白い煙が出る。選出されなかった場合、黒い煙が出ると伝えられていた。6時8分に白い煙が出た時、群衆は歓声を上げた。6時30分には鮮やかなブルーのニューホームを着たバンドが広場で行進を始めた。次に赤と白の毛がついたシルバーのヘルメットをつけ、赤、黒、黄金色の縦縞のニューホームを着たバンドが続いた。その直後6時36分には、黒のニューホームに白の帽子を被ったバンドが現れ、その二分後には黒とブルーのユニホームを着た海兵隊をイメージしたバンドが続いた。当地時間6時40分から始まったバンドの演奏が響き、広場では野外コンサートのような雰囲気であった。

Photo credit : Detroit Catholic

選出された教皇がバルコニーに現れた時は、当地時間午後7時23分であった。最初のアメリカ人教皇として選出されたシカゴ生まれの69歳のローバート・フランシス・プリヴォストはローマ・カトリック教会の第267代教皇となる。バルコニーに姿を現したレオ14世と名乗った新教皇は3分後にバルコニーでスピーチを披露し、「私をペトロの後継者に選んでくださり、常に平和と正義を求めながら、一致した教会として、皆さんと共に歩んでくださったすべての兄弟枢機卿の方々に感謝申し上げます」と述べた。また、群衆に向けて、世界平和と「常に平和と正義を求める統一された教会」について語り、「平和があなた方と共にありますように」と述べた。彼のスピーチは平和についての表現が目立った。

ローバート・フランシス・プリヴォストは、主要メディアが予測した選出される可能性がある10人の候補者中の一人であった。ニューヨーク・タイムス紙の8日の報道によると、133名の枢機卿が投票に参加したのは「史上最多であり、フランシスコ教皇によって任命された枢機卿も多く、お互いに面識のない枢機卿も含まれていた。候補者の数が膨大で、教会の将来をめぐる意見の対立が激しいため、迅速な合意形成は容易ではなかった。彼はペルーで20年間司教を務め、ペルー国籍を取得した後、国際的な修道会の指導者にまで昇進した。フランシスコが逝去するまで、彼はバチカンで最も影響力のある役職の一つを務め、世界中の司教を選任・管理する機関を運営していた」という。

Photo credit : The Nashua Telegraph

また、聖アウグスチノ修道会の会員である彼は、貧しい人々や移民への献身、そして人々がどこにいても、そこで寄り添う姿勢において、フランシスコに非常に近い存在であった。昨年、彼はバチカンの公式ニュース・ウェブサイトで、「司教は自分の王国に座す小さな王子様であってはならない」と述べた。彼は人生の大半を海外で過ごした。1982年、27歳でローマの聖トマス・アクィナス教皇庁大学で教会法の博士号を取得した。ペルーでは宣教師、教区司祭、教師、司教を務めた。アウグスティノ会の指導者として世界中の修道会を訪問し、スペイン語とイタリア語も流暢であるという。

Photo credit : Viator

つまり、第267代教皇レオ14世は、前任者フランシスコに最も近い人物であり、ほば確実にリベラル系の教皇であることを示唆している。教皇レオ14世は世界中の14億人のローマ・カトリック教徒に平和を最も強くアピールし、貧しい人々や移民を受け入れた前任者の方針を継続する意思があることを示唆した。フランシスコと同様に弱い立場の人々のために献身する教皇であるとの強い印象を与えた。フランシスコのレガシー、特に気候変動のグルーバル的活動を継続するかどうかは不明であるが、少なくとも、何らかの形で前任者の意志を引き継ぎ、保護する可能性がある。少なくとも、人々の平和を最も重視する宗教界のリーダーは、腐敗やスキャンダルが少ないという点で多大な希望を与えている。人間的な温かみを感じさせた教皇レオ14世は、フランシスコ教皇よりも若く健康的であるように見える側面でも安堵感も与えている。

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