
アレックス・パディラ Photo credit : Facebook
カリフォルニア州では先週米国上院議員が同州の連邦政府の建物内で、トランプ政権の国土安全保障省長官に質問をしようとして近づいた時に拘束された。ニューヨーク市の会計監査官であり、市長選挙の候補者の一人は、移民裁判所で私服の複数の男性らに力ずくで取り押さえられ逮捕された。何の犯罪も犯していない二人の公職者が連続的に手錠をかけられるというショッキングなビデオは最近連続的にテレビ放映されている。
米国上院民主党議員アレックス・パディラ(カリフォルニア州)は先週12日、国土安全保障長官クリスティ・ノームがロスアンゼル西部にある連邦政府ビルの庁舎内で記者会見を行なった際に、質問があるとして、ノーム長官に近づき、「アレックス・パディラ上院議員です。長官に質問があります」と述べたが、その声は無視され、突然複数の私服の連邦捜査官とされる男性らに力ずくで部屋から追い出され、ドアの外側のホールで数人の男性によって床に伏せられ、プラスチック製の手錠をかけられた。彼は手を外すよう叫んだが、複数の男性は強引に彼を押し出す勢いを増したので、彼はバランスを失った。パディラ(52歳)は17日初めて、信じられない体験について、怒りと感情的な表情で上院議会の議場で語り、「押されたり引っ張られたり、バランスを保とうと必死に抵抗し、手錠をかけられ、廊下を連行されながら、なぜ私は拘束されているのか、と何度も尋ねました。一度も理由を説明されませんでした。軍事化によってすでに緊張状態にある都市が、ただ質問をしようとしただけで上院議員が手錠をかけられたら、どう思うでしょうか?」と述べた。

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パディラが逮捕された後に、国土安全保障省(DHS)は声明で、パディラが身元を明かさなかったと虚偽の主張をしたとされている。また、パディラが「無礼な政治劇を選んだ」とし、シークレット・サービスは「彼を襲撃者だと思った」と述べた。また、声明は「パディラが何度も後退するよう指示され、警官の再三の指示に従わなかった」と述べ、警官は適切な対応をしたと述べている。しかし、このエピソードは繰り返し、全国放送でのビデオを通して、紹介されているので、DHSが虚偽を語っていることは一目瞭然である。彼らは最初から、私服姿で非武装のパディラを力ずくで部屋の外に押し出したのである。その前に、常識的な身元を確認するためのプロセスはなかった。

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そして、ニューヨークで17日、市の会計監査員であり、市長選挙の民主党候補の一人であるブラッド・ランダーは、移民の逮捕件数が増加しているとされるマンハッタン南部の移民裁判所で、ICEの捜査官が移民を護送しようとした際に、複数の連邦捜査官であるとされる男性達に壁に押し付けられ、手錠をかけられた。DHSのスポークスマンは、ランダーが拘束された後、ランダーが警察官を暴行し、妨害したと述べたが、記者らが撮影したビデオには、ランダーが廊下で移民男性のそばに立っている場面が描写され、一部はマスクを着用した法執行官とみられる私服の男性数人が廊下の群衆を押し分けて移民男性を逮捕しようとする様子が映っている。記者がソーシャル・メディアに投稿したとされる動画の一つは、ランダーが捜査官に対し、司法令状を持っているかどうかを繰り返し尋ね、男性がエレベーターへ誘導しようとしている移民を放そうとしなかった。ランダーは「司法令状を見せてくれたら放します」と言いった。動画によると、ランダーは繰り返し「あなたには米国民を逮捕する権限はありません」と述べている。また「私は妨害しているわけではありません。今、廊下に立っています。令状の提示を求めているだけです」と述べている。手錠をかけられたランダーは、その後、彼の妻および同州の知事キャシー・ホーコォーと共に裁判所の外側に現れ、解放されたことが明白になった。

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この二つのエピソードは、トランプ政権が州兵を利用し、不法移民に対する弾圧と強制送還の襲撃がエスカレートしている時に来ている。これらの混沌の背景には、適正手続きと法の支配に対するバランスが欠如している現役政権の不法移民に対する対処について、民主党議員らが立ち向かうことに葛藤している時に来ている。更に、議会共和党議員らは、予算削減と富豪者に対する減税に関連する財政政策のみに集中し、同じ党の大統領令の合法性に問題を提起する関心はほとんどないことを示唆している時に来ている。現政権は、行政の権力を司法や立法府を超えて拡大することを試みている中で、三権分立によるチェックとバランスが欠けているため、政権下の捜査官やシークレット・サービスのメンバーも大胆になっている現状を反映している。そして、過度な虚偽が正常化していることが、権威主義体制の特徴の一つであると示唆されるほど、虚偽の主張が堂々となされている。
現在、ニューヨーク市民は、2025年11月4日に行われる市長選での候補者の選択に迫られている。現職のエリック・アダムズは2021年に民主党から市長に選出されたが、連邦汚職容疑で起訴された。米国司法省は2025年2月に検察に対しアダムズ市長に対する訴追を取り下げるよう命じ、説明もなく、同年4月に訴訟は棄却された。その前にアダムズはトランプ大統領に個人的に会い、援助を求めたとされている。彼に対する辞任の声が高まる中で、アダムズは無所属として2期目の再選を目指している。従って、今年11月4日の市長選には複数の候補者が立候補している中で、ランダーは有力候補者の一人である。ニューヨークの市民らは、腐敗した市長を正当な市長に入れ替える為、市長選挙に立候補している複数の候補者の中で、有権者は移民を含む市民を保護し、法の支配を遵守する市長を選ぶことに関心があると言われている。市長選での勝利を望んでいることを公的に表明しているランダーは、そのスポットライトを得るための目的もあったかもしれないとの推測もある。しかし、ランダーは移民を保護するために移民裁判所を訪問したのは今回が初めてではないため、逮捕されることを予期していた訳でないようである。いずれにしても14日の全米50州で開催されたNo Kingsの抗議活動の規模は、前例に見られない最大規模であったと言われている。このエネルギーは、ニューヨークのように今年特別選挙が行われる市や2026年の連邦中間選挙で何かが変わる可能性を示唆する有権者の投票パワーの兆候である。