
アル・ウデイド空軍基地 Photo credit : Amu TV
イランは報復を警告していたものの、米国大統領ドナルド・トランプがイランの3つの核施設を爆破した事態を受けて、週末には激しく怒っているイランの人々が抗議を行なっている中で、米国当局は23日、カタールの米軍基地がミサイル攻撃を受けたと発表した。ほぼ同時に、カタール駐留米国大使館は米国民に自宅待機を促す警告を発したという。中東諸国が大規模な戦争の可能性に備えるという緊迫事態に直面し、領空を閉鎖し、飛行を停止するなどの様々な対策が始まった。一方、イスラエル国防省はイラン全土を標的にする前例のない強力な攻撃を開始した。ロシアの大統領ウラジミール・プーチンは、トランプ大統領のイラン攻撃を批判し、戦争をエスカレートしないようイランの外相に会ったと報告されている。
国防総省当局者は23日、アル・ウデイド空軍基地が短距離および中距離弾道ミサイルによる攻撃を受けたと述べた。イラン政府がミサイル攻撃を認めた直後、米国政府はイランがカタールの米軍基地にミサイル攻撃を行ったと確認したが、死傷者の報告はないとされている。イラン政府は、アル・ウデイド空軍基地への攻撃は、週末に米国が核施設に投下した爆弾の数と同数であるとし、緊張緩和への意欲を示していると述べている。イランは、国営テレビを通して、同基地が人口密集地の外にあったため攻撃を仕掛けたと述べている。画面には、この攻撃を「アメリカの侵略」に対する「強力かつ成功した反撃」と表現する字幕が表示されたと報告された。
ワシントン・ポストの23日の報告によると、カタール外務省は月曜日、Xへの投稿で「市民、居住者、そして訪問者の安全を確保するため」カタールが領空を閉鎖し、飛行を停止したと発表した。同省は、地域がさらなる大規模戦争の可能性に備えるための「予防措置」であると述べている。投稿には「外務省は、当局が状況を綿密かつ継続的に監視し、地域および国際的なパートナーと連携して状況の進展を評価しており、公式ルートを通して国民に適時に最新情報を提供することを確認する」と記されている。この措置は、カタールの首都ドーハにある米国大使館が同日に米国民に対し自宅待機を勧告してから数時間後に行われた。この状況はイランの報復行動が本格的になる可能性を示唆している。
イスラエル国防省は23日、イスラエル国防軍がイランの「国家による抑圧」に関連している標的への攻撃を実施していると発表し、「現在、テヘラン中心部における政権の標的と国家による抑圧の手段に対し、前例のない強力な攻撃を実施している」との声明を発表した。イスラエル国防軍が攻撃した標的には「政治犯や反政権派が収容されているエヴィン刑務所」、テヘランのパレスチナ広場にある「イスラエル滅亡へのカウントダウン時計」、そして革命防衛隊の準軍事組織として活動する親政府民兵組織バシジの本部を含むその他の「政権関連施設」が含まれていると述べている。イスラエルは23日、イラン国内の核施設、軍事施設、政府施設、その他のインフラを複数回にわたって攻撃し、攻撃を全般的に強化したと言う。イラン政権の政治犯数千人が収容されているエヴィン刑務所の門が攻撃された。この特定の場所の攻撃は、イスラエルがイランの政権交代を目指しているという憶測を煽る可能性があるという。トランプ大統領は22日、イランにおける作戦が政権転覆と関連しているという政権当局者の見解を否定したことを受け、イランの神権政治を打倒する考えを示唆した。加えて、イスラエル国防省は「イスラエルの民間人に対するあらゆる攻撃に対し、イランの独裁者は処罰され、攻撃は全力で継続される」と述べた。 イスラエル国防軍は、23日早朝、テヘランの革命防衛隊の司令部、イラン西部、東部、中部の6つの空港及びイラン西部で15機以上の戦闘機とヘリコプターを攻撃したと発表した。
ロシアの大統領ウラジミール・プーチンは、トランプ大統領の行為に憤慨したという。プーチンは23日、モスクワでイランのアッバス・アラグチ外相と会談し、米国とイスラエルによるイランへの攻撃を非難するとともに、現在の緊張状態からの脱却策を見出すことが重要だと述べた。ロシア当局者や駐ロシア・イラン大使も同席した会談で、プーチンはアラグチ外相との会談で、米国大統領に言及し、「イランに対する挑発のない攻撃には、いかなる根拠も正当化もありません。我々はイラン国民を支援するために努力しています」と述べた。プーチンは「今日の状況から抜け出す方法を共に考えたい」と述べた。アラグチ外相は、テヘランとモスクワの「非常に緊密で良好な関係」を強調し、「イスラエルと米国による攻撃的な行動は完全に違法であり、国際規範に違反している。我々は今、主権と国家を守っており、我々の防衛は正当である」と述べたと同紙が伝えた。
要するに、イスラエルはトランプ大統領の援助を受けて、彼の目標は非常に近づいたと表明した。公開されたビデオは、活気づいたベンヤミン・ネタニヤフが米国の大統領に対する感謝を表明し、攻撃をさらにエスカレートしているということである。イランが2025年6月23日の今日、カタールの米軍基地を弾道ミサイルで攻撃したことは偶然ではないと思われる。トランプ大統領は約1ヶ月前、カタールの軍事施設であるアル・ウデイド空軍基地を訪問し、テヘランの核開発の野望を抑制するためのトランプ政権の外交努力を宣伝した。これは、メディアが注目し、繰り返し報道されたため、イランは、米国の攻撃を予期していたことを示唆した。米国は、カタールも含めて中東にある全ての米軍基地を監視し、兵士を保護するだけでなく、米国人に帰国を促す必要があるかもしれない。一方、プーチン大統領は、モスクワでのイラン代表者との会談で、危機を鎮静化させる方法について協議したいと述べ、トランプの名前を出さず、イランの3つの核施設に対するトランプ政権の攻撃には「根拠も正当性」もないと批判し、世界を大きな危険に追い込んでいると述べた。プーチンは、イラン国民を支援するために努力していると主張したが、ウクライナで消耗戦を繰り広げているプーチンは、トランプ大統領が米国とロシアとの友好関係を促進していると見ているため、イランを巡って米国と対立する意思はないことを示唆した。また、中東全域で核軍事力を拡大する競争の引き金になるとして、イランが積極的に原子爆弾を開発することを望んでいないことも示唆した。