テキサス州共和党は選挙区地図の編成紛争を激化

Photo credit : The Telegraph

テキサス州では、選挙区の地図を書き換えることで、米国下院議会の民主党の5議席を奪う計画に基づく法案の投票をブロックするために、50人以上の同州民主党議員らは地元から離れ、滞在したホテルで爆破の脅しがあったことが報告された。実際に爆破は発生していないが、彼らは、議会に戻らないため、同州の米国上院共和党議員と知事は、FBIが投票を阻止している民主党議員を追跡するよう要請した。加えて、テキサス州の司法長官は8日、彼らを議会から除去するための訴訟を起こすなど、彼らは過激になっている。

テキサス州の共和党員らは、選挙区地図の編成紛争を益々エスカレートしている。同州の司法長官ケン・パクストンは8日、州最高裁判所に対し、地元から離れ、議会に戻らない民主党議員らを議会から除名するための訴訟を起こした。選挙区割を書き換える法案に反対している民主党議員らは先週から議会に戻っていないため、共和党議員らは、この目的ための投票を行うことができないとして、定足数規定を破ったと批判している。特に50人中13人の民主党議員は、テキサス州議事堂に復帰を拒否する発言をしたとして、彼らが州を去ったことを訴訟の理由に挙げている。そして、彼らが議会に主席していないため、通常の業務を果たすことはできないと主張しているという。

パクストンが訴訟を起こす前に、同州の知事グレッグ・アボットと米国上院議会の共和党二番目のリーダーであるジョン・コーニン(テキサス州)は、議会から離れた民主党を連れ戻すためにFBIが彼らの追跡に協力することに同意したと述べ、彼らがFBIに要請したことを示唆した。同州の共和党議員らは、知事とコーニンの行動に同調し、民事逮捕令状を発行した。しかし、同州では民主党議員らが議会を一時的にボイコットすることは特に珍しいことではない。州最高裁は共和党判事らが多数派を占めているため、訴訟を利用して民主党議員らにプレッシャーを与えることは同州共和党が過激になっている証拠である。米国議会が多数派を保持することに熱心な大統領が中心となって、幾つかの州も、テキサスと同様に議会選挙区を編成するよう促していると言われている。

定足数は、議事進行、会議、投票を有効化するための最低限の出席人数に言及する。これらの最低限の人数は州憲法で定められている。テキサス州定足数は2/3が要求されている。この困難な規定が共和党を躍起にしている要因である。しかし、過半数が必要な投票では、同州の民主党が投票に参加しなくても、法案は可決するほど上院州議会(共和党が19名、民主党11人)および下院議会(共和党が88人、民主党62人)はいずれも共和党が多数派を占めている。この党派的人員構成は、既に共和党議員らが圧力的になることを可能にするほどマージンが大きい範囲で多数派である。しかし、テキサス州は、法案採決のためには、一定数の議員の出席が必要となるため、定足数違反は、法案の可決を阻む要因になっている民主党には少数派のパワーがあることを意味する。従って、テキサス州の共和党議員らは、選挙区分割を変えることで、米国下院議会で5席を増やし、連邦政府も多数派を維持するよう求めているドナルド・トランプ大統領の要請を達成するためにテキサス州および連邦の共和党議員らは一体となって、葛藤しているのである。

同州から逃亡し、まだ議会に戻らない同州民主党議員らに対する訴訟を通して、共和党らは、少なくとも議会を離れた民主党議員一部の13人を除籍しようとしている。さらに、テキサス州の共和党議員らは、米国下院議会が多数派を維持するために、安全な5議席を確保する目的のために、益々攻撃的になっている。テキサス州が、米国下院議会の多数派をコントロールしようとしているのなら、カリフォルニア州の知事は、同様の議会選挙区を書き換えることで、全ての共和党の議席を奪うことができると述べている。民主党知事ギャビン・ニューサムは先週、テキサス州の行動に挑戦すると記者会見で語り、再度8日には「テキサス州で起こったことを無効にします」と宣言した。次に人口の多いニューヨーク州も場合によっては、民主党の議席を増やすために、同様の地区編成を行うと述べている。

要するに、中間選挙で勝利するために、論争的なジェリーマンダリングを達成することで、政治的権力を維持しようとするテキサス州の共和党の行動は、権威主義的になっているようである。その状況に対して、行動で抵抗している民主党員らに対して、穏健派と言われていた米国上院議会共和党リーダーの一人はFBIに彼らを追跡するよう要請した。民主党議員らは政府機関には自分たちに対する権限はないと主張している。定足数違反は州の問題であり、州議会の立法手続き上の問題であることから、FBIが州議会の定足数問題に介入する法的根拠はない。FBIの役目は、連邦法を執行し、連邦犯罪を捜査し、安全保障を防衛することである。この一例だけでも、現在、テキサス州の共和党議員らの攻撃的な行動は、連邦および州の両方で彼らが権威的になっていることを示唆している。中間選挙の活動は2026年から活発になるが、最近の幾つかの世論調査によると、有権者は議会の主導権を民主党に戻すことを望んでいることを示唆している。米国成人を対象に8月1日から4日にかけて実施されたYouGovとエコノミストによる調査は、有権者の43.7%が中間選挙で民主党に投票すると回答し、38.4%が共和党に投票したいと回答している。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む