重要な二つの知事選とNYの市長選に注目

今週11月4日に二つの州での知事選と一つの市長選挙が行われる。これら3つの選挙は、支持率から判断して、全て民主党の有権者が支持している候補者が勝利する可能性がある。元大統領バラク・オバマは知事選での民主党候補者のキャンペーンを支援している。更にオバマ氏は、最も重要なニューヨークでの市長選挙で、民主党有権者に人気があり、現在支持率がトップの候補者を個人的に応援している。これら3つの2025年の選挙は、現在の政権で起きている混沌に有権者がどのように反応しているのかを見る最初のテストとなる可能性がある。

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ニュージャージー州では現在民主党知事のフィル・マーフィーが2025年に2期の任期満了となり、2026年初頭に終了するため、両党から新たな候補者が競っている。同州の新たな知事選では民主党候補者のミッキー・シェリル(右)が共和党候補者ジャック・シアタレッリ(左)をリードしている。例えば、10月23日から28日に実施されたクイニピアック大学の調査では、シェリルは51%で43%のシアタレッリを8ポイント引き離している。サフォーク大学が10月26日から29日に実施した世論調査ではシェリルが46%でシアタレッリの42%を4ポイント有利である。ミッキー・シェリルのキャンペーンを支援しているオバマ元大統領はニューアークでの1日の集会で、「私たちの政治があまりにも崩壊していると感じるこの時代に、ミッキー氏のような指導者、正しい理由で公務を担う公務員が必要である」と述べた。オバマ氏は共和党のジャック・シアタレッリは「100% MAGA」であるとのトランプ大統領の言葉を引用し、トランプ政権による行政権の濫用について「正直に言って、我が国と政治は今非常に暗い状況になっている」と語った。

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そして、バージニア州の共和党知事グレン・ヤングキンは同州の憲法で定められた任期制限により、ヤングキンの任期は 2025 年まである。オバマ元大統領は2019年から米国下院民主党議員であり、知事選での有力な候補者であるアビゲイル・スパンバーガー(左)のキャンペーンを支持している。そして、彼女は知事選での支持率が共和党対抗者のウィンサム・アール=シアーズ(右)を一貫してリードしている。例えば、エマーソン大学が10月30日から31日に実施した調査ではスパンバーガーの支持率は56%で、対抗者のシアーズの44%に対して12ポイントも有利である。アトラスインテルが10月25日から30日に実施した世論ではスパンバーガーは54%でシアーズの45%に対して9ポイント有利であり、10月の他全ての調査も最大15から最小4ポイントの差で一貫して安定した支持を得ている。オバマ氏は有権者に対し、バージニア州の選挙戦を機に、トランプ氏と共和党らの行動が民主主義と労働者階級のアメリカ人を傷つけているというメッセージを送るよう有権者に呼びかけた。

加えて、ニューヨーク(NY)の市長選もNYが巨大な人口を誇るリベラル州であることから、市長の選出は非常に重要である。先日、汚職のスキャンダルで評判を落としたエリック・アダムスが市長が再戦競争から辞退した後、ここでの市長選候補者は3人になった。民主党の候補者は元知事であるアンドリュー・クオモが無党派から出馬している。共和党候補者はカーティス・スリアワである。そして、三人のニューヨーク市長選候補者の中で、同じく一貫して最も支持率が高い人物は、自称民主社会主義者で「誰もが望む社会」をアピールしているゾーラン・マムダニである。

ゾーラン・マムダニ Photo credit : WiredJa

10月30日のCBSの報告によると、エマーソン大学の新しい世論調査で、マムダニは50%の支持率を獲得し、クオモが25% 、スリアワが21%である。マムダニは、長期的に他の候補者を引き離しており、彼も一貫して安定した支持率を維持してきた。ニューヨーク市選挙管理委員会は既に584,000人以上の住民が投票を終えたことを報告した。4日の投票前の最終週末に3人の市長候補者は5つの行政区を訪問し、まだ誰に投票するかを決めていない有権者に働きかけるための様々なイベントを実施した。マムダニは1日、牧師とのフォーラムで、住宅価格高騰対策について語り、「将来の不公正を防ぐ唯一の方法は、私たちが望む社会を創造することです。友人の皆さん、過去12カ月間、私たちは皆が望む社会を創るための運動を作り上げてきました」と述べた。オバマ前大統領は4日の選挙に立候補しているマムダニと電話会談を行ったことが1日に報告された。オバマ氏は市長選のキヤンぺーンに参加なかったが、マムダニの選挙活動の方法について称賛したとニューヨーク・タイムスが伝えた。

要するに、ニュージャージー州とバージニア州では知事選でそれぞれ民主党候補者が有力であることを示唆し、ニューヨークの知事選では、無党派から立候補している元民主党知事より、民主社会主義者であるが民主党候補者として立候補している人気を集めている若手のゾーラン・マムダニの方が勝利する可能性が高いという。2025年の最初の重要な選挙となる11月4日の選挙で、共和党は少なくともニュージャージーのブルー州で、三回目の知事選に挑戦しているジャック・シアタレッリの勝利に賭けているため、同州での知事選は特に注目されている。また、ニュージャージー州知事選の候補者であるミッキー・シェリルは2019年1月から米国下院議会の民主党であったことから、彼女は現在トランプ政権下で米国民が直面している問題、例えば健康保険など、国レベルの課題に焦点を当てているため話題になっている。

選挙戦略分析者は、今年最初の選挙になる知事選や市長選は、いずれも2026年の中間選挙を予測する上で重要な手がかりになると見ている。なぜなら、年度外選挙は大統領とその政党に対する国民投票になることが多いからである。その例は、民主主義が選挙の中心的議題になることなどが挙げられる。2016年の大統領選で勝利したトランプ大統領と彼の党は2018年11月6日の中間選挙で、民主党は41議席を追加し、共和党は42議席を失った記録がある。つまり、共和党が支配する二期目のトランプ氏のホワイトハウスと議会共和党による極端な変化と混沌たる政治的風潮に失望している現実を選挙が反映する場合、2025年11月の選挙は民主主義の健全性が試される為2026年の中間選挙を予測する上でのテストになる可能性がある。

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