スワンプ・スイープとは何か?

グレゴリー・ボヴィーノ Photo credit : ABC News

スワンプ・スイープ(沼地の掃討)はルイジアナ州南東部とミシシッピー州で2025年12月1日に開始される数百人の米国境警備隊が主導する移民執行作戦であり、数ヶ月にわたる移民執行への圧力を高めるための大規模な取り組みの一環である。この作戦では数千人の犯罪歴のある移民を逮捕することを目的にしている。しかし、対象者の多くは前科がない可能性があるという。この作戦はルイジアナ州共和党知事ジェフ・ランドリーの支援を受けたものである。

トランプ政権の国内政策で優先事項となっている移民への一斉検挙は、不法移民であり犯罪者を追放する政策は、最初の上半期までは一般的に支持されていたが、既に報告されているように、最近、行き過ぎであるとして、移民政策への支持も低下した。しかし、国土安全保障省は、引き続き不法移民の強制送還を強化していることを示唆している。AP通信の報道によると、このスワンプ・スイープ戦略では、これらの地域で250人の米国国境警備隊が5,000人を逮捕することを目標にしている。ここでの移民弾圧の取り組みは、ロスアンゼルス、ワシントンDC、シカゴ、ポーランド、最近のノース・キャロライナ州シャーロットに至るまで、全米で展開されている一連の「移民取り締まりの新たなエスカレーション」として、12月1日からの本格的な展開が見込まれている。トランプ大統領の「選挙公約である大量送還の実現」に向けて、トランプ政権が「積極的に動いている」中で、「ランドリー知事はトランプ大統領の側近であり、州の政策をホワイトハウスの執行政策に沿わせる動きを見せている。しかし、共和党が多数を占める他の州にある民主党支持の都市と同様に、連邦執行部隊の増強は、長年連邦による一斉検挙に抵抗してきたリベラルなニューオーリンズの当局者と衝突する可能性がある。」

スワンプ・スイープの指揮官であるグレゴリー・ボヴィーノは、2019年8月ニューオーリンズの国境警備隊部門の責任者に就任し、現在に至っている。同氏は、ドナルド・トランプ政権およびジョー・バイデン政権の両方の大統領下で、「移民の一斉検挙の指揮を執り、大規模な移民取り締まりの立役者となり、その戦術をめぐって批判の的となっている」という。国境警備のプロであるボヴィーノは2021年3月に、カリフォルニア(CA)州エルセントロ地区の責任者に就任し、2023年8月に解任された。ボヴィーノはCA州セントラルバレーで数十人を逮捕した。第2期トランプ政権下で、同氏はCA州における政権の移民政策の実施を主導した。指揮官として彼が「選ばれたことは、ルイジアナ州をトランプ政権の主要な執行優先事項と位置付けている」ことを示している。

しかし、トランプ政権下で、法廷での裁判官の非難に直面することで彼の名前が浮上している。例えば、APによると、「シカゴでは、ボヴィーノは連邦判事から異例の公の場での非難を浴びた。判事は、ボヴィーノが抗議デモ参加者による脅威について裁判官を誤解させ、ダウンタウンでの混乱した衝突の際に正当な理由もなく、催涙ガスやペッパーボールを使用したと指摘した。また、彼のチームはロスアンゼルス、そして、最近では今週シャーロットで、教会、食料品店、集合住宅を捜索するなど移民取り締まりを強化し、ノース・キャロライナ州全体で数十人を逮捕した。

最後に、ボヴィーノは2019年から現在に至るまで、国境警備隊の州地区の責任者であり、同時に移民を拘束する部門であるICE(移民税関捜査局)の活動に従事している。2019年8月までにはニューオーリンズの地区長に就任し、バイデン政権下で2021年3月にカリフォルニア州の地区長に就任し、6月に、ロスアンゼルスで行われた大規模襲撃作戦の戦術指揮官に任命され、市内全域で抗議活動に直面した。カリフォルニア州東部地区で2022年から2025年まで代理連邦検事を務めたミシェル・ベックウィズは、裁判所命令に従わなかった為、2023年8月にボヴィーノを解任した。移民取り締まりの指揮官であるグレゴリー・ボヴィーノはトランプ政権下で2019年に採用され、バイデン政権下でも引き続き同じ任務に従事したが、2023年に解任された。ジョー・バイデン政権下でも、移民の取り締まり政策は行われていた為、複数回訴訟での紛争に発展した。バイデン政権に対する訴訟は、共和党州によってもたらされたケースが殆どであり、バイデン政権が法律を十分厳しく執行していない、あるいは給付金の付与において権限を逸脱していると主張するものであった。同じ役割に従事したボヴィーノは、バイデン政権下では解任されたが、現在ボヴィーノは、トランプ政権下で、スワンプ・スイープの指揮官である。これは、詳細を語る必要のない注目に値する違いである。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む