大統領は米国を麻薬で溢れさせた重犯罪者を恩赦

Photo credit : The Times of Israel

米国大統領は、米国を麻薬で溢れさせ、有罪判決を受けた元大統領フアン・オルランド・エルナンデスを恩赦した。米国大統領は28日、45年間の懲役刑を受けたホンダラスの大統領を恩赦すると予告したとおり、実際にこの人物は、刑務から自由の身となったことが今日報告された。偶然にも28日の日付によるこの重犯罪者からの4ページにおよぶ手紙はトランプ大統領に送られた。主要メディアは劇的なインパクトがあるその手紙のコピーを解説している。

トランプ大統領は、ある個人の恩赦を事前報告した場合、必ず行動が伴うことが同氏のパターンであるが、ホンダラスの元大統領フアン・オルランド・エルナンデスは恩赦を受けた刑務所から釈放されたことが2日の今日判明した。驚くことに、エルナンデスはトランプ氏の同情を買うための巧みな4ページの手紙を先週送っていた。ニューヨーク・タイムスが2日に公開したその手紙の冒頭で「大統領閣下、大統領の職務には多大なご負担が伴うことを承知しており、この手紙を送ることを躊躇しておりましたが、今私が耐え忍んでいる重大な不正行為を鑑み、改めて大統領に直接訴える次第です。私は連邦刑務所か​​らこの手紙を書いています。年齢から判断すると実質的に終身刑に相当する45年の刑に服しています。トランプ大統領、あなたと同じように、私もバイデン・ハリス政権による政治的迫害を受けてきました。それは不正行為によるものではなく、政治的な理由によるものです」と述べている。

エルナンデスの手紙を解説しているタイムスによると、トランプ氏を「閣下」と呼び、2024年に米国にコケインを大量に流通させた罪で懲役45年の判決を受けたエルナンデスは、「閣下から力をもらいました」と書いている。そして「迫害と訴追に直面しながらも、あの偉大な職に復帰したあなたの粘り強さは、すべてあなたの願い、すなわち祖国を再び偉大にしたいという強い思いのためです。あなたが成し遂げたことは前例のない、真に歴史的な偉業です」と書いている。昨年有罪判決を受けたエルナンデスを投獄に導いた捜査はトランプ氏が初めて大統領に選出される何年も前から始まっていた。麻薬取締局(DEA)の捜査官とマンハッタンの連邦検察官は「大量のコケインをホンダラス経由で米国に密輸した陰謀と主張し、複数の陪審員も同意した一連の事件に関与した協力者を洗い出した」という。しかし、エルナンデスは手紙の中で、この事件をトランプ氏が長年憤慨してきたニューヨーク南部地区連邦検事局の「悪徳検察官による場当たり的な事件」であると主張した。「この検事局は、ジョセフ・バイデン・ジュニア大統領とカマラ・ハリス副大統領が指揮している」と書いている。

「この表現は、トランプ氏が自身に対する4件の刑事訴訟についてよく言及する表現を彷彿とさせる」と解説している。そして、エルナンデスは「私の事件における政治利用と恣意的な司法の適用は否定できない。復讐心と脱獄の手段に駆り立てられた暴力的な人身売買業者とプロの嘘つきの証言に基づき、確固たる証拠もなく私は起訴された」と書いている。タイムスによると、トランプ氏はフアン・オルランド・エルナンデス(57歳)を「迫害の犠牲者」と呼んだが、彼は「数十年にわたる人身売買の陰謀を企て、中米の母国メキシコを壊滅させた。」元大統領エルナンデスは以前、「グリンゴの鼻に麻薬を詰め込むと豪語した。コケインの密輸をホンダラス経由で許可してもらうため、エル・チャポから100万ドルの賄賂を受け取った。彼を守るため、ある男が獄中で殺害された。ニューヨークで行われたフアン・オルランド・エルナンデスの連邦裁判では、証言と証拠から、エルナンデスがいかにしてホンダラスを国際麻薬取引の拠点として維持してきたかが明らかになった。」

検察官の情報に基づくタイムスの29日の報告によると、「エルナンデスは大規模な麻薬密売の陰謀を企て、カルテルに数百万ドルもの金を巻き上げながら、中米で最も貧しく、最も暴力的で、最も腐敗した国の一つであるホンダラス」をそのままに放置していた。既にご承知のように、エルナンデスは昨年、麻薬密売と武器の罪で有罪判決を受け、懲役45年の刑を言い渡された。「これは、30年前のパナマの独裁者マヌエル・ノリエガ将軍の裁判以来、米国の裁判所で審理された最も広範な麻薬密売事件の一つとなった。」しかし28日、トランプ大統領はヘルナンデスを恩赦すると発表し、「政治的迫害の被害者」であると主張したが、その主張を裏付ける証拠を示すことはなかった。この事件は、ホンダラスがどれほど腐敗した「麻薬国家」であるかの「核心を突いた」ものである。マンハッタンで行われたエルナンデスの2週間続いた裁判及びそれ以前の側近たちの裁判は、「複数の国にまたがる汚職と麻薬密売の世界を垣間見せた。現金の入った袋、エルナンデスの名前が刻まれた機関銃、そしてエル・チャポとして知られるメキシコの麻薬王ホアキン・グスマンからの賄賂などが、裁判で頻繁に扱われた。 検察官は、エルナンデスが20年以上にわたり、500トン以上のコケインを米国に持ち込んだ計画の鍵を握っていたと述べた。当時の司法長官メリック・ガーランドは2024年、エルナンデス氏の判決後に「ホンダラスと米国民はその代償を負った」と述べた。

最後に、トランプ大統領は11月28日にエルナンデスに恩赦を与える計画について公表した。そして、今日2日、公式に恩赦を与えたことが報告された。トランプ大統領は28日の発表前には、エルナンデスの手紙を読んでいないと述べたようである。しかし、タイムスはこの手紙がトランプ氏の心を掴み、共感を得るには十分な程の敬意、同情、媚びへつらい、虚偽に溢れていることを示唆した。そして、エルナンデスに対する恩赦は、彼の共謀者に対するトランプ政権の「扱いとは全く対照的」であることも指摘した。ホンダラスの元大統領フアン・オルランド・エルナンデスは、バイデン政権下の法務執行当局によって告訴され、有罪判決を受けたことから、バイデン大統領は司法省とは完全に独立していたものの、その事実は生涯、トランプ氏には認識されることなく、ニューヨーク州の裁判は、連邦政府とは無関係であるにも関わらず、トランプ大統領と彼が同様にバイデン・ハリス政権による政治的迫害の犠牲者であると訴えたエルナンデスの手紙は、強力なインパクトを与えたことを示唆している。いずれも反対党の大統領を共通に敵にすることで、親近感を深め、恩赦に導く並々ならぬ努力が滲み出た手紙であることを強く示唆している。

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