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世界の幾つかの国は権威主義に向かっている。既に強力な権威主義である国では民主主義を推進する個人は、言論の自由が抑圧されるだけでなく、投獄の危険性に晒される可能性が高い。権威主義国ベネズエラで、民主主義のために立ち上がり、民主主義推進への貢献が評価され、ノーベル平和賞を受けた女性は、同国政権の弾圧から逃れて、身を隠していたが、米国の特殊訓練を受けた退役軍人が設立した救済企業の元米国軍人は、ノーベル平和賞を受けさせるため、陸海空を横断した極秘の作戦で彼女を国外に逃亡させすることに成功した。
マリア・コリーナ・マシャード(1967年10月 7日誕生)は自国で権威主義体制が拡大している中で、民主主義のための闘いをリードしてきた勇敢な女性である。1992年に、彼女の故郷であるカラカスの路上の子供達を支援するアテネア財団を設立し、10年後、自由で公正な選挙を推進する団体「スマテ」の共同創設者となり、政治活動を開始した。選挙研修活動や選挙監視など民主主義体制を推進する広範な活動に貢献した。彼女は2011年から2014年までベネズエラ国民議会の議員を務め、大統領選挙にも立候補した経験がある。2014年当時、ニコラス・マドゥロ大統領の政権はマシャードを議員の職から追放した。金融学の修士号を持つ産業エンジニアであるマシャードは、野党「ベンテ・ベネズエラ」を率い、2017年に政治を超えて国内の民主主義勢力を結集する「ソイ・ベネズエラ」同盟を設立した。そして2023年、マシャードは野党の予備選挙で勝利し、2024年の大統領選挙における統一候補となったが、マドゥロ政権によって彼女の立候補は阻止されたため、野党の代替候補であるエドムンド・ウルティアを支持した。ウルティアは勝利したが、マドゥロは彼が勝利したと宣言し、権力の掌握をさらに強化した。ルティア同盟は広範な動員を行い同氏が勝利したとする証拠を収集した。
マドゥロ政権からの弾圧を逃れるため身を隠している最中にマシャードはベネズエラの民主主義体制の指導者として、ノーベル平和賞を直接受け取るため、11日ノルウェーのオスロに到着したが、当地に到着した時は、既に授賞式は終わっていた。彼女は身を隠していた場所から脱出し、軍の検問所を迂回し、荒れた海を長時間航海し、個人用ジェットが用意されていたカリブ海の島まで密航する必要があった。ご承知のようにカリブ海では、予測不可能な米国軍隊による船の空爆を含む不運に遭遇しないという保証はない危険が伴う脱出であった。その危険を認識しながらも、マシャードをベネズエラからノルウェーへ移送し、ノーベル平和賞授賞式に出席させるという任務を全うした組織は、フロリダ州タンパに拠点を置く非営利団体グレイ・ブル・レスキューであり、その創設者ブライアン・スターンはこの使命を「ゴールデン・ダイナマイト作戦」と呼んでいる。
NBC6の取材に応じたスターンは、マシャードに言及し、「彼女は、私たちがこれまで救出した人物の中で圧倒的に最も知名度の高い人物です。これは間違いなく、私たちがこれまで行った作戦の中で最も注目度の高い作戦でした。彼女自身への脅威、そして作戦が露見する危険性は非常に高かったのです」と語った。また、スターンは「彼女とは海上で初めて会いました。彼女を飛行機に乗せるために漁船を使いました」と語った。当時の状況は非常に過酷だったと振り返った。「潮の流れは非常に強く、波は5~6フィート(約1.5~1.8メートル)もありました。しかも、真夜中にこの作業を行っていたのです。あたりは真っ暗で、月明かりはほとんどありませんでした。私たちは皆、ひどく寒くて濡れていました」と語った。スターンは、グレイ・ブル・レスキューの役割において、マシャードを「友好国」に脱出させるための計画を立て、実行することであり、そこから彼女は最終目的地に向かう飛行機を利用したという。
スターンは、自身の組織はこの作戦の第2段階に関与したと説明した。「私たちは何としてもノーベル賞授賞式に間に合うように彼女を連れ出したかったのです。しかし、幾つかの障害がありました。彼女の顔が問題でした。なぜなら、彼女はマドゥロ大統領に次いでベネズエラで最も有名な人物だからです」と述べ、マシャードをベネズエラから脱出させるには、彼女を変装させる必要があったと述べたが、その方法については詳しく説明しなかったという。11日朝、オスロでは娘が母親に代わってノーベル賞を受賞した。救出されるまで数ヶ月間、身を隠していたマシャードは11日の朝、11ヶ月ぶりにオスロで支持者たちが待っていた公の場に姿を現した。これは、娘が彼女に代わってノーベル賞を受賞した数時間後のことである。先週5日の午後7時頃にこの任務を引き受けたと述べたスターンは、この作戦は匿名の寄付者によって資金提供されたとし、「アメリカ政府ではありません。アメリカ政府からは感謝状はおろか、1ドルも受け取っていません」と語った。 ノルウェーのオスロで行われた記者会見で、マシャードはアメリカからの非営利団体から支援を受けたことに言及した。
最後に、グローバル的に知名度の高い署名な権威主義国はロシア、中国、北朝鮮に加えて、イラン、サウジアラビア、シリア、ベラルーシ、エジプト、キューバ、そしてベネズエラである。権威主義に傾いている国は、ハンガリー、トルコ、エルサルバドル、ニカラグワなどであり、近年グローバル的に民主主義が衰退し始めていると言われている。世界的にその風潮が強くなっており、世界中で権威主義が再び台頭していると一部の専門家は見ている。民主主義が崩壊または崩壊に向かう風潮は、抗議活動の抑圧も含む言論の自由が弱体化されること、公的競争や政治参加の機会が制限されることも含めて投票権が抑圧されることなどが挙げられる。さらに、制約が減少し、政権の活動は恣意的で抑圧的になり、政治的対立者の正当性を虚偽で否定し、暴力を容認または助長し、そしてメディアを含む対立者の市民的自由を制限することが含まれる。世界各地で冷酷な独裁者や独裁者志望者によって民主主義が侵食されていることを報じている中で、マリア・コリーナ・マシャードは自国の民主主義の崩壊に長年抵抗を続けている驚くべき女性である。彼女は、同様に勇敢な元特殊部隊の兵士によって設立された救済組織の援助を得てノルウェーに無事脱出したが、いずれ自国に戻ると述べている。