政権に対するMAGA基盤の不満の声が拡大

トランプ大統領の政策基盤であり、強力な支持グループであるMAGA(アメリカを再び偉大にする)の影響力のある人々は遂に大統領の政策に対して苦情を訴え始めた。彼らは、大統領が外交問題のみに集中し過ぎて、公約した生活費高騰問題に対処していないことや、ワシントンの沼を一掃すると公約したにもかかわらず、就任以来、テクノロジー界の大物を含む億万長者と親密な関係を築いていること、性犯罪者の故ジェフリー・エプスタインに関するさらなる捜査ファイルの公開を促進していないことなどを非難している。

ワシントン・ポストが15日に伝えたところによると、先月保守派の世論調査員マーク・ミッチェルはここ数ヶ月間、世論調査について、同氏とやり取りをしていた副大統領J.Dヴァンスからホワイトハウスに招待された。トランプ大統領との昼食会に先立ち、ミッチェルはヴァンス副大統領、大統領首席補佐官スーザン・ワイルズ、国務長官マルコ・ルビオと面会した。ミッチェルは大統領の政治活動には直接関わっていないが、トランプ大統領の顧問たちは外部からの視点を聞くことに興味を持っていたとホワイトハウス関係者がワシントン・ポスト紙に語った。トランプ大統領がホワイトハウス内でカニ料理のランチを食べていた時、ミッチェルは「政権が重点を置いていると思われる事柄と、トランプ氏の熱狂的な支持者たちが望んでいることとの間に乖離がある」ことを説得しようとし、非常に彼は「長時間にわたる会話だった」と語った。

トランプ氏との会談中、ミッチェルは「大統領氏、あなたはバトラーでの集会で銃撃されました」と言い、その出来事が「非常に強い視覚的インパクト」を与えたことを強調した。その日、シークレット・サービスに会場からひき下ろされる時、耳から頬に血が流れるトランプ氏は、数回拳を上げて「戦い」の合図をしたことは劇的なニュースとなった。ミッチェルは「あなたは『戦え、戦え、戦え』と言いましたが、それが具体的に何を意味するのか誰も説明しませんでした。そして今、あなたはマージョリー・テイラー・グリーンとばかり戦っていて、実際にはアメリカ国民のために戦っていないのです」と言った。更に、「私たちが経済ポピュリズムのメッセージについて話した限りでは、彼は私が期待していたほど関心を示していませんでした」と語った。ミッチェルは大統領に対し、支持者たちは彼が「寡頭政治を打ち砕く」ことを望んでおり、「寡頭政治の一員になる」ことを望んでいないと伝えた。ミッチェルは「億万長者の資金で豪華な舞踏場を建設したり、世界中をジェット機で飛び回ったり、何兆ドルもの投資取引を行ったりするのは、まさに寡頭政治的な行為のように見える」と述べた。

トランプMAGAは、物価が抑制されることを望んでおり、今年後半から頻繁に「手頃な価格」という言葉が流行するようになった。しかし、先週ペンシルベニア州のカジノで行われたその取り組みのための最初のキャンペーンで、トランプ氏は「手頃な価格」という言葉を嘲り、物価上昇とインフレへの懸念を軽視した後、「価格が高すぎたことは認めるので、手頃な価格が作り話だとは言えない」と認めた。 トランプ氏の顧問たちは、支持基盤からの不満が今後さらに「大きくなる」可能性があると予想しているという。米国議会のMAGAメンバーの一部は辞職まで発表し、公然と大統領と決別したことは既にご承知の通りである。

マージョリー・テイラー・グリーンはワシントン・ポスト紙とのインタビューで、トランプ氏の長年の支持者のほとんどは依然として彼の成功を願っているものの、「支持層は幻滅している」と述べた。彼らはトランプ氏を何のために選出したのかを理解しており、「彼がその役割を果たしていないことを認識している」と語った。また、グリーンは大統領が生活費の高騰という問題に関して、支持者とのつながりを築く機会を逃していると考えており、「人々は経済の安定には時間がかかることを理解しています。」と述べた。グリーンは、生活費の高騰に対する懸念は「民主党のでっち上げ」だというトランプの主張に異議を唱えている。彼女はオバマケアに基づく医療保険加入者にとって、保険料が急騰する原因となる期限切れ間近の医療費補助金について言及し、「医療状況は深刻です。危機的な状況であり、共和党はようやく事態を真剣に受け止め始めたところです。これは、1月1日にレンガの壁に向かって時速80マイルで突っ走っているようなものです」と補助金が失効する日を指摘した。トランプ大統領の政策に失望しているのは、グリーンだけではなく、「一部の共和党議員はトランプ政権の政策に反発する動きを強めている。」州および連邦政府の共和党議員らは、地区編成を求めている大統領の要請を拒否した。先週、インディアナの州上院共和党議員らは、「ホワイトハウス主導による同州の連邦議会選挙区編成案を阻止した。」また11日、連邦議会の共和党議員20人は民主党議員と共に、トランプ氏が「連邦職員の労働組合権を制限した大統領令を覆す法案を支持し、政権への批判の声を上げた」と同紙は伝えている。

加えて、ターニング・ポイントUSAの寄稿者である保守派コメンテーターのサバンナ・ヘルナンデスはトランプ大統領の保守運動が永続的な変化をもたらしたことを高く評価したが、トランプ氏の2期目の政権運営は今のところ「期待外れだ」と述べた。彼女は10月、トランプ大統領が開催した「アンティファ円卓会議」に招集された影響力のある一人である。この会議では極左活動家たちの運動を阻止する問題や、トランプ支持層が重視する多くの問題、例えば政権が今年100万人以上の不法移民を強制送還するという困難とみられている目標、彼らが信じていることへの責任追及、そして生活費を安くするという公約などについて、ヘルナンデスは、トランプ大統領が期待に応えていないと述べた。彼女は「私たちが実際に目にしているものはインパクトのあるツイートや動画編集ばかりで、約束のどれ一つとして実行に移されていません。もし彼が支持者の声に耳を傾け、たとえソーシャル・メディアを通してであっても私たちとつながっていれば、一般の人々が食料品の購入に苦労していること、住宅危機が依然として人々の大きな懸念事項であること、インフレが依然として深刻な問題であること、そして何十億ドルもの資金が海外のどの国に送られているのをアメリカ人が目にしたとき、国内で生活に苦しんでいる私たちにとって、それはまさに裏切り行為のように感じられることを理解するはずです」と語った。

さらに、自らを「MAGA支持者」と称するポピュリスト達は、トランプ大統領に「軌道修正」を促している。ジョージア州に住む36歳のジェシー・メドウズは、トランプ支持者であるが、物価高が続く中、大統領がエプスタイン関連文書の公開を求める声に冷淡な態度を示したことに、今年に入って不満を募らせていた。大統領が、同じく文書公開を求めていたマージョリー・テイラー・グリーンとトーマス・マッシー下院議員を攻撃したことで、彼女の失望はさらに深まった。大統領が好意的な世論調査結果やインフレ抑制の成功を喧伝する投稿は、メドウズにとって「フェイク・ニュース」のように感じられたという。メドウズは2024年11月の選挙前に「もし、トランプが今のような人物になると分かっていたら、私は家にいたでしょう」と語った。

最後に、直接トランプ大統領と会話した保守派の世論調査員マーク・ミッチェルの批判は、トランプ大統領の政策がMAGA支持者たちの希望と大幅にズレがあるため、「懸念を表明し始めた忠実」なトランプ支持者の声を反映していることを示唆している。つまり、大統領の揺るぎない支持層は、大統領が「外交問題に重点を置きすぎている」こと、生活費の高騰に対処していないこと、億万長者やハイテク業界の著名人たちとあまりにも親密であること、性犯罪者の故ジェフリー・エプスタインに関する捜査資料の公開を行なっていないことなどを非難しているという。彼らはこのような状況がトランプ政権2期目の顕著な問題であると考えており、これら不満への高まりを軌道修正しない場合、忠実なMAGA支持者でさえ、11月の中間選挙に参加しない可能性があると懸念している。MAGA支持者の多くのは生活費の高騰に苦しんでいることを示唆しており、彼らが望む政策を十分積極的に推進していないその結果は現れるとして、トランプ大統領に警告しているようである。

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