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ドナルド・トランプ大統領は、ジョン・F・ケネディ・記念舞台芸術センター(以下ケネディ・センターに省略)トランプ名を追加してトランプ・ケネディ・センターに名称変更することを発表していた。しかし、事実上、建物の標識が突然変わったため、クリスマス・イブのコンサートはキャンセルされた。ケネディ・センターの理事会メンバーである米国議会の民主党議員は、トランプ政権を告訴した。建物の名前や機関の名称が変更されたケースはケネディ・センターだけではなく、他にも複数もあり、そのほとんどは提訴されている。
12月27日にニューヨーク・タイムスが伝えたところによると、「トランプ大統領の長年にわたる自身の名前と肖像への愛着は、第二期目にピークを迎えている。ドナルド・J・トランプ米国平和研究所や、舞台芸術の会場であるトランプ・ケネディ・センター」も新たに登場した。「新生児のためのトランプ口座や、富裕層の米国居住権取得希望者のためのトランプ・ゴールド・カードもある。一部の連邦政府機関には巨大なトランプの肖像画が掲げられ」、アメリカ・ザ・ビューティフル「国立公園の入場許可証には小型の肖像画が描かれる予定である」が、現在提訴に直面している。「近々、海軍向けのいわゆるトランプ級戦艦や、建国250周年を記念するトランプ記念コインも登場する。もちろん、これはトランプ氏が自らの名を付けた自己宣伝家」としての第二期目にあたる。第一期政権では、全米各地のホテルに彼の名前を賃貸契約することで、利益を得るビジネスを含めて、「開発業者として建設したプロジェクトに自身の名前を付けていた。」
ケネディ・トランプ・センターに変更される前に、トランプ氏は今月18日、ジョン・F・ケネディ舞台芸術センターの名称をトランプ・ケネディ・センターに変更すると発表し、「理事会の主なメンバーを自ら任命したトランプの忠誠者」に入れ替えたのである。しかし、ケネディ・センターの名称変更には議会の承認が必要となる。同日の午前中、大統領は「理事会に出席するために電話で連絡を取っていた。この理事会は現在ほぼ全員が彼に忠実な人物で構成されている。」法律に従い、「両党から数名の連邦議会議員も理事会に参加している。異例なことに、この会議はケネディ・センターではなく、パーム・ビーチにあるカジノ王スティーブ・ウィンの自宅で行われた。ウィンの妻アンドレアも理事会のメンバーである。トランプ大統領が任命したセンターの社長リチャード・グレネルも出席していた。」
しかし、この行動も議会が認可していないため、合法性が疑問視されている。ケネディ・センターの設立を含む全ての連邦政府の建物は議会が資金を提供しているため、富豪者からの協力があったとしても、議会の承認を得ていない場合、異議を唱える議会議員とのトラブルに直面することになる。この理事会のメンバーの自宅で行われた会合から4日後、ワシントンにあるケネディ・センターの理事を務める議員は、ドナルド・トランプ大統領の名前を建物に加えるという最近の決定に対して、22日にトランプ政権を提訴した。オハイオ州選出のジョイス・ビィーティ下院民主党議員は、元の名称は法律として制定された為、ケネディ・センターの名称変更には議会による法案可決が必要であると主張した。彼女の訴訟は、センターの名称変更の試みが「アメリカ共和国というよりは、権威主義体制を彷彿とさせます」と批判している。「これは法の支配に対する明白な侵害であり、我々の憲法秩序に真っ向から反するものです。議会は、このセンターをケネディ大統領の生きた記念碑として、そして政党に関係なくすべてのアメリカ人のための芸術の至宝となることを意図していました」と訴状には記されているという。
ビィーティは連邦判事に対し、この施設の正式名称は「ジョン・F・ケネディ記念舞台芸術センター」であると宣言すること、そして名称変更のためのいかなる投票も無効であり、「法的効力を持たない」と判断することを求めている。訴訟によると、ビィーティは理事会のメンバーとして、オンラインで参加し、投票が行われた会議中、彼女が自己紹介をした後、音声が遮断されたという。ビィーティは「繰り返し自分のマイクの無声音を解除しようとした」が、不可能であったという。彼女は「無声音は解除されないことを知らせる書面通知を受け取り、そのため会議に参加できなかった。会議の終わりに、理事会のメンバーは投票結果が満場一致だったと虚偽の発表をした。被告らの考えを変えることは、もはや不可能だったことは明らかです」と、ビィーティの弁護士は記述した。
この訴訟は間接的に妨害される可能性がある。トランプ氏に指名されたケネディ・センターの社長リチャード・グレネルは、ケネディ舞台芸術センターの名称変更に反対したミュージッシャンがクリスマス・イブの無料ジャズ・コンサートをキャンセルしたため、100万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こすと脅している。訴訟はまだ提起されていないが、名称が変更されたことで、法的問題に直面しているジョン・F・ケネディ舞台芸術センターは、トランプ・ケネディ・センターに変化した為、最も顕著な紛争に直面している。
驚くことではないが、トランプ政権は他の複数の名称変更においても、訴訟に直面している。(1)アメリカ・ザ・ビューティフル国立公園の入場許可証に、ジョージ・ワシントンの肖像画と共に、トランプ大統領の肖像画を掲載しようとしたことで訴訟が提起された。この入場許可証には公共用地写真コンテストの受賞作品の写真が掲載されることになっている。(2)ワシントンD.C.にある米国平和研究所(USIP)の建物も、2025年12月3日に「ドナルド・J・トランプ平和研究所」に改称された。ノーベル平和賞を授与されることを望んでいるトランプ氏の心境を反映していることを示唆している。複数の情報源によると、この行為は厳しい批判に直面しており、訴訟に直面している。
(3)さらに、ホワイトハウスのイースト・ウィングは取り壊され、その跡地に、数億ドルをかけて大規模な舞踏室を建設する計画が含まれている。この舞踏室にトランプの名前が付けられるとの説もある。しかし、国家歴史保存信託は12月12日に訴訟を起こし、ホワイトハウスが10月に歴史的なイースト・ウィングを取り壊す前に必要な審査を怠ったと主張している。(4)加えて、トランプ政権は、米海軍の新型軍艦一連の建造計画を発表し、これらの艦艇は「トランプ級」と命名される予定である。しかし、この計画は、奇抜すぎること、資金調達、命名規則などに関連して、重大な障害があり、潜在的な法的課題に直面している。
要するに、これらの行為は、歴史的および法的にも慣例から完全に逸脱しているとの批判がある。名称変更に関連するほぼ全ての計画は現在訴訟に直面しており、オリジナルの建物に独断で、突然大統領の名前を追加又は変更する行為は合法的ではないことを示唆している。連邦法では、大統領が退去または死亡後に、そのレガシーを讃えて、議会が投票で承認した場合にのみ、連邦政府の建物や塔・記念碑、国立公園など、目印となる物に名前が刻まれることが慣例である。トランプ氏は2013年にツイッターでの投稿で、「覚えておいてください。もし、あなたが自分自身を売り込まなければ、誰もあなたを売り込んでくれませんよ」と述べた。自分自身の宣伝をプロモートすることは彼個人の一種の哲学であることを示唆した。タイムスが指摘したとおり、「自身の名前と肖像への愛着は、第二期目にピークを迎えている」という事態は明白である。