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元下院議員マージョリー・テイラー・グリーンの後任者を決定するため、昨日(2026年3月10日)行われたジョージア州第14選挙区の特別選挙では17人の候補者が争った中で、民主党候補者が最高投票数(率)を獲得した。トップの共和党候補者より、幾分多くの投票数を獲得したのは、牛農家で退役准将の民主党候補者ショーン・ハリス(左)である。ハリスは、トランプ大統領に公式に支持されている共和党有力候補の地方検事クレイ・フラー(右)と決勝戦で対抗することになる。昨日の投票では、票が17人の候補者に割れたため、50%以上の票率を獲得していない両氏は4月7日の決勝戦での競争に直面している。
2024年の中間選挙で、ジョージア州北西部で手頃な住宅価格と子育てしやすい環境作りを目指す政策をアピールしているショーン・ハリスは、2025年夏に出馬表明して以来、他の共和党候補者よりも遥かに多い資金を集めていたとされている。ハリスの選挙キャンペーンのウェッブ・サイトによると、彼はジョージア州ブレイクリーで育ち、高校卒業後に海兵隊に入隊し、軍曹に昇進した。その後、タスキーギ大学で農業ビジネスの学士号を取得した。大学在学中、現在の妻であるカーラと出会い結婚した。2001年9月11日の同時多発テロ事件後、歩兵指揮官としてアフガニスタンに派遣され、戦闘を経験した。2014年のエボラ出血熱の流行時、リベリアに派遣部隊を率いた。その後、世界各地の駐屯地で上級軍事顧問を務めた。リーダーシップと勇敢さで数々の軍功績を称えられ、陸軍士官学校で戦略研究の学位を取得した。2024年中間選挙の候補者として、ショーンは民主党員、無所属、良識的な共和党員からなる幅広い連合を築き上げた。
ニューヨーク・タイムスの記録によると、2024年11月の中間選挙で、再選に挑戦したマージョリー・テイラー・グリーンは243,446票(64.4%)を獲得し、民主党候補者のショーン・ハリスは134,759(35.6%)の投票数による28.8ポイント差で敗北した。そして、今年1月に辞職したグリーンの空席を埋める為3月10日に行われた特別選挙では、驚くことに合計17人が立候補した。CNNの記録を見ると、12人が共和党候補者であり、3人が民主党、独立系は1人、リバタリアンが1人である。共和党の票は大幅に割れたが、民主党のショーン・ハリスは、投票率が最も多い43,241票(37.3%)を獲得し、共和党候補者の中で最高票数40,388票を獲得したクレイ・フラー(34.9%)がそれぞれ勝利した。共和党候補者の中で二番目に多かった票数は13,472票(11.6%)であり、三番目は5,418票(4.7%)となっている。フラーに続く残りの11人がそれぞれ獲得した合計票数は28,719票ある。4月の決勝戦で楽勝するには、クレイ・フラーはその票の50%を彼の票に統括する能力がなくてはならない。ハリス以外の他二人の民主党候補者に投票した合計数は2,870票であり、独立系とリバタリアンに投票した合計数はわずか602票である。この状況は、彼が楽勝するためには、28,719票の約40%または投票に参加しなかった民主党および独立系の有権者を4月7日に投票するよう説得する必要があることを示唆している。
ジョージア州では最も保守的な第14選挙区から強固な保守派として2020年に選出され、2025年1月に辞職した米国下院議員マージョリー・テイラー・グリーンの空席を埋める3月10日の特別選挙は、注目すべき理由がある。彼女は、昨年上半期の初期頃までトランプ大統領の強固な支持者であったが、昨年のある時期から大統領との一連の意見の対立があり、それが原因で辞職を発表した。極度な予算削減に反対し、エプスタイン問題への積極的な取り組みにおいて、徐々に穏健派路線に移行し始めた印象を与えていた。この北西部地区は、人口約795,000、白人70%、黒人12%、ヒスパニック12%、ブルーカラー(労働者階級)57%、ホワイトカラー(中産階級)43%で構成された最も保守派の地区である。そして、現在、郡レベルより上のレベルで民主党員が選出されることはほとんどないと言われている。ハリスは、2024年の中間選挙でグリーンと対抗した実績があることから、この地区では最も良く知られた民主党候補者である。しかし、12人すべての共和党候補者を含めて、ハリスが16人の候補者をリードしたのは驚きである。
いずれにしても、昨日の選挙で注目すべき主要点は、共和党候補者の地方検事クレイ・フラーはトランプ大統領に公的に支持されていた。大統領は、先月ジョージア州ロームで行われた集会で、フラーを「全面的に支持」した。また、トゥルース・ソーシャルへの投稿でも公式に支持を明確にしていた。そのフラーに対してハリスが勝利し、合計17人が争ったグリーンの議席は、かなり保守的な14議会区で、黒人系の民主党候補者がトップに躍り出たことは驚くべき結果である。これは、11月の中間選挙へのトランプ大統領の影響力が試される絶好の機会となることを示唆している。昨日10日の特別選挙で、投票の最高数を獲得したのは大統領に支持されたフラーではなく、これまで全国的には無名の民主党候補者ハリスであった事は注目に値する。両者には4 月7日の決勝戦までに、10日の投票結果を大幅に変化させるための活動を行う十分な時間がないことから、穏健派で無理のない価格や医療保険を訴えたハリスが勝利する可能性もある。どちらが勝利しても、グリーンの任期は2027年1月で終えるため、勝利者は5月の中間選挙の予備選で再度他の候補者と争い、最終的に11月の総選挙で勝利する必要がある。