メラニア夫人の異例のスピーチは何を示唆?

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ファーストレディは9 日午後、ホワイトハウスで異例のスピーチを行った。事前に知らされていなかった驚きのスピーチは、幾つかの観点から、彼女が性的犯罪者で有罪判決を受け獄中で自殺したジェフリー・エプスタインとは無関係であることを強調する必要性を示唆した。メラニア夫人は、短いスピーチの最後に、議会はエプスタインの被害者に証言する機会を与えるべきであると述べ、その場を速やかに去った。

トランプ夫人は突然記者団を呼び出し、9日の木曜日午後、ホワイトハウスのエントランス・ホールに集まった「呆然とする少数の記者団」に対し、6分間のスピーチを行った。この予期されていなかった彼女のスピーチには動機があったことを示唆したが、その行動が大統領を援助したことにならない可能性がある。しかし、なぜ今このタイミングで、彼女がエプスタインについて話す必要があったのか、その理由は不明である。この短いスピーチの中で、ニューヨーク・タイムスが注目した内容によると、彼女が伝えたい幾つかの要点は以下の様に分類することが可能である。

彼女自身とエプスタインとの結びつきを拒否

「私と、あの恥ずべき人物ジェフリー・エプスタインを結びつけるような嘘は、今日をもって終わらせなければなりません。エプスタイン氏と私に関する数多くの偽の画像や声明」は「ここ数年にわたりソーシャル・メディア上でくすぶり続けています」と述べた。タイムスによると、具体的にどのような報道が「偽の画像や声明」を指しているのか定かではないという。トランプ大統領自身は「妻が何を話そうとしていたのかさえ、事前の知識は一切なかった」と語った。昨年の夏、「トランプ氏によるエプスタイン捜査への対応をめぐり、支持基盤であるMAGA層の一部が、トランプ氏に対して公然と反旗を翻す事態が起きていた。このスキャンダルは一年を通してくすぶり続けており、大統領がいくら支持者たちに『もうこの件は忘れろ』と指示しても、彼らは一向に収束を受け入れようとしない。つい先週も、パム・ボンディ氏が司法長官の職を失ったが、その一因には、この騒動を抑え込むことに失敗したことが挙げられる」という。

夫であるトランプ大統領との出会いはエプスタインとは無関係

「ドナルドと私は、エプスタインと同じパーティーに時折招かれることがありました。ニューヨークでは、社交界の人間関係が重なり合うのはよくあることです。エプスタインと顔を合わせた」のは2000年のことであり、「ドナルドと私が一緒に出席したイベントでのことでした」と彼女は語った。そして、「エプスタインが私をドナルド・トランプに引き合わせたわけではありません。夫とは1998年にニューヨーク市内のパーティーで偶然出会ったのです。夫とのこの最初の出会いについては、私の著書の中で詳しく記されています。」 彼女が言及したその出会いとは1998年にキット・カット・クラブでトランプ氏と会ったことを意味する。

エプスタインの共犯者マクスウェルとの関係も否定

タイムスによると、トランプ夫人の名前もエプスタイン・ファイルの中に現れている。これも彼女が9日に「潔白を証明しておきたかったと思われるもう一つの懸案事項」である。2002年、ギスレイン・マクスウェル宛てに送られたあるメールの中で、「メラニア」という名の女性が、ニューヨーク誌に掲載されたエプスタイン氏の特集記事を称賛するメッセージをマクスウェルに送っていた。マクスウェルは、その女性を「スウィート・ピー(愛しい人)」と呼びかけ、女性はメールの末尾に「Love(愛を込めて)」と署名していた。メラニア夫人は、これについて、次のように説明した。「はっきりさせておきますが、私とエプスタイン、あるいはその共犯者であるマクスウェルとの間に、いかなる関係もありませんでした。マクスウェルへの私の返信メールは、単なる儀礼的なやり取り以上の何ものでもないのです」と述べた。

メラニア夫人は夫であるトランプ氏と自身との違いを強調

彼女は「私はエプスタインの自家用機に乗ったことなど一度もありません。彼の所有するプライベート・アイランドを訪れたことも決してありません」と強く断言した。タイムスによると、「夫であるトランプ氏は、彼の名前がエプスタインの自家用機の搭乗記録に何度か登場している」ため、メラニア夫人は「自らの立場を彼らとは明確に切り離そうと、躍起になっているように見受けられた」という。「次々と新たな問題が噴出するエプスタイン・スキャンダルは、ホワイトハウスの廊下を歩いた事のあるあまりに多くの人々を巻き込んできた」という。

様々なスキャンダルから自身を保護する努力を示唆

トランプ夫人は9日、エプスタインに関連するあらゆる事柄から、自身を引き離す努力をしていた。彼女は、自身に対する「虚偽の中傷」をまき散らす者たちを激しく非難し、過去に彼女に対して公式な謝罪を行った人物や出版社を具体的に挙げた。2025年にメラニア夫人はトランプ氏をジェフリー・エプスタインに紹介されたと記述した出版社ハーパー・コリンズUKや民主党の選挙参謀ジェイムス・カービル氏、そして『デイリー・ビースト』が彼女に対する「虚偽の中傷」をまき散らしたとして、公式な謝罪を行ったことについて言及した。そして、「何を信じるかについては、慎重であってほしい」とは警告した。

エプスタイン被害者に証言の機会を提供するよう議会に提案

スピーチの最後の段階で、トランプ夫人は「議会に対し、エプスタインの被害に遭った女性たちのために、生存者たちを中心とした公聴会を設けるよう強く求めます。被害者である彼女たちに、議会の前で宣誓の上、証言する機会を与えてほしいのです」と述べた。タイムスは、「ここ数ヶ月間、トランプ氏はエプスタインをめぐる騒動を一笑に付そうとしてきた。彼は国民に対し、もはや『前に進む』べき時が来たと説く一方で、エプスタインの被害者たちにどのようなメッセージを送るのかと質問した記者に対し、激しい口調で言い返す」瞬間もあった。 しかし9日、彼の妻は「全く異なるトーン」で、「もし本人が望むのであれば、すべての女性には、公の場で自らの体験を語る機会が与えられるべきです」と言った。その後、彼女が立ち去る背後で、一部の記者は「なぜ今なのですか!? なぜ今なのですか!?」と叫んだ。

最後に、トランプ夫人は、要求されていないスピーチを突然行ったため、なぜこのタイミングにこの微妙な課題を公的に語る必要があるのかメディアに疑問を投げかける機会を与えた。彼女のスピーチは10日の今日もビデオで紹介されている。彼女のスピーチは幾つかの要点があることを示唆した。(1)ここ数年ソーシャル・メディアに流れていでる画像や声明は完全に虚偽であると述べ、それらは、彼女の「良い名前」にダメージを与えるための政治的策略であると強く批判することである。(2)更に、彼女はエプスタインとは関係がなかったとし、彼の活動や彼の犯罪行為に「一切参加していない」ので、法的に責められたこともないと述べ、法的にも潔白であることを強調した。(3)彼女は、トランプ氏と知り合う前にエプスタインとの関係があったどうかについても否定し、「エプスタインにトランプ氏を紹介されたのではない」と述べ、性的密売に従事したエプスタインとの距離を置くことに努力した。加えて、(4)トランプ夫人は「私はエプスタインの被害者ではありません」とも述べ、エプスタインが性的人身売買の犯罪に関与していたことも当時知らなかったと語った。最後に、(5)エプスタインの被害者である全ての女性が議会で証言し、それらが議会で記録された場合に真実を知ることになると述べた。彼女のこの提案には、エプスタイン調査に関与している議会委員会の一部のメンバーの同意を得た為、その努力が低迷している現状に活気を与えた。注目すべきことは、メラニア夫人がエプスタインとは長年の友人であったとされる彼女の夫である現役大統領とは全く立場が異なることをアピールしたことである。その対照性の強調は、トランプ氏にとって援助にはならないことを示唆した。

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