
Photo credit : The New York Times
ホワイトハウスのイースト・ウイングの建物は、昨年全ての認可プロセスを行う前に、早々に取り崩された。そして、上院議会で建設費が認可される前に、初期段階の建設は開始されているが、先週、上院議会の規定を担当する無党派のパーラメンテリアンは10億ドル相当の資金が予算法案に含まれることは、上院の規定に違反すると決定した。米国議会両院の共和党の多くは「反武器化基金」に反対している。特に、納税者のお金が、有罪判決を受けたトランプ支持者に提供されることには抵抗を示している。
ご承知のように、ホワイトハウスのイースト・ウイングの建物は、昨年全ての認可プロセスを行う前に、早々に取り崩された。トランプ大統領は、図面を手にして、取り壊された建物の跡地に最大1,000人を収容することが可能な9万平方フィートのボールルーム(舞踏室)に建て替える計画を数回説明した。予算は次から次に膨らんでおり、最初の数億ドルから現在10億ドルになっている。米国上院議会の共和党は、予算が膨大する前の時点で、予算法案に盛り込むつもりであったが、現在不可能になっている現状について語り始めた。
一部の上院共和党議員らは昨日(20日)、ホワイトハウスの建設費の予算について公的に語っている。ジョン・ケネディ上院共和党議員は20日、会合を終えた後、記者団に対し、ホワイトハウスに建設が予定されているボールルームおよび警備対策に10億ドルを支出するという予定は、上院内で十分な支持が得られていないと述べた。ケネディ氏は「その件については説明を受けました。私自身はまだ法案の条文を確認したわけではありませんが、ボールルーム建設のための予算は(法案から)除外されたと聞いています」と述べた。同氏は、この提案は、総額700億ドルを超える移民取り締まり関連法案には盛り込まれないようであると述べた。上院多数派のリーダーであるジョン・スゥーン氏は、共和党議員全員人が現在解決に向けて調整を進めている中で、「イースト・ウィングの近代化プロジェクトに関連する課題」に幾つかの難点があると述べ、投票は遅れると示唆した。
しかし、上院共和党議員らが、予算調整プロセスでボールルーム資金を確保することに失敗した理由について、具体的に説明したのは米国上院民主党のシェルダン・ホワイトハウスである。彼は自身のスピーチのビデオを公開し、自身が環境公共事業(EPW)委員会の副委員長であり、エネルギー天然資源(ENR)委員会の副委員長はマーティン・ハインリッヒ民主党議員であると述べた。そして、「ホワイトハウスはEPWの管轄下にある公共建築物であり、ENRの管轄下にある国立公園内にあります。ところが、共和党はどちらの委員会にも予算調整指示を出さなかったのです。そこで、我々の弁護士が介入しました。私の弁護士はEPW委員会を、マーティンの弁護士はENR委員会をそれぞれ担当し、予算調整に不備があり、適切な指示がないためボールルームに資金を投入することはできないと主張しました。私たちはその議論に勝利しました。準備は万端で、パーラメンテリアン(議事運営官)が和解法案に盛り込まれたボールルームは欠陥があり、削除すべきだと判断するのにわずか1日しかかかりませんでした。というわけで、億万長者のためのボールルームは姿を消しました」と述べた。
トランプ大統領は、上院議会の議事運営官であるエリザベス・マクドナウ氏に対する解雇を促した。5月20日、トランプ氏はアンドリュース統合基地で、エアフォースワンに搭乗する前に記者団に議事運営官を解雇すべきだと述べた。大統領は、「驚くべきことに、共和党は極めて重要な役職である議事運営官の座を、エリザベス・マクドナウという女性に委ね続けています」と述べた。彼はマクドナウ氏が共和党に対しては「冷酷」である一方、民主党に対してはそうではないと主張し、「極めて重要なその職務にふさわしい、公正な人物は他にも大勢いるというのになぜ彼女は交代させられないのか?」と問いかけた。しかし、トランプ氏が望んでいる豪華なボールルームの予算編成に失敗したのは、共和党議員達であるため、マクドナウ氏を解雇するだけでは根本的な問題を解決することにはならない。大統領が述べているように党派的であるなら、既に追放されているはずであるが、彼女は無党派であり、公正な判断をすることで超党派の上院議員達から支持されている。
ボールルームに加えて、予算には慎重である共和党議員らは、「反武器化基金」にも反対している。これに関しては、民主党議員らが主に激しく反対しているものの、現実的には多くの共和党も、露骨に税金から有罪判決を受けた盟友や個人および団体に支払う意思はないようである。上院議会では、国土安全保障省の国境と移民関連部門に約700億ドルを含む予算法案に25日のメモリアル日の休日前に投票する予定であったが、この計画は突如頓挫した。上院リーダーのスゥーン氏は、記者団に「反武器化基金」については、多数の議員が懸念を表明していると語り、投票を行わず、議員らに帰宅を促した。なぜなら、複数の共和党上院議員らは21日、「反武器化基金」について批判的な発言をし、民主党主導の法案阻止のための修正案を支持する姿勢を示したためである。「反武器化基金」について、ノース・キャロライナの米国上院共和党議員トム・ティリスは”payout pot for punks”(チンピラへの賞金ポット)と表現しており、この約18億ドル資金がどのように利用されるかに警戒している事を示唆した。他複数の共和党議員も含めて、この資金がプラウド・ボーズのような極右暴力組織に流れることには反対しており、彼らは、納税者の資金を受理する資格はなく刑務所に戻るべきだと述べているという。
要するに、上院議会の大多数の共和党および民主党の全員は約18億ドルの基金については、合法性がないことを懸念し、その資金を提供することを躊躇しており、早々にこれも成功しない可能性があることを示唆している。「反武器化基金」の問題だけでなく、最近、上院議会の共和党議員らは、テキサス州の共和党予備選でトランプ氏が腐敗していない現役のジョン・コーニンではなく、腐敗とスキャンダルで知られているケン・パクストンを支持したことに多大な「ショックを受けた」と表明したと言われている。加えて、米国下院議会においても、当該の給付基金に対する超党派の反発が生じている。2017年から米国下院共和党議員であるブライアン・フィッツパトリック氏(ペンシルベニア州)は20日、議事堂の外側で記者団のグループの前を通りすがりに、「この基金を我々は抹消します」と述べた。共和党が公的にこのような発言をする時は、共和党の大多数が特定の大統領の政策や行動に反対している可能性が高い場合である。ワシントン・ポストが21日伝えたところによると、同氏はトム・スオッツィ下院民主党議員(ニューヨーク州)と連帯し、21日、この新基金を通した請求金の支払いに連邦資金が充てられることを禁じる法案を提出した。同法案の採決を実現するには、マイク・ジョンソン下院共和党議長(ルイジアナ州)の支持を得るか、あるいは下院議員の「過半数による署名を集めた付託解除請願を成立させる」選択肢がある。遂に、「裏切られた」と感じている米国議会共和党議員らはトランプ氏との決別を明白に示すようになった中で、「トランプ氏の権力闘争が裏目に出ている」という。