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ある日、書店に立ち寄った時、2006年12月に出版されたJapanese Women Don’t Get Old or Fat : Secrets of My Mother’s Tokyo Kitchen(日本の女性は老けない又は太らない:母の東京キッチンの秘密)というタイトルの本を目にしたことがある。その本は日本が先進国の中で肥満率が最も低く、最も長寿国であることから、その「驚くべき秘密」を自身が生まれ育った環境から、著者である彼女を含む日本人女性が健康的でエネルギッシュである食生活について描いている。これは、いわゆるダイエット料理の書籍である。近年、栄養、健康食品、スキンケア、美容製品、運動などに関連する情報が溢れている中で、特定の人種の加齢進行速度には個人差があると思えるほど、実際の年齢より10歳から15歳程度若く見える日本人女性が多いのは事実であると思う。この本の著者が述べているように、日本には健康的な食品が多い。そして、遺伝博士は、実年齢と生物学的年齢の二つ側面があり、健康的な食品を食べ続けている食生活は、生物学的年齢に良好な影響を及ぼす要素の一つであるとし、生物学的年齢の進行度は様々な側面で個人差があるため、一定ではないと説明している。
先週5月19日に発表されたハーバード・ヘルスによると、「過去10年の間に、科学者たちは生物学的年齢の進行速度が可変的であること、そしてその速度の少なくとも半分は私たちのライフ・スタイルに依存していることを発見した。朗報の要点は、私たちの将来の健康の少なくとも半分は、私たち自身の手に委ねられている」という。老化は何によって引き起こされるのか? ハーバード大学医学大学院の遺伝学教授であり、ポール・F・グレン老化生物学研究センターの共同所長デビッド・シンクレア氏の研究は、「老化プロセスを駆動する普遍的なメカニズムの解明を目的としている。彼が提唱する『老化の情報理論』によると、老化の本質とは、身体が自身の遺伝子情報をいかに効率的かつ正確に読み取れるかという点に集約される」という。そしてこの理論は、「私たちは機械ではない。私たちはコンピューターであり、老化とはその『ソフトウェア』が破損していく現象に他ならない」という考え方を示唆している。老化と目に見える老化の兆候を加速させる要因の中には、特定することが容易なものが幾つかある」という
具体的に以下のような要因が老化を加速させるという。
* DNAに損傷を与える紫外線(UV)への曝露
* 炎症を増幅させる「ストレスホルモン」であるコルチゾールの分泌を促す慢性的なストレス * 脳や身体の修復時間が不足することにつながる睡眠不足
* DNA損傷を引き起こす喫煙
* 筋力の低下を招く、座りっぱなしの生活習慣
* 肥満
見た目や身体機能の老化を早める要因を挙げるとすれば、紫外線への曝露、ストレス、喫煙などが挙げられるが、これまで考えたこともなかったかもしれないある要因がある。それは、「老化することへの不安」である。実はこの不安もまた、身体に同様の痕跡を残す可能性があるという。2026年2月号の学術誌Psycho Neuroendocrinologyに掲載された726人の中年女性を対象とした研究によると、「老化のプロセスに対する不安、特に健康状態の悪化に対する恐怖心は、遺伝子の機能の仕方に変化をもたらし、結果として老化を加速させる一因となり得る」とされている。「加齢に対してより強い不安を抱く女性」たちは老化がより速く進行する傾向が見られた。つまり、「遺伝子のスイッチのオン・オフのパターンに基づき、細胞レベルで見た身体が実年齢よりも老けて見えることを意味する。 本研究をはじめとする一連の研究は、私たちの年齢が、生まれた年からの経過年数だけでは語り尽くせないものである」ことを明白に示している。
生まれた時からの経過年数を示す実年齢または「暦年齢」は、年齢の一つの側面であるに過ぎない。一方、「生物学的年齢」とは、「身体がどれほど良好に機能しているかを示す指標であり、身体能力、血圧、コレステロール値といった様々な測定値を用いて算出される。この生物学的年齢には遺伝子が大きく関与している。」シンクレア氏は、「私たちがどれほどの速さ(あるいは遅さ)で老化するかというペースの、最大50%は遺伝子によって決まる」と述べている。しかし、それは「同時に、残りの半分の要素は私たち自身の努力次第で変えられる」ことを意味している。シンクレア氏は 「暦年齢と生物学的年齢の間には大きな違いがあります。そして、変えることができるのは後者(生物学的年齢)だけなのです」と述べている。
要するに、この研究の主要点は、乏しい栄養管理、ニコチンおよび毒性物質への曝露、紫外線への曝露、慢性の睡眠不足、座りがちで運動不足のライフスタイルなどが生物学的年齢を加速するため、これらの生活習慣を改善することで、酸化ストレスやDNA損傷を防ぎ、老化進行のブレーキをかけることができるということである。その例として、職場で長時間座る仕事に従事している人々は、1時間または2時間置きに机の前に立ち、数分間、踵を繰り返し上下させる運動および立ったままの状態でお尻の筋肉を引き締める運動など、工夫できることは幾つかあると思われる。加えて、慢性的睡眠不足を経験している人は、ベッドルームの雰囲気を変えたり、寝る1時間前にはコンピュターのスクリーンに目を晒すことを避け、その代わりに、リラックスできる美しい音楽を聞くことなども解決策の一つであると言える。結局、老化を早めるか又は遅らせるかは、自分自身の努力によって、50%をコントロールできるという説は、刺激的である。