注目されるカリフォルニア州知事の超党派予備選

Photo credit : NBC Los Angeles

今日(2026年6月2日)行われている予備選で最も注目されている競争は、カリフォルニア州知事の超党派予備選である。任期が終わる現役のギァビン・ニューサム知事の席を競う両党からの複数の候補者の中で、党派に関係なく、最大投票数を集めた二人の候補者が11月に競うことになる。

民主党候補者の幾人かは知名度が高いが、共和党の候補者には著名な人物は含まれていない。しかし、トランプ大統領に支持されている候補者が注目を浴びている。全米で人口が最大のカリフォルニアはリベラル州であるだけでなく、ハイテクの中心地シリコンバレー、映画と芸能で有名なハリウッド、全米で最大の農産物生産地セントラル・バレーなど、世界で最も重要な経済圏の一つである。また、カリフォルニア州は消費者物価の高騰、手頃な価格の住宅不足、山火事や旱魃による深刻な環境問題、ホームレスの増加など、非常に多くの問題を抱えている中で、州民のフラストレーションがどのように選挙に反映するかは注目に値する。11月の中間選挙では、最終的に再度民主党の知事が選出される可能性がある。人口が多いため完全な結果が明日までに判明するか不明であるが、両党の有力候補者について知っておく必要がある。

民主党候補者

1. ザビエル・ベセラ(Xavier Becerra)68歳 1958年1月生まれ

ザビエル・ベセラ氏は、2021年3月19日から2025年1月20日 までジョー・バイデン大統領の政権下で、米国保健福祉長官として、奉仕したため、経験と知名度がある。メキシコ移民の子であるベセラ氏は、カリフォルニア州の首都サクラメントで生まれ育ち、スタンフォード大学で文学士号および法務博士号を取得した。カマラ・ハリス氏が米上院議員に勝利した後、当時の知事ジェリー・ブラウンはハリス氏の後任として、ベセラ氏を州司法長官に任命した。同氏は正式な任期を果たすため2018年に選出され、バイデン政権の保健福祉長官として就任する2021年まで、カリフォルニア州の司法長官を務めた。

2. トム・スタイヤー(Tom Steyer)68歳 1957年 6月生まれ

億万長者として知られるトム・スタイヤー(Tom Steyer)氏は、富裕層への増税を提唱している。スタイヤー氏は選挙キャンペーンで、テレビやインターネット広告を利用しているが、その数億ドルは自身の資金から来ているとされている。

3. ケイティ・ポーター(Katie Porter) 52歳 1974年1月生まれ

ケイティ・ポーター氏は、アメリカ合衆国の政治家であり弁護士である。彼女は2019年1月3日から2025年1月3日まで、カリフォルニア州選出の米国下院議員を務めた。ポーター氏はイェール大学およびハーバード法律学部を卒業しており、カリフォルニア大学アーバイン校、ネバダ大学ラスベガス校、アイオワ大学を含む複数の大学で法学を教えた経験がある。2018年には、民主党の波の中で、米国下院議員に勝利し、同州第45区の議席を民主党が奪還することに成功した。彼女は、議会公聴会において、様々な視聴覚材料を駆使する手法で注目を集め、鋭く厳しい追求を行う真剣な政治家として知られるようになった。

共和党候補者

1. スティーブ・ヒルトン(Steve Hilton)56歳 1969年8月英国ロンドン生まれ

ヒルトン氏は保守派のコメンテーターであり、FOXニュースの元司会者である。イギリス出身の彼は、2010年5月から2012年5月まで、デイヴィッド・キャメロン元英首相の首相戦略室長を務めていた経歴がある。ヒルトン氏は、トランプ大統領の支持を受けた共和党員である。トランプ氏からの支持により、最も注目されていることから、共和党内でヒルトン氏に優位性があるとされている。しかし、ヒルトン氏は一連の討論会において、トランプ氏について言及することを概ね避けていた。共和党大統領に対して、圧倒的な反対票を投じるカリフォルニア州では、予備選で最大を獲得しても、11月の決勝戦となる選挙では、苦戦する可能性がある。

2.チャド・ビアンコ(Chad Bianco)58歳 1967年10月生まれ

チャド・ビアンコ氏は、アメリカ合衆国の法執行官であり、2019年からカリフォルニア州リバーサイド郡の保安官を務めている。共和党員であるビアンコ氏は、憲法保安官・治安官協会に所属している。

同州知事の予備選は、民主党側に候補者が多すぎるため、今年初期頃まで、有力な候補者が浮上せず、カリフォルニア州知事の予備選では票が大幅に割れ、二人の共和党候補者が11月の総選挙で競うのではないかとの懸念があったとされている。しかし、最近その気配は大分薄れているようである。この選挙は今日6月2日の超党派予備選、つまり、党派に関係なく、投票率がトップであった二人が11月に対抗することになる。投票が続いている現時点では、誰がトップ二人になるか不明である。長年リベラルな政治が主流となっている同州の知事は山積している多数の問題に直面しており、有権者が最も必要としている問題に直接アピールしている候補者が選出される可能性が高い。加えて、対イラン戦争、この戦争を起因とするインフレーションに対する懸念、過激な移民取り締まりなど、トランプ政権に対する取り組みを主導している民主党候補者は、広大なカリフォルニア州で、知事となる責任が重いため、その適格性が試されることになる。

複数の世論調査によると、最近の支持率は、11月の総選挙で争う可能性のある3人の候補者が浮上している。民主党候補のザビエル・ベセラ氏とトム・スタイヤー氏は、平均的にいずれも同等の支持率であり、ベセラ氏は、CA州で人口の多い、ヒスパニック系の有権者に支持されているようである。スタイヤー氏は、富豪層に対する増税をアピールしている為、低所得者やCA州で人口が最大のリベラルなロスアンゼルスで人気があるようだ。一方、共和党候補のスティーブ・ヒルトン氏は共和党有権者の支持を独占している可能性がある。4月まで共和党二人目の有力な候補者と見られていたチャド・ビアンコ氏は、6月2日に更新されたニューヨーク・タイムスの予備選の調査記録に含まれていない。

調査機関調査期間民主党共和党
  2026年ベセラスタイヤーヒルトン
Survey USA5/28~3117%20%20%
McLaughlin5/26~2819%25%25%
Emerson College5/27~2828%23%23%
P.P. Rolling5/27~2818%21%20%
K. Strategies5/23~2727%20%26%
平均支持率 21.8%21.8%22.8%

タイムスの記録によると、これらの支持率の状況では、民主党二人の候補者ベセラ氏とスタイヤーが有力であるが、両氏の平均支持率は全く同等に割れている。初期の時点で、討論会での資格があった民主党候補者は6名であり、共和党は2名であったが、今日の予備選では、メディアが超党派の有力候補者を上記3人に縛っている。ベセラ氏は4月に有力であったが、現時点では11月の総選挙で、ベセラ氏とスタイヤー氏の対決になるのか又はこの両氏のいずれかが、トランプ氏に支持された共和党候補ヒルトン氏と対戦することになるのかどうかは不明である。恐らく、本日6月2日の予備選結果が判明した後にもっと明白になるはずである。

アメリカ・ウオッチ- Yuko's Blogをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む