2日の予備選結果は何を示唆?

2026年6月2日、アイオワ、カリフォルニア、サウス・ダコタ、ニュージャージー、ニューメキシコ、そしてモンタナの6州で予備選が行われた。知事、米国上院議会、全ての議員が二年毎に再選に直面する米国下院議会の予備選が含まれている。これら一部の顕著な選挙結果について注目して見たい。カリフォルニア州の選挙結果は6月3日当地時間夕方の時点で、まだ平均50%の結果が判明しているだけであり、カウントは非常にスローであることを示唆している。開封が50%以上進んでいる中で、圧倒的にリベラル州であるカリフォルニアの知事予備選は、共和党候補者がトップに躍り出ているが、それは何故だろうか?

知事予備選

カリフォルニア州の知事予備選は、当地時間午後4時の時点で、共和党候補のスティーブ・ヒルトン氏(約28%)がトップであり、民主党のザビエル・ベセラ氏(約26%)は、トム・スタイヤー氏(約20%)をリードしている。まだ、かなり多くの投票は数えられていないようであるが、11月の総選挙で、ヒルトン氏とザビエル・ベセラ氏が戦う可能性が高くなっている状況を示唆している。

アイオワ州知事の共和党予備選選は、トランプ大統領に支持されたランディ・フィーンストラ下院共和党議員が敗北した。トランプ氏は、先週金曜日の午後に支持を表明したとされている。フィーンストラ氏を打破したのは、主流派ではない保守派の政治活動家であり農家を営むザック・ラーン氏である。

ニューメキシコ州では、ジョー・バイデン下で、内務長官を務めた元閣僚のデブ・ハーランド氏(72%)はニューメキシコ州知事選に向けた民主党予備選で圧勝した。健康上に問題があるバイデン氏は選挙に関与していないようであり、彼女は前大統領からの支持を得ていない。

サウス・ダコタ州知事の共和党予備選で、自動車のセールスマンであるトビー・ドーデン氏(約31%)が、強固な保守的政策を前面に押し出したキャンペーンで、現在首位に立っている。残る3人の共和党候補が2位の座をめぐって争っている。その中で、ラリー・フォーデン氏(約25%)が有力である。この席は、国土安全保障長官に就任するため、元知事クリスティ・ノーム氏が辞任した為、その空席を埋める争いである。サウス・ダコタ州の民主党知事予備選では、対抗者が存在しない候補者ダン・アーラーズ が11月に、予備選で勝利した共和党候補者と争うことになる。

米国上院予備選

アイオワ州では、昨年再選を目指さないと発表していた上院共和党議員ジョニ・アーンストの議席を巡る予備選が行われた。民主党予備選挙では、米国上院議員の民主党少数派リーダーであるチャック・シューマーが支持したオリンピック金メダル受賞者ジャシュ・トゥレク氏(63%)が圧勝した。トゥレク氏の民主党対抗相手は、党内主流派の打破を目指し、シューマーを批判していた州上院議員ザック・ウォールズ氏(38%)であった。トゥレク氏は11月、共和党予備選で勝利したアシュリー・ヒンソン下院共和党議員(74%)と対決する。

モンタナ州の米国上院予備選は、異例の三方向からの競争になっている。現役共和党の上院議員スティーブ・デインズは、再選を目指していたものの、3月の立候補申請の締め切り直前になって出馬をキャンセルした。民主党予備選では、空軍退役軍人であるアラニ・バンクヘッド(約44%)氏が勝利した。共和党予備選では、締め切り直前に立候補を届け出たカート・アルメ(約76%)元連邦検事が2日に実施された共和党予備選で圧勝した。しかし、モンタナ大学の元学長セス・ボドナー氏が無所属候補として立候補しているため、11月の総選挙では、バンクヘッドとアルメ両氏は、ボドナー氏と対決することになる。

米国下院予備選

ニュージャージー州第12選挙区では、民主党が圧倒的に支配する中部地区での米国下院民主党予備選で、バーニー・サンダース上院議員及びアレクサンドリア・オカシオ・コーテツ下院議員の支持を受けた陸軍の元外科医であるアダム・ハマウィ博士(約28%)は多数の候補者が挑戦した民主党予備選で勝利した。ハマウィ博士は、イリノイ州を代表する米国上院民主党議員タミー・ダックワース氏の命を救う手助けをしたことで知られている。ここでの選挙は、再選に挑戦しないと決定したボニー・ワトソン・コールマン下院民主党議員(81歳)の席を巡る戦いである。

ニュージャージー州 米国下院議会第7区の民主党予備選では、レベッカ・ベネット氏(約46%)が首位に立った。共和党予備選では対抗者のいない共和党下院議員トム・キーン・ジュニアと対決することになる。しかし、彼はここ数ヶ月、公の場所から姿を消し、健康上の問題があり、投票にも参加していない状態であるという。同氏は、治療を受けており、回復を優先しているため、数週間は活動できないことを明白にしている。11月の総選挙に向けたキャンペーンを行うことが不可能な状態が長期化すれば、下院議会での彼の議席はベネット氏に奪われる可能性がある為、これは米国下院共和党による多数派の地位も揺るがすことになる。

カリフォルニア州の投票結果は当地時間午後4時の時点で開封は54%である。他の州は90%から95%まで進んでおり、勝利者は明白であるが、カリフォルニアの知事選の最終結果が判明するのは明日6月4日になるかもしれない。完全なリベラル州で、トランプ大統領が支持した共和党候補のスティーブ・ヒルトン氏がこの時間帯でもトップであるが、それには幾つか考えられる理由がある。(1)ヒルトン氏は無理のない減税と規制を行うことを公約している。同州は、税金が最も高い州の一つであり、対イラン戦争に起因する物価高に強い影響を受けている。(2)同州の民主党有権者は、大多数が郵便投票に依存している。一方、共和党有権者は、直接投票場で投票する傾向が高く、現場投票が先にカウントされる可能性を示唆している。(3)同州の民主党有権者の数は、共和党有権者の二倍以上であることから、ヒルトン氏が最後まで、現状を維持することは考えにくいが、ヒルトン氏は、減税や規定に加えて、ホームレスの危機も解決することを公約している。(4)しかし、移民の多い同州で、同氏はサンクチュエリー都市における移民政策の撤回を主張しているため、民主党有権者には彼の移民政策は支持されないはずである為、全ての投票の開票を待つ必要がある。

最後に、カリフォルニア州知事超党派予備選で、トランプ氏に支持されたスティーブ・ヒルトン氏のケースとは異なり、アイオワ州知事の共和党予備選では、ランディ・フィーンストラ下院共和党議員が敗北していることから、トランプ氏の影響力にはミックスした状況が見られる。過去の傾向から言える事は、リバラル州であろうと保守州であろうと、トランプ氏が支持してもしなくても、有権者は、彼らが求めている政策をアピールする候補者に投票する傾向があることを示唆している。カリフォルニア州知事の予備選がどのような結果になるかによって、総選挙では、激戦になる可能性があることを示唆している。

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