大統領の名前が除去された歴史的な日

Photo credit: Craig Hudson/For The Washington Post

2026年6月13日の主要メディアによるトップ・ニュースは、トランプ氏の名前がケネディ・センターの大理石の壁から遂に除去されたことである。170日以上続いた法的紛争は本日終わった。ケネディ・センターを支配するトランプ政権の司法省は、連邦地方裁判所のクリストファー・クーパー判事の判定を却下するため、控訴裁判所に上訴したが、2回目の申し立ても13日に却下された。12日の深夜までに、氏名除去の作業を終わらせることは不可能であることを理解した関係者らは裁判所に12時間の延長を求め、許可され、13日早朝に除去されたようである。除去する前にカーテンの役目をするタープが張られた理由に注目すべきである。

Photo credit : Pete Kiehart for The New York Times

当ブログは、12日東部時間午後10時30分過ぎから、13日午前2時に至るまでテレビ中継を通して、ケネディ・センター建物の外側の様子を観察していた。少なくとも9人の労働者は、ケネディ・センターの建物の外側で、トランプ大統領の名前を除去する準備の一環として、金属製のその足場を組み立てていた。それは8時間かかったと言われたため12日午後2時過ぎから開始されたことを意味する。また、ケネディ・センターの職権上の理事であり、同センターからのトランプ氏の名称撤去を求めて、提訴していた元民主党米国下院議員ジョイス・ビーティ氏(オハイオ州)は、12日に名前を外す準備が行われている時、現場に集まった抗議中の人々に語りかけた。ビーティ氏は自身の法的勝利について、「圧倒的で、大きな影響力があり、やりがいがあり、そして謙虚な気持ちにさせられるものでした。不公正と闘い、勝利することはできるのです」と記者に語った。

Photo credit : Craig Hudson/For The Washington Post

13日、ちょうど午前2時には、まだトランプ氏の名前ははずされておらず、彼の名前の前に白地にブルーの縦縞があるタープの取り付けが始まった。遠方から見るとカーテンのように見える内側で、労働者は金属製のトランプの名前の除去作業を13日の午前3時頃から開始した。最初、タープの取り付けは金属製の文字を外す際に、何らかの粉末が飛び散らないための安全措置であり、加えて、外されている様子を公的にメディアが写真を撮りまくる状況を避けるためであると考えた。しかし、トランプ氏の氏名を追加した時の作業時には、タープなど利用されていなかった。なぜ、トランプ氏の名前を除外する場面をブロックする必要があったのか?それは、外す時のみ、労働者の身元を保護することで、暴力的なMAGA支持者の脅しを防ぐためであるとの意見もある。そして、タープは今日もまだ取り外されていない。恐らく壁の補足修理を行う必要があり、作業は完全に終わっていないからである。

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ワシントン・ポストが13日午前中11時12分に掲載した記事によると、「トランプ氏の名前がその正面に記されていた期間は176日間であったが、暗殺された大統領を記念するこの施設にとって、それは55年の歴史の中で劇的な変化と言える出来事」であった。同日「午後3時46分、同センターを代理する司法省の弁護士らは、クーパー判事による差し止め命令の決定を不服として、コロンビア特別区連邦控訴裁判所に緊急の執行停止を申し立てた。 午後7時過ぎ、控訴裁判所は、この二度目の申し立ても退けた。同じ判事が「期限の延長を認め、13日の午前11時頃、同センターは裁判所への提出書類の中で、作業の完了を報告した。この時点で、建物の正面は、引き続きタープで覆われていた。

Photo credit : Pete Kiehart for The New York Times

 ケネディ・センター前で行われていた「芸術に手を出すな」と訴える集会で、あるデモ参加者がトランプ氏の名前が除去されたニュースを150人以上の人々に伝えると、群衆から歓声が沸き起こった。抗議者の一人は 「今すぐ、あの名前を撤去すべきだ!」と叫んだ。 「トランプ氏の名前が撤去されることになれば、この歴史ある芸術施設を自らの支配下に置こうとしてきた同大統領の15ヶ月にわたる取り組みにおいて、最も目に見える形での挫折となるだろう。」一方、正常性を取り戻した人々は安堵感を表明した。ポスト紙によると、「Keep the KCという団体の結成に尽力したウォーターゲート(ワシントンD.Cにある)の住民、グレース・タープストラ氏は、名称変更は『ひどい傷跡』のようなものであり、近隣住民の中にはその建物の中に入るどころか、建物を見ることさえできない人たちもいたと語った。同氏によれば、その名称を取り除くことは、地域社会が失ったと考えていたものを取り戻すことにつながるという。 彼女は『安堵感、そして物事が完結し、本来の姿に戻ったという感覚です。あれは攻撃のようなものでしたが、私たちはそれを正したのです』と語った。

ケンディ・センターは財政的にも多大な損害を被る可能性もある。当ブログがネット上で発見できなかった製品の中には、The Trump Kennedy Centerと記載されたベージュ色のバッグの下部と紐の表面が赤のアクセントになっている別のショッピング・バッグもあったため、一部の製品まで名称が変更されていた現実に驚いた。これは、ケネディ大統領を非常に尊敬する人々にとっては、約170日間で、ほぼ全てが大きく変化したことを意味していた。多大なショックを表明した抗議者のなかには、12日にメリーランド州チェビー・チェイスからケネディ・センターを訪れた79歳のアレートン・キルボーン氏が注目された。同氏はトランプ氏の名前が取り外されるのを待つ間、退屈しないために本を持参していた。彼は結局12時間以上も現地にとどまり、屋外の現場と冷房の効いたセンター内を行き来しながら過ごした。 キルボーン氏は「これは歴史的な出来事ですから。私はもう高齢で、かつてジョン・ケネディに会ったこともあり、彼の熱烈なファンなのです」と語った。「彼にとって、トランプ氏の名前が追加されたことは、ケネディを記念するこの施設を冒涜する行為だと感じられたそうです」とニューヨーク・タイムスが伝えた。

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最後に「The Donald J. Trump andという18文字が取り除かれたことで、建物の外観には再びThe John F. Kennedy Memorial Center for the Performing Artsという名称が掲げられることになった。これは、176日間、歴史が失われたことを意味する。最も注目すべきことは、ケネディ・センターに自身の名前を追加するための法的紛争で、トランプ大統領に挑戦した元米国下院議員で同センターの理事会メンバーである79歳の黒人女性ジョイス・ビーティ氏が勝利したという新たな歴史的瞬間である。非合法であるとした裁判所の判定により、トランプ氏の名前が法的に除去された限り、理事会は従来のメンバーが戻ることができるのかの疑問も残る。5月29日クーパー判事が名称変更の決定は議会以外に誰もできないと判定した時、トランプ氏はソーシャル・メディアでの投稿で、「もはや希望のない旅としか言えないような取り組みを継続するつもりはない」と記述し、彼が関与することには意味がないと示唆した。確かに、抗議者のプラカード(あなたはJFKではない)が示唆しているように、トランプ氏は関与すべきではないため、オリジナルの状態に戻すために、彼の名前が除去された現在、古い建物にありがちな問題があるとされる修復の決定やその予算も議会が行うことになるのか現時点では不明である。
 
 
 

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