2016年の大統領選挙を干渉したロシアとトランプ陣営が共謀したかどうかの多方面からの捜査はほぼ毎週何らかの進展がある。先週少なくとも4つの新たな情報が判明した。トランプ陣営はウキリークスの創始者に連絡を取ったことが報告されたが、偶然とは思えない劇的な接点があることを示唆している。次に、議会調査の対象になっているツイッター(Twitter)はロシアのニュース組織に対する広告掲載を禁止する声明を公表した。また、昨年6月トランプ陣営の三人がトランプ.タワーで会ったロシアの女性弁護士は、その会合の目的を単独行動であるとしてロシア政府との結びつきを否定していたが、最近ロシアのトップ関係者との調整があったことを示唆する情報が報告された。そのような状況の中で、特別捜査官ロバート.ミュラーは最初の犯罪訴訟を提起したが、連邦判事は起訴された人物に関する全ての情報公開を封鎖している。これらは何を意味しているだろうか?
25日最初に報告したディリー.ビィーストによると、データー分析会社のケンブリッジ.アナリティカの責任者アレクサンダー.ニックスは削除されたクリントン個人の33,000件の電子メールを見つける手助けをウキリークスの創設者ジュリアン.アサンジに依頼したと語った。トランプ.キャンペーンから数百万ドルの利益があったニックスとアサンジは、トランプのキャンペーンとウキリークスとの間で最もよく知られた関係があることを示唆している。同紙に声明を提供したアサンジは「ケンブリッジ.アナリティカによるアプローチを確認し、ウィキリークスが拒否したことを確認できます」と公表した。クリントン個人の電子メールは、トランプ自身もキャンペーン中、ロシアにハッキングを促したほどであり、トランプ陣営の政敵に対する攻撃材料であったことは確実であることを益々示唆している。既に自殺した共和党の活動家ピーター.スミスもこのメールを追跡したが、誰かが実際にクリントンの電子メールのハッキングに成功した可能性はないことを示唆している。しかし、民主党全国委員会及びクリントン.キャンペーンの議長であったジョン.ポデスタのメール一部はハッキングされ、選挙前にウキリークスに暴露されたことは既に公表されている。トランプはキャンペーン中「ウキリークスが大好きです」と数回述べたことがあり、アサンジはトランプ陣営と接点があったことを示唆している。
なぜなら、トランプ陣営の一人であり、長年の顧問であるロジャー.ストーンは仲介を通してアサンジと連絡を取ったことが判明している。下院情報委員会は、仲介者の氏名を共有するようストーンに圧力をかけているが、これまでのところ彼は協力していない。ケンブリッジ.アナリティカの最大の投資家であるロバート. マーサー及び彼の娘のリベカはトランプを大統領選で支援するため大金を費やした億万長者の家族である。ロバート.マーサーはヘッジ.ファンドを共同管理し「疑わしい銀行戦術」を使って70億ドルの税金を回避した疑いがあるとして、2014年に議会調査官から吟味の対象になった。元政策戦略家であったスティーブン.バノンは、ホワイトハウスに入る前にその会社の役員であった。バノンは複数の保守派のプロジェクトでマーサーと協力しており、以前ケンブリッジ.アナリティカの100 万から 500万ドルの価値の持分を保有していた。トランプ.キャンペーンは、トランプがクリーブランドで共和党の大統領候補として正式に指名されてから1週間後の2016年7月29日から2016年12月12日までにケンブリッジ.アナリティカに590万ドルを支払った。
トランプ陣営に加えて、ソーシャル.メディアも先月から上院情報委員会の聴聞の対象になっているが、26日のツイッターの公共政策部の声明によると、ツイッターはロシアのテレビ局 RT及び通信社であるスプートニクからの全ての広告を即座に禁止すると発表した。この政策変更の発表は、昨年の選挙期間中ロシアがソーシャル.メディアを搾取した事実に対して、CEOまたは関係者が議会で証言する前の行動である。また、 2011年から同社のネットワークに広告を掲載しているRTから得た利益190万ドルを寄付すると公表した。同社は「この決定は、2016年の米国選挙前後に行った遡及的作業とRT及びスプートニクの両方がロシア政府に代わって、2016年の米国選挙を妨害したとの米国諜報地域社会の結論に基づいている。私たちは軽くこの決定に至っておらず、ツイッターでのユーザー経験の統合性を保護するため、継続的な取り組みの一環として、現在この一歩を踏み出している」と述べている。議会委員会は9月末から既にソーシャル.メディアの役割について論議するため、インタビューを開催している。
昨年6月トランプ.タワーでトランプ大統領の長男トランプ.ジュニアは、当時キャンペーン議長であったポール.マナフォート及びジャレッド.クシュナーを伴い、クリントンに泥を塗るための情報を提供されるとの約束に基づき、ロシアの女性弁護士ナタリア.ヴェセルニッカヤ及び他複数のロシア人と会った。この弁護士はクレムリンを代表していることを拒否したが、ロシア政府の高官と調整があったことを示唆している。27日のニューヨーク.タイムスによると、インタビュー及び記録は、その会合の数ヶ月前、ヴェセルニッカヤがロシアの最も強力な検察総長ユリ.Y.チャイカと(法的リスクを避けるための)申し立てを論議したことを示唆している。また彼女が持参したメモは、チャイカの事務所が二ヶ月前にアメリカの米国下院議員に与えた文書に幾つかのパラグラフを言葉通りに盛り込んだものであった。ヴェセルニッカヤは彼女がトランプ.ジュニア、クシュナー、マナフォートと会った時、純粋に独立した行動であったと主張した。しかし、トランプ.ジュニアの公開メールも含めて「一致するメッセージは、同時性のある情報キャンペーンを指している」と指摘されている。他のロシアの専門家、ワシントンの非営利のアメリカ外交政策評議会のメンバーであるスティーブン.ブランクは、ヴェセルニッカヤの行動は「トップから調整されている」と述べ、この会合は「トランプ.タワー訪問者とロシアの検事総長との間に調整があった」ことを示唆した。
そのような情報が公開されている折、ワシントンDCの連邦大陪審は特別捜査官ロバート.ミュラーが率いる捜査で、最初の犯罪告訴を承認していたことが28日に報告された。CNNを含む複数の情報筋によると、連邦判事は起訴された人物と犯罪の性質を含む詳細な情報の公開を禁止しているが、起訴された本人は明日拘束される可能性があると報告している。7月26日早朝、マナフォートの自宅を家宅捜査した時、FBIはマナフォートに対して告訴されると警告したと以前報告されたが、ミュラー.チームは誰を最初に告訴したのか、何人なのか、どのような罪状なのか、その詳細を全く公表していない。そのような情報封鎖は稀であるが、非常にトランプ陣営に直接関連性があり、多くのことを知っている人物であり、犯罪の性質は非常に深刻である可能性がある。いずれにしても、ミュラーによる最初の告訴は、司法妨害、ロシアとの財務的繋がり、資金洗浄、米国の利益に反する外国のロビー活動など、複雑に絡み合う広範な捜査が結論に達する最初の一歩であることを示唆している。