今週から一般公開での証言に移行する弾劾調査は何を意味する?

Image result for images of Chief justice John RobertsBy    Business Insider

弾劾調査は13日から、米国民が直接テレビを通して見ることを可能にする一般公開の証言に移行する。その公開証言の最初の段階で、最もスター証人者と呼ばれるほど、重要な立場でウクライナ政策を監督している東ヨーロッパの国務次官補ジョージ.ケントの証言は注目されると予測されている。上院議会での裁判に移行するのは時間の問題であるが、トランプ大統領とは緊張関係があると見られている米国最高裁の主席判事ジョン.ロバーツは、憲法で定められているとおり、裁判を監督する役割を果たす。ロバーツは儀式的機能以上の役目を演じる可能性があると見られている。

下院情報委員会は、一般公聴会の今週のスケジュールを既に先週公開した。同時に、委員会は一部が墨入れされたこれまでに2,500ページ以上の宣誓証言の写しを公開した。一般公開での証言が完了した時、下院情報委員会は調査で発見した事を報告し、他の関係委員会である外交委員会および監視委員会と共に弾劾記事に関する協議を行い最終決定に入る。弾劾は下院議会の218票で可決するが、上院議会では67票を必要とする。一般公開での証言に関する最初のスケジュールは水曜日(13日)であり、この日は、元軍人であり、ウクライナで元大使として長年勤務した米国の外交官ウィリアム.テイラーと東ヨーロッパの国務次官補であるジョージ.ケントの両氏が証言を行う。テイラーは10月22日の非公開証言で、ウクライナの新大統領ヴォロディミール.ゼレンスキーとホワイトハウスで会うことだけでなく、安全保障支援(軍事援助金)はジョー.バイデンと2016年の選挙に関する調査を約束することが条件付であったと理解したと調査官に語った。テイラーは「それはウクライナ大統領が調査を追求することを約束するまで、安全保障支援のお金は提供できないことが私の明確な理解でした」と調査官に語った。15日には、ウクライナへの米国大使であったマリー. ヨバノヴィッチの公聴会が予定されている。ヨバノヴィッチは10月11日の宣誓証言で、5月にウクライナの米国大使の職から突然解雇され、トランプに脅迫されたと感じたと語り、7月25日のウクライナ大統領に対する電話の会話には非常に懸念したと述べた。

国務次官補であるジョージ.ケントはトランプ弾劾の調査で、彼はジュリアニの攻撃の対象になったが、国務省の高官から黙視の姿勢を続けるように言われたと調査官に語った。バイデンと彼の息子への腐敗調査を実行することをウクライナに圧力をかけたトランプの背後にいる人物として、多くの証言者が頻繁にジュリアニについて言及している。ウクライナ政策を監督するケントは議会調査官に、ホワイトハイスでの会議を開くためには「トランプ大統領は、2016年の米国選挙、トランプの前ライバルであったヒラリー.クリントンと2020年に挑戦する可能性のある前副大統領ジョー.バイデンの調査を行うことをウクライナの新大統領ゼレンスキーに要請したと語った。8日のワシントン.ポストによると、「ケントは多くの分野をカバーできるため、来週、彼の公開証言では、重要な幾つかの課題があり、批判的且つ良い一般公開の証人になる」と述べている。その理由は ① それは外交政策ではなく、彼はトランプの個人弁護士に過ぎないルディ.ジュリアニが従事している外交政策的な主張の真正を証明することができる。② ケントは、ジュリアニが著名な外交官を汚すために出てきたと証言することが可能であり、ジュリアニは国務長官マイク.ポンペオが公的に支持することを拒否した人物である。ケントはドアの裏での聴聞会で、ジュリアニはヨバノヴィッチに関する「嘘と誤った情報に満ちたキャンペーンを数か月実施したが、これは彼の虚偽キャンペーンの続きであった」と証言した。③ ケントは欧州連合への米国大使であるゴードン.ソンドランドが大統領補佐官ミック.ムルヴァニーと直接関連性があったことは明らかであったと証言した。④ ケントの証言は、トランプが行っていたことが不法ではなかった場合でも、不正を指摘する他の多くの証人者の主張と一致している。⑤ 2016年の大統領選を干渉した国はロシアではなくウクライナであるとの「あからさまな虚偽話を思いついたトランプは如何に、ロシアの大統領ウラジミール.プーチンに操作されているかを知る」ことが可能になる。

ほぼ確実に下院議会では弾劾記事が可決される可能性が高い。その可能性を予期した上院多数派のリーダー、ミッチ.マコーネルは、上院でも弾劾裁判のプロセスを行う準備があることを既に先月公的に発表した。米国最高裁主席判事のジョン.ロバーツは手続きを監督する為に出席するが、政治的紛争になる裁判が行われる上院のフロアーは不快な場所になると予測されている。なぜなら、裁判を監督することは、彼を「絶対的な災害」と呼んだトランプ「大統領の運命を決定するのに非常に公的に関与することを強いられる」可能性があるからである。しかし、ロバーツは上院での裁判監督の役割から回避することは不可能である。憲法修正第1条3項は「米国大統領が裁判にかけられた時、最高裁主席判事は議長を務めなくてはならない」と義務付けている。副大統領マイク.ペンスは上院議会では最高権威があるが、彼は大統領が弾劾された場合、大統領になるという途方もない利益相反(利害関係)が伴うため、ペンスの通常の議長としての役割は大統領の裁判ケースでは最高裁主席判事と入れ替わることになる。

昨年、トランプは、彼に不益な判定を下す裁判官を「オバマの判事」と呼んだ為、ロバーツ主席判事としては珍しく、最高裁は「オバマの判事またはトランプの判事」というような政治的立場をとっていないと公的に反論したことがある。ロバーツは反トランプ派の共和党グループに属している家族の一人であるジョージW.ブッシュ元大統領に指名された判事である。トランプの弾劾裁判は、ロバーツがこれまで裁判での議長を務める「最初の裁判」になる。首席判事は「彼自身と裁判所を党派的な政治から遠ざけようとしたにもかかわらず、既に彼(ロバーツ)に敵対している大統領との対立の可能性を提供している」という。ワシントンD.Cでベテラン弁護士であるカーター.フィリップスはロバーツ判事が「非常に不快感を覚えるだろう」と予測し、弾劾可能な主席判事は、裁判での監督者として、その裁判を目撃し、その行動を「演じる」が、上院議員らが最終的にトランプを有罪または無罪にしようと関心はないと「確信している」と述べた。弾劾プロセスを研究した多くの学者は、弾劾裁判での裁判長の役割を儀式的と見ている。5日、マコーネルは弾劾に反対する共和党の どのような動き」にも左右されないとのロバーツの権力を強調した。マコーネルは「主席判事が議長です。 そして、上院議員は話すことは許可されていません。ですから、それが上院で対処する方法です」と語った。上院議員とその側近は、その権力はロバーツが握る可能性があると述べている。しかし、裁判プロセスを研究した一部の共和党の上級補佐官は「最高裁判事は証拠に関する申し立てを決定し、弾劾記事および他の付随的事項を却下する裁量権があると言っているが、彼は投票のために上院議員に重要な決定をさせる」との楽観的希望を表明した。

しかし、ロバーツは証拠のみに基づいて、それが容認可能であるかを判断する為、この裁判では、バイデンとバイデンの子息ハンターを調査しなえれば不公平であるというような発言は、無関係な主張であると民主党は反発している。実際に下院共和党は、今週13日から一般公開される証言で、ハンター.バイデンを召喚することや、トランプの弾劾調査でジュリアニ、ムルヴァニー、ソンドランドの三人を悪役に仕立てる計画があると言われている。特に、トランプに対する弾劾調査から脱線する試みとして、共和党はバイデンの子息を公聴会に参加させる計画であるが、民主党が支配権を握る下院情報委員会のパネルで、承認されるかどうか不明である。一部の共和党は2016年の選挙はロシアが干渉したのではなく、ヒラリー.クリントンを勝利させる為、ウクライナが干渉したとの陰謀説に基づき、クリントンの調査を追加することを主張している為、共和党には弾劾に対抗するための統一的な意見がないことを示唆している。公聴会の証言で何が飛び出すか不明な現状に恐怖を感じている彼らは、トランプ弾劾調査からの焦点を別の方向に投げる努力に懸命であることを示唆している。

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