
2021年10月1日 By ABC News
金曜日の今日、注目すべき進展が幾つかある。まず、メルク社は同社が開発したコロナウイルスの錠剤の効力を確信的に発表した。バイデン政権はテキサス州の極端な中絶禁止法の施行を阻止しているため、その法的挑戦は今日、連邦裁判所で争われている。バイデン大統領は今日午後、国会議事堂の下院議会を訪問し、彼の議題に対する民主党との団結を促進する為に民主党議員らに会った。この会合で、バイデンは3.5兆ドルの包括法案の支出を妥協する考えがあることを示唆した。
製薬会社のメルクは10月1日、Covid-19の錠剤は、入院および死亡率を大幅に低下させると発表した。同日のAPニュースによると、同社のCovid-19に感染した人々のための実験薬は、入院と死亡を半減させたと語った。同社はまもなく、米国および世界中の保健当局に錠剤の使用を許可するよう要請すると述べた。その後、数週間以内に米国食品医薬品局(FDA)の決定が下される可能性があり、問題がなければ、すぐ配布されると推測されている。この錠剤は予防薬ではなく、既に感染している人の治療薬であり、入院や死亡に至る状況を約50%防ぐことが可能であるという。この研究は、肥満、糖尿病、心臓病などの健康上の問題のために重度疾患のリスクが高いと考えられた軽度から中等度のCovid-19の感染者成人775人を対象にしており、初期の結果では、Covid-19の症状から5日以内にモルヌピラビルと呼ばれる薬を服用した患者は、プラシボ(偽薬)を服用した患者の約半分の入院率と死亡率であった。しかし、この結果は「新しい医学研究を審査するための通常の手順である外部の専門家による査定は行われていない」というマイナス点がある。FDAがこのプロセスを要求する場合、一般的な利用はもっと遅れる可能性がある。
バイデン政権の司法省は、レイプその他の異常な状況に苦しむ女性の中絶も含めて、過激な中絶禁止を合法化したテキサス州の中絶禁止法の施行をブロックするよう米国地方裁判所に要請した。司法省の弁護士ブライアン・ネッターは裁判所に差し止め命令を出すよう求めていた。1日のワシントン・ポストによると、ロバート・ピットマン判事は同日、テキサス州の弁護士にレイプや近親相姦を例外としない妊娠6週間という早い時期に中絶を禁止する法律は「非常に珍しい」として、その合法性について圧力をかけた。ピットマン判事は、法廷審問で「州が女性の妊娠中絶へのアクセス制限の合憲性に非常に自信を持っているのなら、なぜそれは単に直接行うのではなく、この非常に珍しい私的執行メカニズムを作成するために非常に長い時間を費やしたのですか?」 と尋ねた。米国最高裁は、このテキサス州の法案に対して、何もしないという決定を下したため、緊迫した事情のある同州の女性を窮地に追い詰めており、非常に物議を醸し出していた。ピットマン判事は、問題を「慎重に検討」し、命令で「仕事に取り掛かる」と述べた為、「ほぼ確実に上訴され、この判例は米国最高裁に戻る可能性がある」と予測されている。
現在機能不全の議会では、非常に国民を混乱させる状況が続いている。既に上院議会で8月に通過した超党派のインフラストラクチャー法案に投票するかどうかについて、下院議会では昨夜結論に至らなかった為、バイデン大統領は1日の今日、東部時間3時半から議員らに会った。下院議長ナンシー・ペロシは昨夜、投票を行うと公表したものの、昨夜東部時間11時過ぎに、投票は延期になった。その原因は、バイデンの3.5兆ドルの社会プログラム支出法案を推進する進歩派の民主党が、1兆ドルのインフラストラクチャー法案を先に可決した場合、3.5兆ドルの法案は通過することはないと恐れ、先に3.5兆ドルの社会プログラム支出法案を通過させてからインフラストラクチャー法案の投票をするべきであると主張しているためである。早い投票を希望している穏健派との意見の相違が最高潮に達した後、1日の朝、ペロシ議長は非公開の会議を招集し、大統領に連絡を取ることを提案した為、ホワイトハウスは、バイデン大統領が午後3時30分に出席すると発表した。
バイデン大統領の参加は党内を団結させるためであり、今日午後、民主党議員による非公開の会合に出席した。議事堂への稀な訪問は、上院で超党派の支持を得てすでに通過したインフラストラクチャー法案の投票に関する中道派と進歩派の意見の対立を緩和するためである。3.5兆ドルの法案には、進歩派が望んでいるメディケアの拡大、気候変動との取り組み、幼稚園の利用性を増加、低所得世帯の支援などの安全ネットの拡大が含まれており、その支出はすべて裕福なアメリカ人と企業への増税によって賄われる設計になっている。そのドアの裏での会合で、バイデンはそのどちらの意見に傾注しているかを表明したかどうか不明であるが、記者団が包囲するビルの建物内でバイデンは忍耐が必要であると伝えた。また、「和解のために、私たちが何のためにあるのかを理解するようにしましょう。そして私たちは先に進むことができます」と民主党議員に語った。また「小さな法案でも、歴史的な投資を行うことができます」と述べ、「支出の野心の一部を縮小する必要がある」可能性が高いという現実を認めたと1日のワシントン・ポストは伝えている。
要するに、メルク製薬会社の報告は、既に死者が70万人に達した米国でも吉報である。そのメリットは、ワクチンの入手が困難な国が利用可能になるため、Covid-19と戦うための選択肢が増えたということである。テキサス州の中絶禁止法は、複数の訴訟に直面しているが、米国最高裁がシャドウ・ドケットの使用で論議を行わず、同州の中絶法を阻止することを拒否したため、最高裁に戻る可能性が高い。上院で8月10日に可決した超党派のインフラストラクチャー法案は、9月末で期限切れになるとの報道もあったが、下院民主党の動きは、実際には、もっと長く保留することが可能な期限的余裕があることを示唆している。いずれにしても、69対30票で可決した真の超党派の法案を無駄にするべきではない。今日の会合で、何らかの合意に至ることはなかったと言われているが、バイデンは、米国を債務不履行に陥れ、米国の経済が景気後退に直面することを避けるためには妥協する必要性に迫られていることを示唆している。上院保守系民主党のジョー・マンチンが提案した1.5兆ドルに減少させた場合、債務引き上げを含むバイデンの支出法案は、リィコンシリエイションのプロセスで通過する可能性があることを示唆している。しかし、金額減少の提案には2.5 兆ドルや2.1兆ドルなどのオプションも提起されているようである。たとえ1.5兆ドルに減少させた場合でも、バイデンはミッチ・マコーネルとは全く異なるリーダーであることを理解していない比較的経験の浅い下院民主党議員らは、長い歴史のあるペロシ議長の判断を信頼するべきであり、団結はそこから始まるはずである。