プーチンの併合宣言に反してロシア軍は後退

By Al Jazeera

ロシアの大統領ウラジミール・プーチンは先週30日に、ウクライナ東部と南部の4つの地域ルハンスク(Luhansk)、ドネツク(Donetsk)、ヘルソン(Kherson)、ザポリージャ(Zaporizhia)を併合すると発表した。その翌日、ドネツクのライマン市で、ウクライナ軍に包囲されたロシア兵は撤退した。その状況はロシアにとって最悪の恥であると見られている。今日10月3日、ロシア議会はプーチンの併合宣言を正式に承認する一方で、ウクライナ軍は、この主な都市を取り戻した後、ウクライナの二つの前線を取り戻す作戦に活気づいている。虚偽の併合であるとバイデン大統領が指摘したように、実際にロシア軍は、その併合に関連する境界線を理解していない。ロシアは引き続き、新たな徴兵にも苦戦しているようである。

プーチンがウクライナのドネツク地域の「違法な併合を宣言」した翌日、数千のロシア軍隊はウクライナの砲火下で、戦略上重要な都市であるライマンから撤退した。ロシア国防省は10月1日に、ウクライナ軍が包囲したため、ウクライナ東部のライマンからロシア軍は逃げたと発表した。ウクライナ東部の一帯を自国の領土だと主張した翌日のロシア軍の撤退は、広範な国際的非難に直面したため、ロシア政府にとって「大きな恥辱」になったとワシントン・ポストが30日に伝えた。春にライマンを占領して以来、ライマンは、ウクライナのドンバス地域の西端にある主要な供給拠点であり、ロシア軍は数か月にわたって軍事作戦を集中させ、東部への作戦補給にそれを使用してきた為、ロシアにとって戦略的な損失である。

ロシア国防省のスポークスマンであるイゴール・コナシェンコフは土曜日、「包囲の脅威」に直面したことに関連して、連合軍はライマンから「より有利な戦線へと撤退した」と述べた。ウクライナ軍のスポークスマンであるセルヒー・チェレバティは、ワシントン・ポストに対し、ウクライナ軍がライマンに入ったと認めた。親ロシアの電報チャンネルは、ウクライナ軍がすべての出口ルートを遮断する前に、ロシア軍が逃げようとしたため、ウクライナ軍の激しい攻撃を受けていると主張した。チェレバティは1日の早期に、ウクライナ軍がライマン市を包囲するだけでなく、ライマン近郊の 4 つの村を奪還したと語った。ドネツクの親クレムリン分離主義の指導者であるデニス・プシリンは30日、市が「半包囲」されていることを認め、キエフの前進は「非常に不愉快なニュース」であり、ロシアの併合のお祝いを「覆い隠す」恐れがあると述べた。

ウクライナ軍は3日も前進し続けているようである。ニューヨーク・タイムスの同日の報告によると、ウクライナ軍は東部で攻勢を強めており、南部では前進したため、ロシア軍は最前線の広い帯を横切って逃げているようである。プーチンは9月30日のスピーチで、ウクライナの領土を制覇したと主張したが、その一部の地域でロシア軍は後退している。クレムリンは3日、ウクライナを併合したと30日にプーチンが主張した地域の国境がどこにあるのか分からないと言った。ロシア議会のメンバーの一人は3日、プーチン大統領がウクライナの4つの地域を併合しようとしたことを批准した。しかし、プーチンがウクライナの4地域の併合を概説する主要な演説を行って以来、彼はそのうち少なくとも3つの地域で軍事的挫折を経験した。ロシア軍は土曜日にドネツク地域の重要な鉄道拠点であるライマンから撤退し、ルハンスクとヘルソン地域のロシアの代理当局者は月曜日にウクライナ軍がそこに進出したと述べた。併合の主張は非常に混乱していたので、クレムリンのスポークスマンであるドミトリ・ペスコフは3日、ロシア政府が新たに定義したロシアの国境が引き続き流動的であることを認めざるを得なくなった。彼は、ウクライナ東部のドンバス地域を構成するドネツクとルハンスク地域のすべてをロシアの一部と見なすだろうと述べた。

しかし、ロシアが完全に支配していないヘルソンとザポリージャの他2つの併合地域について、ペスコフはそれを判断するには時期尚早だと述べた。 ペスコフは記者団との定例電話会議で、ヘルソンとザポリージャおよび国境に関して、「私たちはこれらの地域に住む人々と引き続き協議するつもりです。」 と述べた。ペスコフのコメントは、ウクライナ軍がロシア軍の撤退に集中し続けていることを示している。加えて、ロシアはプーチンが 9 月 21 日に宣言した徴兵との戦いを続けている。中国との国境にあるハバロフスクの極東地域で、ミハイル・デグチャレフ知事は、徴兵された数千人の住民の約半数が「 兵役の基準を満たしていないため、帰国した。」と述べ、地域の軍事委員は彼のポストから解任されたと付け加えた。

要するに、ロシア軍はウクライナ軍に圧倒されているにもかかわらず、ロシアの議会は3日、投票を通して、プーチンが宣言したウクライナ東部およぶ南部の4つの地域の併合を公式に承認した。しかし、2014年にロシアがクリミアを非合法に併合した時と同様に、国連の事務総長、EUのリーダー、NATOのリーダー、米国の大統領ジョー・バイデンを含む西部諸国のリーダー達は、甚だしい国際法違反によるロシアによるウクライナの一部地域の併合を決して認めないとして、ロシアを批判している。加えて、プーチンは9 月21日の演説で、ウクライナ侵攻の一環として、最大300,000人のロシア軍予備兵を召集すると公表したが、ロシア市民の国外脱出は記録的な数に登っており、国際便の片道航空券の価格は「急騰するか又は売り切れ」の状態が続いているという。熾烈なプロテストを含むこれらの状況は、ウクライナに敗北し続けているロシアのプーチンに対する国民の反応が何であるかを物語っている。

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