ツイッター・ファイルとは何か?

By Sportskeeda

2020年10 月、大統領選の 約3 週間前に、保守系のタブロイド紙ニューヨーク・ポストは独占記事を公開した。この記事は、コンピューター修理店のオーナーが持ち込んだラップトップで発見された電子メールとファイルは、民主党大統領候補者であるジョー・バイデンの子息ハンター・バイデンがウクライナのビジネスマンにどのように影響力があったかを明らかにしたと主張した。ハンターの所有物であるとされるラップトップのハードウェアのコピーが、ジョー・バイデンの政敵の手に渡ったとされるストーリーが浮上した。そして、その情報の公開は、選挙前に当時のツイッターと従業員によってブロックされていたと言われ、共和党らは、ツイッターが民主党寄りであり保守派の意見を検閲し、バイデン親子のスキャンダルの記事の拡散を制限していると批判していた。

以前に共和党に投票したことがないと公表し、現在政治的イデオロギーが変わったと言われているツイッターの新たなCEOイーロン・マスクは、ハンター・バイデンに関連するメールのスクリーン・シャットを公開した独立系のジャーナリストに協力したようである。そのスクリーン・ショットは2日の夜、2時間にわたって約40のツイート・スレッドにバラバラで投稿された。内部通信に基づくツイッター・スレッドに投稿した人物はサブスタックのライターであるマット・タイビ(右)である。ツイッターは、当時の民主党の大統領候補者の息子に関する論争的なニューヨーク・ポストの記事の共有を制限する決定について論議があったことを示しているとワシントン・ポストが伝えている。また、その公開された「ツイッター・ファイル」は、当時共和党が主張したように、ツイッターは民主党の圧力に「屈したことを示す決定的な証拠を示してない」という。民主党の政治家、バイデン陣営、またはFBIが、ツイッターのネットワークを支配することはなく、同社は独自に記事の拡散を制限することを決定したことを示している。加えて、シリコン・バレー(議会第17地区)を代表する米国下院議員ロ・カンナは、彼の党への潜在的な結果に関係なく、この話を掲載するべきであるとツイッターの幹部に語っていた。

タイビがスクリーン・ショットの一部として公開した「ツイッター・ファイル」は証明されていないハンター・バイデンのウクライナでの事業活動に関する主張を含めて、タブロイド紙が掲載した記事を検閲することを決定したツイッターによる2020年の内部情報について詳述したものである。制限や検閲は、その情報源が「ハッキングされた」可能性があるものから来ているためである。タイビがツイッターの内部通信をどのように入手したのか不明であるが、タイビの投稿は、幾つかのことを明白にしている。タイビは、その検閲の件も含めて、質問を行うために情報の信憑性をチェックする部門の責任者および関係者に連絡を取ったと述べている。また、記事の検閲は連邦捜査局(FBI)が関与しないこと、およびタイビのツイッター・スレッドへの投稿は、マスクが望んでいたほど劇的且つ影響力のある内容ではなかったことを示した。また、そのスクリーン・ショットはニューヨーク・ポストの未検証の記事を非表示にすることを決定したことを示す方法で公開された。

つまり、2020年の選挙前に、民主党の大統領候補者であったジョー・バイデンの子息ハンター・バイデンに関するニューヨーク・ポストの報道にリンクする投稿をツイッターは当時、制限することを決定した。「ツイッター・ファイル」は、その決定の背後にある内部文書をツイッターのCEOがジャーナリストであるマット・タイビに提供し、彼が公開することに協力したことを示唆している。マスクは、2020年に共和党議員らがツイッターは保守系の意見を検閲すると批判したことをエコーし、同様の批判をしていた。従って、ツイッターが、タブロイド紙の記事を広める方法を検討している事を証明するために、電子メールでのやり取りを公開したことを示唆している。しかし、現在も「未検証」であると言われていることから極右派のニューヨーク・ポストの話は、その情報源が実際にハンターのラップトップのハードウェアから来たものがどうか明白ではない。ニューヨーク・ポストが主張した独占記事の中には、下劣な内容さえ含まれていると主張していた。

最後に、タイビは旧ソビエト連邦でフリーランスの記者であり、ローリング・ストーン誌の元取材記者および寄稿編集者であり、自費出版を含む幾つかの本の著者であり、現在、購読ニュースレターを発行するオンライン ・プラットフォームであるサブスタックの記者である。彼は2016年の選挙はロシアが干渉し、対抗者のヒラリー・クリントンを妨害したとする報道を批判したことがある。少なくとも5〜6年前に、テレビでのインタビューに登場したことがあるタイビは長年、主流メディアから忘れられた存在であり、マスクがツイッターを買収後に突然現れた印象がある。タイビが公開したスクリーン・ショットの「ツイッター・ファイル」は、以前のCEOであったジャック・ドーシーが、タブロイド紙によって公開されたハンター・バイデンのウクライナでの事業活動に関する記事が盗まれた情報に基づいているため、未検証の主張を含む記事を公開するかどうかを検討するために、会社内で論議があり、共和党からの激しい批判の中で葛藤があったことを示唆した。ツイッターの買収によって約130億ドルの負債を抱えているマスクは、タイビのスクリーン・ショットの公開が、多くのユーザーを魅了させることを望んでいたと見られている。タイビは11月11日のツイートで、マスクが中間選挙前に「共和党議員に投票することをお勧めします」とツイートしたことについて、「明らかに危険で扇動的だった」と批判した。タイビはマスクとは異なり、政党的ではないことを示唆している。つまり、マスクとタイビは政治的に共通の目的があって、ツイッターの内部決定を公開したわけではないことを示唆している。

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