第三の告訴後前大統領はどうなる?

ニューヨーク・タイムスのホワイトハウス特派員主任であるピーター・ベーカーズは、1日に掲載された記事で、「現職の国の指導者は、有権者に拒否された後でも権力を維持するために嘘を広めることができるだろうか?」との疑問を投げかけた。その回答は、特別検察官による同日の告訴が単なる虚偽を広める以上のものであることを示した。前大統領ドナルド・トランプは罪状認否のため、明日3日に裁判所に出頭するようである。

告訴の新たな情報には、トランプ大統領は、当時の副大統領マイク・ペンスに対して、「議会の認証プロセスで副大統領には選挙結果を覆す権限があると繰り返し説得しようと試みた」ことが強調された。しかし、ペンスは彼にはそのような権限があるとは信じていないと反論した時、トランプは「あなたは正直すぎる」と反応したという。訴状には ①  ペンスの名前が頻繁に明記されている。また、起訴状にはトランプに協力した「6人の共謀者がいる」とされているが、名前は明らかにされていない。タイムスは ②「元司法省職員のジェフリー・クラークや弁護士のルディ・ジュリアニ及びシドニー・パウエルを含む複数の有力者がいると述べており、検察は今後数週間以内に共謀者を起訴する可能性がある」という。③  更に、当時のホワイトハウスの副法律顧問は、クラークと思われる共謀者の一人に対し、トランプが大統領の座に留まろうとすれば「米国の主要都市すべてで暴動が起きる」と警告した。この共謀者の反応は、トランプ大統領が最高司令官としての権力を利用して、抗議活動を鎮圧できることを示唆しているようであり、「だから反乱法がある」との主張である。④「最高の罪状には最高 20 年の懲役が科せられる」とタイムスは予測している。

次に何が起きるか?複数の情報源によると、トランプは木曜日(8月3日)に出廷し、罪状認否を行い、罪状に対する答弁を求められる予定になっている。ワシントンDCでの裁判を監督する裁判官は、バラク・オバマ大統領に任命された連邦判事タニヤ・チュトカンである。1月6日の暴徒に対する裁判を監督しているタニア判事は2021年11月初旬の裁判で、下院特別委員会に提出すべき約800ページの書類をブロックしているトランプと彼の弁護士に対して、「公益は立法府と行政機関の合同の意志が1月6日に発生した事件を調査し、そのような事件が二度と起こらないようにするための立法を検討することを認可することにあると裁判所は判断します」と述べ、委員会は書類を受理する権利があると判定した。

加えて、ジョージア州の告訴はもっと厳しくなる可能性がある。トランプに対する1日の連邦政府の起訴は、2020年のジョージア州選挙での敗北を覆すために元大統領とその共謀者が行った努力に重点を置いている。その起訴状は、同州について約50回言及されており、検察当局は、トランプが州当局者や側近らから繰り返し、ジョージア州で選挙不正の虚偽の主張を故意に行い、「正当な選挙結果を覆そうとした」と伝えられている。その証拠を探すことは同州地方検事ファニ・ウィリスの義務である。ワシントン・ポストの報告によると、彼女は、同州での「起訴決定を8月最初の3週間中に発表する予定であることを示しており、すでにアトランタのダウンタウンの裁判所周辺では警備の強化」が顕著であるという。フルトン郡保安官のパトリック・ラバトは1日、地元、州、連邦の法執行機関が現場を確保するために数カ月にわたって計画してきた会議を引き合いに出し、同署はいつでも発表できる準備ができていると述べた。ラバトは、トランプが起訴される場合、顔写真が公開される可能性があり、最近司法省が劣悪な環境と囚人の死亡の捜査を促した郡刑務所での引き渡しが条件となると述べた。ジョージア州は、トランプが他の逮捕者と同様に扱われるだろうと語り、「誰かが別のことを言わない限り、私たちは通常のやり方に従います」と語り、元大統領を特別扱いしないことを明白にした。

要するに、新たな告訴が追加されたため、トランプのキャンペーンは前代未聞の状況になる。特に、大統領候補者が裁判に出頭しながら、キャンペーンに参加することも米史には前例がない。ニューヨーク・マンハッタンの地方検事アルビン・ブラッグに起訴された裁判の公判期日は2024年3月であり、機密書類の取り扱いに関連する連邦犯罪の裁判は、トランプに任命された判事アイリーン・キャノンによって設定された来年5月から始まる。トランプの選挙転覆の努力における4つの罪状に関する連邦裁判及びジョージア州の裁判も来年になる場合、6月初旬までの重要な予備選、7月の共和党全国大会での共和党候補者指名のプロセスは想像以上に複雑になる可能性があると予測されている。2024年の選挙に彼が勝利しない場合、服役の可能性は高くなるので、トランプにとって非常に個人的であり、2024年の選挙に誰よりも早く立候補を公表した彼の動機は、刑務を避けるためだけの目的であると見られている。そして、今年トランプが集会で語っていることは「何も悪いことはしていない」、ジョー・バイデン大統領下の司法省が、政敵である彼にダメージを与えるための「魔女狩り」であると主張し、自分自身を被害者として描写しており、彼のキャンペーンは、その戦略を強調している。現在のところ、彼の支持基盤は、下院議会のマージョリー・テイラー・グリーンが「投獄されてもトランプに投票する」と述べているように、トランプの約35%の支持基盤は、揺るがないようである。

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