明日15日から開始される前大統領ドナルド・トランプの最初の裁判の基本的な疑問は幾つかある。例えば、誰が陪審員になれるのか? 陪審員はどのように選択されるか? 証人はどのような人々であるか? トランプはどのように対応するか? などが挙げられる。
U.S Newsが13日に伝えたところによると、陪審員を選ぶプロセスには数日かかると予測されている。また、トランプの弁護士および検察官の双方が、彼らに有利になるよう選択する機会は限定されている。しかし、裁判所の目標は、両党の「党派的なバランスを保つことや、裁判に関する以前の報道を知らない人々で構成されることを保証すること」ではなく、むしろ「個人的な意見を脇に置き、証拠と法律に基づいて意思決定を下す意欲のある人々を集める」ことである。誰が陪審員になれるのか?「陪審員は、ニューヨーク市の 5 つの区のひとつであるマンハッタンに住む人々のみで構成される。重罪の有罪判決を受けたことがない18歳以上の英語を話すすべての米国市民は、ニューヨーク州で陪審員の職務に就く資格がある。裁判所職員は、登録有権者、納税者、運転免許証保有者、公益受給者などのリストから陪審員候補者を特定する」ことが可能である。
陪審員はどのように選ばれるのか? フアン・マーチャン判事はまず、大勢の陪審員候補者を法廷に呼び集めた後、事件の概要を説明し、被告人トランプを陪審員に紹介する予定である。次に、裁判官は陪審員候補者に重要な質問をする。判事は「職務を遂行し、公正かつ公平に行動できるか?」と 質問し、できない人は挙手を求められる。この裁判では、公正に職務を遂行できない陪審員は解任される。陪審員の選択プロセスにおいて、最終的に残る可能性がある人々は、複数の部分から成る42の質問に答える必要がある。それらの質問は、彼らが過去に個人的および職務を通してトランプを知っているかどうかも含まれる。トランプの弁護士および検察側の双方は「気に入らない陪審員候補を排除する」ことはできるが、その試みの回数には制限がある。いずれも「特定の陪審員を除外すべきだと主張することもできるが、その場合、裁判官の同意を得る必要がある。このプロセスは、12 人の陪審員と 6 人の補欠が選定されるまで続く。
証人はどのような人々であるか? 2016年大統領選挙前のトランプの口止め料の支払いで、「業務記録の改ざん」があったとして、34件の罪状による裁判の証言者は、この支払いに直接関与したトランプの元弁護士マイケル・コーヘンである。CBSニュースによると、「トランプに対する34件の容疑は、11通の請求書、11通の小切手、12通のトランプ・オルガニゼーションの帳簿記帳からの証拠」に基づいている。これらはすべて、トランプからコーエンへの償還を2017年と2018年に継続中の法律サービスによる月々の支払いとして記録されていたという。そのような不正操作は、トランプが就任後も行われた。コーヘンは2019年2月27日の下院議会の監査委員会の前で、証拠を提示し、詳細な証言をしたことで知られており、彼は主なトランプに対する検察側の最も重要な証人であり、最も強力な証言者の一人である。
検察側の別の証言者は、その口止め料を2016年10月に支払われた成人映画の女優、ストーミ・ダニエルである。彼女の本名はステファニー・クリフォードである。当時、彼女はコーエンとダニエルズの弁護士によって調整され、沈黙を守ることに同意した。トランプは「デビッド・デニソン」という偽名、ダニエルズは「ペギー・ピーターソン」という偽名を使ったが、添付の手紙で、偽名の彼らの正体が判明した。コーエンは、その数日前に設立したエッセンシャル・コンサルタントLLCというダミー会社を通して、ダニエルズの弁護士に130,000ドルを電信送金した。別の証人は、2016年にダニエルズの弁護士であったキース・デヴィッドソンである。彼はトランプ大統領と関係を持ったと主張する顧客についてナショナル・エンクワイアラー紙の幹部に2度接触し、記事の権利と引き換えに支払いを確保した。トランプとの不倫を主張していたカレン・マクドゥガルは元プレイボーイのモデルである。2016年に、ナショナル・エンクワイアラーの親会社は、彼女の記事の権利として150,000ドルを支払ったが、彼女の記事は決して公表されなかった。
ナショナル・エンクワイアラー紙の親会社のCEOで、トランプの1990年代からの友人であるデビッド・ペッカーおよび、タブロイド誌の編集者だったディラン・ハワードの両氏は2016年の選挙期間中、トランプに関する否定的な記事に集中し、特に記事の権利を卑劣に購入して「捕まえ」、秘密にして「抹殺」した。 デビッドソンはダニエルズの物語の契約をまとめるために最終的にコーエンと個人的に交渉する前に、二人に連絡を取った。この両氏は、証人として召喚される可能性がある人物としてリストに挙がっている。
トランプはどのように対応するか? この裁判の主要な被告であるドナルド・トランプは、マー・ア・ラゴでの12日のインタビューで、彼自身が証言するつもりであると述べた。この日、米国下院議会の議長であるマイク・ジョンソンは、トランプに会うためフロリダのパーム・ビーチにあるトランプのプライベート・クラブを訪問した。その訪問の主な理由は、極右派マージョリー・テイラー・グリーンが議長席からジョンソンを追放するとして、脅しているため、トランプの意向を確認する目的も含まれている。グリーンはトランプが彼の追放を支持しない場合、彼女はその脅しを止める可能性がある。トランプは、下院議長ジョンソンが後方に立っている時、「私は証言します。私は真実を話します。つまり、私にできることは真実を話すことだけです。そして真実は事件がないということです」と述べ、 彼らには訴訟の理由がないと主張した。しかし、トランプの証言が現実化するかどうかは確実ではない。トランプの出廷の戦略は、外側で記者団に、彼に対する訴訟が政治目的による司法省の武器化であると繰り返し主張し、「これは史上最大の魔女狩りである」と空想的主張を繰り返し述べることである。
要するに、陪審員の選択はインパーシャルと呼ばれる選択方法が基準になる。インパーシャルは簡単に言えば、公正を意味し、政治的に偏りがなく、法律と証拠のみに基づいて判断できる個人を選択することになっている。例えば、フォック・ニュースが主な情報源であり、トランプの強固な支持者である人は選択される可能性はない。しかし、様々な質問に対して、陪審員候補者らが完全に正直であるという保証はない。トランプにとってのマイナス要素は、マンハッタンの住民が大幅にリベラルであり、ほとんどトランプを好んでいないという。それは、トランプと彼の弁護士が裁判の場所を変えるべきであると主張し失敗したが、挑戦した主な理由である。トランプは裁判がある日、ニューヨークに滞在するよう要求されている。つまり、トランプの新たな選挙集会は法廷であり、法廷での戦略は、記録上の証拠があっても引き続き、誤解を招く発言を繰り返すことである。トランプは既に、2020年の選挙詐欺の主張を繰り返したその戦略に成功している。それを知っている同氏は記録や証拠を徹底的に否定することで、有罪判決を受けた場合、おそらく控訴すると思われる。