久々の大統領記者会見の要点

今日の午後からホワイトハウスで4月以来久々の本格的な記者会見が開催された。大統領が指名した記者がそれぞれ質問し、それにオバマ氏が応答する伝統的な大統領記者会見であった。約50分間の記者会見でほとんど質疑応答の中心になった課題は、諜報契約会社の元技術員であったエドワード.スノーデンの亡命を受け入れたロシアとの関係、およびNSAの監視プログラムに関してであった。他の複数の重要な課題には医療保険改正法(ACA)と移民改正法案が含まれている。

まず、NSAの監視プログラムについては、スノーデンが情報を漏洩したことについて、一時的なロシア亡命を果たしたスノーデンは、連邦政府財産の窃盗、米国のスパイ法下で2つの罪状により起訴されていることを明らかにし、「ロシア政府は一時的な庇護を与え、米国への引き渡しを回避し続けている」と批判した 。また、二カ国の国防長官がスノーデンの事について協議する予定があるため9月に予定されているロシア大統領プーチンとの会談の予定はキャンセルになった理由を説明した。しかし、スノーデンの亡命を受け入れたプーチン大統領については「米国とロシアは色んな点でいつも異なっている」と語った。また、ロシアで開催される2014年の冬季「オリンピックをボイコットすることは適切ではない」と述べた。

記者らはオバマ氏のスノーデンに対する思いについても質問した。ある記者は「スノーデンの行為は愛国であると思いますか」と訪ねた時、オバマ氏は「いいえ、私は、スノーデンは愛国者だとは思わない」と答えた。しかし、NSAの監視プログラムの「漏れをきっかけに相手を責めるより、むしろ合法的で整然とした議論を好む」と述べた。また、スノーデンを支持するグループはスノーデンを単なる内部告発者と呼ぶが、その点については何も触れず「スノーデンの行動は、予定しているNSAの監視プログラムの改革を推進する触媒になったと考えている」と語り、スノーデンの行動には多大なインパクトがあったことを認めた。

オバマ氏は、国民の電話記録を収集するプログラムの活動をもっと透明化し、 NSAの権力の乱用を防ぐため、付加的に監督基準を強化すると語った。外国諜報監視法裁判所の当局者または公共の利害関係のあるメンバーに対しても透明性を強化する改革の必要性を語った。オバマ氏は改革の重要性を強調しつつも、 実際、NSAが権力を乱用したかどうか、政府はその証拠を持っていないが、彼らは非常に重要な力があると述べ、収集している情報を乱用していないことには確信があるとし、守備的な立場を明白にした。また、アメリカ人の電話記録収集プログラムについて、プライバシーの侵害がないことを明白にする改革に取り組むことを公約した。

オバマケア(The Affordable Care Act, ACA)に関しては、それを強く弁護する立場を明確にしたが、「ACAの導入には、幾つかの故障があることは間違いないと認めている」と語った。しかし、目的は質の高い手頃な価格の医療保険を提供することであり「その為の謝罪はしない」と述べた。また、ACAを攻撃し、政府を閉鎖すると脅している共和党に対して、アメリカ人はどうして共和党は3,000万人が医療保険を得ることを妨げようとしているのか理解できないと指摘した。オバマケアの問題で「政府を閉鎖することは悪い考えだ」とし、共和党はこれらの人々が医療保険に加入するのを希望していないと批判した。

オバマ氏は、記者会見の最後に移民改正法案について 「下院議会でも上院で通過した包括的移民改正法案を投票し、通過させると確信している」と、いつもの通り一貫して楽観的な期待を表明した。移民改正法案が通過すれば、米国の「経済は兆ドル単位で強くなるという経済報告がある」と述べた。例えば、住宅市場が強くなり、技術及び研究分野で向上するという証拠があると語った。更に上院の法案は、すでに力を入れてきた国境警備には前代未聞の資源を導入する計画が織り込まれているため、国境の安全性を益々強化すると説明。従って、共和党が「国境整備を最優先課題にしているならこの法案を投票したいと思うだろう」とし、下院議会の共和党がこの上院法案を吟味する必要があることを暗示した。上院法案は、実質的に全ての状況を向上させる案が含まれているとしながらも、どのような法案も完璧ではないため100%解決するとは限らないと指摘した。例えば、社会保障は数百万の高齢者を貧困から救ったが、まだ貧しい高齢者もいると語った。最後に、「共和党内部は幹部政治である」ことが問題であるとし、大半の共和党のメンバーはこの上院法案に取り組む準備ができていないと述べ、夏休みを終えて議会に戻ってきたら、通過する可能性のあるこの上院法案に取り組むよう強く要請した。

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