論争的な冬季オリンピック

8 月1日にロシアがエドワード.スノーデンの短期亡命を認可した発表を受けて、複数の議員は2014年2月にロシアのソチで開催される冬季オリンピックをボイコットするべきだと提案した。先週、ロシアの内務省は、同性愛者に対して罰金を科し拘束する、新たな反同性愛者法を発表したため、先週から世界各地の人権保護団体やゲイの権利を主張する活動家らによるボイコットを訴えるデモが各地で開催された。

プーチン氏が7月末に署名した同性愛を禁じるロシアの新たな反同性愛者法は、非伝統的な性関係の行動と同性愛の思想を奨励する個人およびグループに対して、罰金を科すことが規定されている。その罰金はドルに換算した場合、罪状によって、$100 以上から $30,000位までと大幅に異なるようである。この法律がオリンピックに与える影響は多大であると懸念されている。ここ数日間、オリンピックのボイコット運動に並行して、プーチンに対する抗議は、特にロシアの各地に広がっていると言われている。

オバマ氏は先日「米国は、ボイコットしない」と宣言した。9 日のホワイトハウスの記者会見で「オリンピックをボイコットすることは適切ではない」と語り、厳しいトレーニングを行い、優勝するためにベストを尽くす努力をしている沢山のアメリカ人選手がいると述べた。また、ロシアの反同性愛者法には失望したが、楽しみにしている事の一つは、ゲイやレスビアンの選手がゴールド、シルバー、又はブロンズなどのメダルを持ち帰ることである。もし、ロシアにゲイやレスビアンの選手がいないのであれば、おそらく彼らのチームを弱くするだろうと語り、ロシアの反同性愛者法がオリンピックに及ぼすインパクトを懸念した。

16日の『マザー.ジョンズ』によると、国際オリンピック委員会(IOC)は、7月下旬にロシアの最新の反同性愛者法に関して、オリンピック期間中、その法を施行しないと公約したという。しかし、当局は数回、これに関して修正の声明を行ったが、今週月曜日、ロシアの内務省は冬季オリンピック期間もこの法律を施行することを明確にした。ロシアのオリンピック委員会の責任者は、法律に従うことを要求していて、オリンピック期間中も、公的に同性愛者であることを公表してはいけないと忠告しているという。しかし、同性愛者であるスポーツ選手は、彼らの安全性を恐れることなく、各自のゲームに参加することが可能である事を明確にした。

いずれにしても、オリンピックをボイコットした場合の結果はマイナスになることを、米国は歴史上経験済みである。60カ国以上の国が参加を拒否した論争的な1980年モスクワでの夏期オリンピックでは、当時のジミー.カーター大統領がソ連のアフガニスタン侵略に抗議するためボイコットすると発表した。その悪影響が出たのは4年後である。ソ連とその同盟である10カ国以上の国は、1980年の米国のボイコットに対する報復として、 1984年にロスアンゼルスで開催されたオリンピックをボイコットした。

ロシアのソチでの冬季オリンピック会場の建設は、ユネスコが保護しているコーカサス生物圏保護区およびソチ国立公園に有害であると懸念されている。また、コストも推定500億ドルと歴史上最も高いオリンピックになる事が予測されていて、環境面や経済的側面でも論争的であるが、ボイコットの理由がロシアによるスノーデンの亡命許可および反同性愛者法の制定など、政治的な問題だけであるなら、ボイコットは解決策ではないと思われる。米国オリンピック委員会も、オバマ氏のオリンピック支持宣言を歓迎している。

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