11日に衝撃的な死を遂げた俳優のロビン.ウィリアムズ氏は、重度の鬱病と初期のパーキンソン病に苦しんでいたことが未亡人の証言によって明らかになった。この二つの疾病は常に組み合わせで発見されることが多いという。パーキンソン病は現在治療不可能な病気である為、多くを語らなくても自殺の動機が垣間見える。しかし、現在完治不能と言われている病気であっても、治療方法は研究されている。彼の自殺による死は、何らかの教訓を学ぶ機会を与えている。
パーキンソン病は一般的に進行性の病気で治療不可能な病気であり、震え、筋肉のこわばり、バランス障害、音声の問題、及び認知障害などを引き起こすと言われている。国立パーキンソン財団(NPF)の研究によると、米国でパーキンソン病に影響を受けている患者は100万人いる。これに加えて、毎年50,000 から 60,000万人がパーキンソン病と診断されていて、米国ではパーキンソン病は14番目の死因として定められている。世界的には400から600万人がパーキンソン病に苦しんでいる。科学者は、患者にとって最良の治療方法を見いだす努力をしているため希望はあると述べている。
また、パーキンソン病は鬱病と深い関係があり、鬱や心配性など精神的な不安定などはパーキンソン病の徴候でもあると言われている。アメリカ.パーキンソン病協会によると、40%から90%のパーキンソン病患者は鬱に苦しんでいるが、パーキンソン病との関連性で鬱的症状を早く簡単に評価する方法はないため、時には診断が困難な場合もあるという。過去20年間の脳研究は多大な進歩があったものの、パーキンソン病における鬱病は「認識不足、診断未確定、非効率的な治療が続いている」のが現状であるという。うつ病は、どの段階でも発生する可能性があり、パーキンソン病の物理的症状が認知される前でも表れることがある。そのような理由により、一般的に鬱はパーキンソン病の一部の症状であり、潜在的に不具になり慢性疾患に発展する。パーキンソンの一因である脳を変える化学作用が鬱病を引き起こすと言われている。
鬱病と深い結びつきがあるパーキンソン病はタンパク質に関連性があるようだ。人間の神経細胞の研究に取り組んでいるジョンズ.ホップキンス大学の研究者は、 新しい治療法につながる可能性がある研究結果を発表している。その要点は(1)パーキンソン病の危険性を増加させるLRRK2と呼ばれる遺伝子の変異体が発見されている。(2)パーキンソン病にリンクしているタンパク質のLRRK2はタンパク質の生産に関与している。(3)過剰なタンパク質の生産は、ドーパミン神経細胞を退化させる原因になることが発見されている。故に、将来パーキンソン病は治療可能であることを示唆している。
ウィリアムズ氏の自殺は、鬱病と精神的健康問題について見直す機会を与えている。鬱病や精神的健康の問題がある人を積極的に診察するボランティア活動が台頭している地域社会もある。彼が鬱病で苦しんでいた時期は長く、パーキンソン病であると診断されたのはまだ最近の事である。その為、進行性のパーキンソン症状が悪化していた可能性があると言われている。これは、鬱の傾向がある人は放置しておくべきではないことを教えている。また、科学者はパーキンソン病の治療方法を発見することに献身していて、進歩が見られるため、諦めてはいけないことも教えている。