2017年1月20日、就任式日の午前4時半にトランプ大統領は最初のツイートを公開した。それ以来、過去33カ月間で約11,000のツイートを投稿した。トランプは前代未聞の彼自身の広報を促進した最初の大統領になった。トランプのツイートおよびリツイートのカテゴリー、その目的、問題点、彼のフォロアーの現実について分析したニューヨーク.タイムスは幾つかの要点をまとめている。ツイート指揮官と呼ばれるトランプ大統領の前代未聞のツイート利用には戦略的な理由があるが、驚異的数値のフォロアーの多くは、実際には有権者ではなく、30%を超えるアカウントは実在の人物に属していない可能性がある。
ホワイトハウスの日常のルーティンとして、「ツイートで目覚めツイートで眠る」トランプはどれほどの人々が彼にフォローするかを知ることで「慰められるという他の大統領とは異なる習慣」を続けている。トランプは過去33カ月間で11,390のツイートを公開した。大統領職の当初は1日に約9回ツイートした。2019年、大統領はこれまで以上にツイートし、10月の第2週は彼の最も頻繁な271のツイートを投稿した。トランプのツイート使用は、特別顧問ロバート.ミュラーがロシアの調査を終えてから急速に加速し、民主党が弾劾調査を開始した後から最高に達したと分析している。彼は10月の最初の2週間に500回以上ツイートし、そのペースで月間平均の3倍になった。
| ランク | 回数 | ツイートの目的 |
| 1 | 5,889 | 人物かまたは何かを攻撃した。 |
| 2 | 4,876 | 人物または何かを褒めた。 |
| 3 | 2,405 | 民主党を攻撃した。 |
| 4 | 2,065 | 彼に対する調査を攻撃した。 |
| 5 | 2,026 | 大統領である彼自身を褒めた。 |
| 6 | 1,710 | 陰謀説を推進した。 |
| 7 | 1,308 | ニュース.メディアを攻撃した。 |
課題別には、トランプの最優先事項である移民と国境壁での行動を1,159回求め、次に彼の重要な議題である関税で521回ツイートした。顕著な内容は彼が「独裁者を100回以上称賛し、アメリカの伝統的な同盟国についてほぼ2倍の不満」を語っている。また、ツイートは「トランプ政権の事実上の人事部」であり、ホワイトハウスおよび彼の政権のメンバーに対する意思伝達方法の一つである。これまで20人以上のトップ役員の辞任を発表し、一部はツイートで解雇」された。トランプの投稿の半分(5,889)のうち630回は人物と事物に対する攻撃であり、その大部分(4,469)はトランプに対するロシア調査および弾劾を推進した民主党、調査官、それを報じるメディアに向けられており、政策課題のカテゴリーとは無関係である。この攻撃にはロシアの調査、トランプの気まぐれに屈しない連邦準備制度、以前の政権、民主党が率いる都市全体、彼を不快にする率直なプロのスポーツ選手、メディア、ワシントン.ポストとアマゾンの所有者に対する批判などが含まれている。一方「2,000回以上彼が最も頻繁な賞賛のために選んだ人物は彼自身であった」とタイムスは分析している。また、トランプはジャーナリスト、情報機関、司法制度の信頼性を攻撃するためにツイートを利用している。彼は大統領の地位を損なう極悪非道なディープ.ステイト、国を「危険」に陥れる司法制度、歴史的に独裁者が使った「人々の敵」であるとの表現をニュース.メディアに対して頻繁に言及した。加えて、大統領はハイテク業界が保守派に偏っているという根拠のない主張のツイート(102回)、移民のキャラバンが米国に「侵入」するとの恐れをアピールしたツイート(43回)、ハリケーン.マリアで死亡した人々の虚偽の数についてツイート(5回)し、陰謀説を1,700回以上ツイートした。
トランプのツイートの問題は、顧問との相談の上で公的に発表したものではない重要な政策課題や、国家安全保障に関する機密も含まれる場合もあると指摘されている。2017年10月、最初の国務長官であったレックス.ティラーソンは、中国で北朝鮮に対する制裁を外交官チームと交渉していた時、トランプは北挑戦の指導者キム.ジョンウンを「リトル.ロケットマン」と呼び、国務長官は「時間を無駄にしている」とツイートをした。移民の流れを防ぐため、国境を閉封するとのトランプのツイートでの決定においても、彼の側近らは「トランプの衝動を避けるため」に彼と話をするための緊急会議を促した。国土安全保障省の長官を含む多くの関係者は、法的問題の生じる可能性があるトランプの非人道的および超制限的な移民政策に助言し、反対したことで辞職または解雇に追いやられた。ニューヨーク代表の共和党議員ピーター.キングは、トランプについて「この人はケオス(混沌)で繁栄しています。私たちが当惑したり、動揺したりしていることが、実際に彼を動かし続けているのです」と述べた。キングは、共和党の同僚のほとんどが大統領のツイートを減らすことを望んでいると述べた。ホワイトハウスの関係者は問題を提起するたびに、彼らは無力に肩をすくめたと付け加えた。彼は「それは止まらないです。忘れてください。私たちは全員試しました」と言った。トランプが米国の国連大使に任命したサウス.キャロライナ州の元知事、ニキ.ヘイリーはトランプの頻繁なツイートについて、「とても不必要です」と指摘した。
トランプは、なぜ「ツイート指揮官」と呼ばれるほど頻繁にツイートを利用しているのか?彼は就任直後、再戦の立候補に登録し、誰よりも早く行動を取ったことで知られている。それは選挙のための戦略的な目的もあるようだ。ツイートでフォロアーの数を認識することは、彼の個人的な支持率を認識する上で参考になっているようである。トランプは彼の事務所での「業績の検証」として見ている彼の個人的な投票調査サービスになっている。弾劾調査が開始された直後から、ツイートの頻度が増加した理由の一つは「トランプが激しい再選の戦いを予想しており、民主党による弾劾調査に直面しており、利害関係はこれまで以上に高く、ツイッターは大統領の中心となっている」可能性があるという。弾劾を支持する国民が増加している現在、ツイートを利用して、擁護的なプラットホームを築くことはトランプにとって益々重要になっている。
しかし、彼のツイートには6,600万人以上のフォロワーがいると言われているが、実際にはその数値は確実ではない。Twitterを使用している成人に対するピュー.リサーチの全国調査を分析したタイムスによると、彼のフォロワーのわずか5分の1未満のみが投票年齢のアメリカ人である。加えて、同紙の保守的な分析でさえ、その約3分の1である約2,200万人は彼らが誰であるかの情報を含まず、デフォルトのプロフィール画像を使用していることが判明している。14%はユーザー名を自動的に作成している。これは、アカウントが実在の人物に属していない可能性があることを示している。
要するに、多くの共和党の希望に反し、ツイートはトランプの外交政策の道標である為、止めことは不可能なようである。しかし、物事には全て適度という概念があり、質とバランスを図ることで、多くの国民が利用しているソーシャル.メディアを利用することには問題はない。しかし、そのツイートの大半は、政敵に対する批判と攻撃のために利用されているという前代未聞の態度が問題である。これは米国の最高指揮官として、個人差はあるものの、従来、ほぼすべての歴代大統領が認識してきた高貴な職業に対する威厳、慎重さ、敬意が非常に欠けていることを示唆し、気質的に大統領職には不適格であると指摘された一因を反映している。