完全な保守派州及び激戦州での民主党の勝利は何を示唆?

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5日ミシシッピーとケンタッキー州では知事選、バージニア州では州議会選挙、ペンシルベニア州のフィラデルフィァでは市長選挙が行われた。この4つの州のうち、ミシシッピーを除く3州の選挙で、民主党は共和党の議席を覆した。歴史的に共和党州であるケンタッキーの知事選ではわずかながらの投票率差で、民主党が共和党知事を打破するという稀な選挙結果に至った。皮肉にも、選挙前夜トランプ大統領は共和党の現役知事を支援する為、ケンタッキー州でのキャンペーンに参加し、知事の勝利を楽観的に予測したが、その期待は見事にはずれた。劇的な昨夜の選挙結果は2020年の前兆として、共和党に不安を与えていると報告された。

フィラデルフィァで行われた市長選では民主党の候補者ジム.ケニーは213,390票(80.2%)を獲得し、共和党対抗者のビリー.チャンカグリーニ議員(19.8%)の52,537票を大幅に超過し、地滑り的な大勝利を果たした。一方、完全な保守派州であるミシシッピーの知事選では共和党候補者のテート.リーブスは52% を獲得し、民主党対抗者のジム.フッド(47%)を明白に打破した。バージニア州では州議員の選挙が行われ、この州でも民主党が上院および下院両方を支配する結果になった。選挙前と5日の選挙後の議席は完全に民主党が両院をひっくり返した驚異的な大勝利を果たした。

下院議員数 党派 州上院 党派
選挙前 支配 共和党 支配 共和党
多数派 51-48 多数派 20-19
選挙後 支配 民主党 支配 民主党
多数派 53-46 多数派 21-18

州下院議席(99)は、選挙前に共和党が51議席を保持していたが選挙後には民主党が5議席を追加した為、多数派になった。州上院でも、選挙前には共和党が1議席多く、多数派であったが、選挙後には民主党が2議席を追加した為、多数派になった。

ケンタッキー州の知事選で、大統領の政策を心棒する熱心なトランプ支持者で、再戦に直面した同州知事のマット.ベビン(48.8%)は、民主党の対抗者である州司法長官アンディ.ベシャー(49.2%)とのわずかな差で敗北した。昨夜99%の開票状態で、ベビンの投票数は704,520であったが、ベシャーは709,671票を獲得し、5,000票以上の票差で、明白な勝利を示した。この結果が判明した直後にベシャーは勝利宣言をおこなった。一方、ベビンは投票率が非常に接戦であることを示唆している為、公的に敗北宣言を行うことを拒否し、再度投票の一部をリカゥント(数え直すこと)するよう要請している。同州の知事選では、通常リカゥントは実施されていないと言われているが、ベビンは設定された期限までに州長官に要請しなくてはならない。しかし、6日の時点でもベシャーはベビンの投票数を約5,300票も多く獲得している。

トランプ大統領は4日にケンタッキー州レキシントンでのキャンペーンに参加した。群衆に対して、彼を支持する共和党知事が「敗北するはずがない。私にそのような結果を与えないでほしい」と述べ、ベビン知事の再戦を個人的に捉えていることを示唆する発言をした。しかし、皮肉にもトランプが予期していなかった投票結果になった。ケンタッキーは歴史的に共和党州であり、知事選で、民主党が勝利することは稀である。2015年同州の知事選でベビンは民主党の対抗者ジャック.コンウェイに52.52%対43.82%の票差で楽勝している。しかも、2016年の総選挙で、同州ではトランプがヒラリー.クリントンに30%ポイントの差で圧勝している。

バージニア及びケンタッキーでのこの選挙結果を受けて、共和党は2020年の総選挙の不確実性に直面している。ケンタッキーで、既に「不人気」のベビンはトランプ大統領の政策を支持していた現役知事である。民主党の挑戦者ベシャーに敗北した現実に直面し、弾劾調査下に置かれている大統領の「政治的強さについての疑問」が提起されているとワシントン.ポストは6日に伝えた。下院議会のトランプに対する弾劾調査とトランプの激怒による波乱に加えて、ケンタッキー州の敗北は党の寄付者に与える不安が「共和党リーダーの間で懸念を引き起こしている」という。従って「共和党は有権者に対して明確で説得力のある主張をすることが益々困難」になっている。フィラデルフィア郊外の穏健な共和党であり、元ペンシルベニア州議会の議員ライアン.コステロは「郊外には選挙の再編成があるようだ」と述べ、有権者の支持は一定していないことを示唆し、共和党に対して「注意を喚起」した。一方、米国商工会議所の主席政治戦略家スコット.リードは昨夜の選挙結果について「大変な夜でした。共和党にはメッセージ規律が欠けており、それに対処する必要があります。経済、規制、裁判官に関するトランプ大統領の統治について、多くの肯定的なニュースがあります」と述べながらも、弾劾調査が選挙結果に影響を与えた可能性があることを示唆した。

バージニアとケンタッキーでの敗北に加えて、共和党がもっと恐れなくてはならない理由があるのは、ペンシルベニア州フィラデルフィァでの市長選の結果であると指摘されている。ベビンはケンタッキー州全土で「最も不人気な知事の1人」であるが、バージニアではブルー(民主党州)の波は長期的な現象であり、バージニアとケンタッキーの2州は2020年の接戦州ではないと指摘している。しかし、ペンシルベニア州では、共和党は潜在的に結果的な損失を受けたことでもっと「驚くべき苦痛」を被っていると6日ビジネス.インサイダーは指摘している。民主党は「南北戦争以来、共和党に支配されてきた郊外のデラウェア郡を転覆した。数年前、完全に共和党議員で埋められていた郡の5人の委員会は、現在民主党によって完全に占領された」と指摘した。チェスター郡では、民主党が委員会を支配し、共和党の地方検事を初めて押し出した。また、民主党はバックス郡委員会の委員の過半数を獲得した。フィラデルフィアでは過去70年間、共和党が保持していた市議会の議席を第三党の候補者に確保され、ここでも共和党は支配権を失った。ペンシルバニア州は2016年にトランプが44,000 ( 1%ポイント)の票差および20人の選挙人を獲得したことで勝利した。2020年も主要な激戦州になるペンシルベニアの主要都市で、市長選に大敗北したことは多大な懸念になるはずであると述べている。

いずれにしても、長年共和党が支配してきたケンタッキーでは、既に長年米国上院議会を支配している多数派共和党リーダーのミッチ.マコーネルは彼の出身州全体で非常に不人気である。RealClearPolitics の統計によると、マコーネルの10月6日から11月5日までの平均支持率はわずか24.3%、不支持率はその約二倍の47.7%である。地元州で不人気の彼は2020年に再戦される可能性が低い。同州の有権者は腐敗したリーダーに飽き飽きしていることを示唆している。加えて、現在不人気の大統領は、常に論争的であるだけでなく弾劾調査に直面している状況下で、トランプを支持する不人気の共和党現役知事が、有権者中心の魅力的で斬新な政策課題のメッセージをアピールした民主党の挑戦者に敗北しても不思議ではない。特にベシャーは、オバマケア(又はアフォーダブル.ケア.アクト: ACA)下で拡大されたメディケイドの重要性を強調した。有権者にとって、ACAがトランプによって弱体化されたことの意味が何であるかを示唆している。5日の選挙結果は、2020の延長線になる兆候として分析されている。

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