昼間の平和的なプロテストはなぜ夜間に暴力的に発展するのか?

What Happened in the Portland Shooting - The New York Timesトランプ支持者のキャラバン  By    The New York Times

昼間の平和的なプロテストは、ほとんど太陽が沈む前後に暴力に発展している。現在、5月26日から開始されたブラック.ライブズ.マター(Black Lives Matter :BLM)の運動中、一人が死亡したオレゴン州のポートランド、二人が死亡したウイスコンシン州ケノーシャでの銃撃事件が主に注目されている。先週4日間の共和党全国大会は、BLMのプロテストが一方的に悪いような主張をしたが、ビデオ録画による証拠は、異なる事実を描写している。脅威的な事実は、抗議者を脅す戦略を用いている警察は最初から攻撃する準備があること、右翼過激派の民兵が参加していること、トランプの名前が記載された旗を振り翳したトラック集団が平和的抗議者に対抗するプロテストを展開していること、トランプ支持者の一部が銃を乱射していることなど複合的な要素がある。

例えば、6月26日夕方、シアトルの首都地区にある東地区の警察署に向かって行進しているBLM運動を支持する大勢の平和な抗議者グループは、ある時点から暴力的なプロテストに変化した。ニューヨーク.タイムスがとらえた瞬間のビデオ解説によると、最初に暴力を煽っているのは警察側であり、抗議者を攻撃することが計画的に行われていることを示唆している。ビデオは、抗議者らが行進している通路を警察が意図的に金属のバリケードでブロックしていることを描写している。群衆は、そのバリケードを暴力的に乗り越えることはせず、立ち塞がった状態で、警察官の団体と対面するが、その立ち止まった場所で警察と対面している抗議者は、スプレーや催涙ガスを防ぐため、アンブレラを広げている。しかし、その傘を掴み、バトンで叩き潰すため、先に暴力を開始するのは警察である。次に起きることは、警察が抗議者にペッパー.スプレーや催涙ガスを散布し、次に手榴弾を投げる為、抗議者の行進は混沌に終わるというパターンである。警察はプロテストの群衆を平和的に導くのではなく、警察官の数を2倍に増やす決定をし、むしろ暴力に発展する方法を選択している。また、バイク警察官と機動隊がいる。バイクと呼ばれる警察官は抗議者をバリケードでブロックし、このラインを強化するグループである。機動隊は実際に催涙ガスを散布し、手榴弾を投げ、抗議者を暴力的に退散させる手段を取っている。機動隊は戦闘ヘルメット、防毒マスクを装備し、警棒に似た金属製または木製のバトンを持ち、ペッパー.スプレーと催涙ガスを所持している。警察官と抗議者らは、しばらく無言で立ち向かった後に、抗議者がすぐ立ち退かない場合、傘を掴み破壊し、次にペッパー.スプレーを利用し、最後に催涙ガスを使用することでエスカレートする。このビデオは、警察の緊急行動が正当化できないことを示唆している。

また30日、ケノーシャでの銃撃犯人はトランプの支持者であったこと、および彼の銃撃の結果、二名が死亡した劇的な暴力事件に発展した。ポートランドでは一人が死亡したと報告されている。全米各地のBLM運動は、アフリカ系アメリカ人による社会的正義と司法制度の改革を求めているが、BLM運動に対抗する別のプロテストが存在することが明白になっている。30日にテレビに描写された動画は、ポートランドでは数百台のトラックに乗って旗をかざし、トランプの名前を記載したポスターが提示されていた。ほとんどが白人である若い彼らは、明らかに他の場所から抗議が行われている場所にトラックで移動していることを示唆している。警察は声明の中で、ポートランドのダウンタウンで抗議中に暴力と死者が出るという両方が起きていると報告した。胸部に銃創を負った被害者は医療チームが対応したが死亡したという。この銃殺事件は、BLMの抗議者と彼らに対抗するプロテストとの紛争中に起きたのか不明である。

ポートランド警察は「殺人調査は進行中である」として、詳細な情報を提供していない。30日のニューヨーク.タイムスによると、ポートランドでの抗議活動は、親トランプの集会を街に引き寄せている。3か月連続で毎晩抗議が行われているオレゴン州ポートランドではトランプ大統領の支持者の大規模なグループが同市のダウンタウンを通ってキャラバン(数百台のトラックの集団)で旅行している中で、右翼グループに所属する男性が29日に射殺され死亡した。射殺された男性は、極右グループのパトリオット.プレイヤー(愛国者の祈り)の記章が付いた帽子をかぶっていた。ポートランド地域に拠点を置き、キリスト教と小さな政府を促進するこの極右グループは、ポートランドの抗議者と繰り返し衝突していた。南部貧困法律センターは、このグループが民兵グループと一緒に活動することもあり、幾つかの「愛国者祈祷事件が白人至上主義者を引き付けた」と報告した。トランプの支持者達は、土曜日に最初郊外に集まり、彼らの幾人かは抗議者達に対抗するため、直接ダウンタウンに向かった。ポートランドでの抗議活動は規模が縮小していたものの、7月に連邦政府がカモフラージュの軍服を着た一団を同市に派遣した後、プロテストの数は再び劇的に増加した。オレゴン州知事ケイト.ブラウンは、致命的な銃撃に関する声明で、トランプ大統領のレトリックを指摘し「トランプ大統領は、過去数年間、そして、ここ数カ月でエスカレートする分裂を奨励し、暴力を煽ってきました」と述べた。

ウイスコンシン州ケノーシャでは、ジェイコブ.ブレイクが警察に7回拳銃で撃たれた事件後、BLMの抗議活動は激化している。先週同市では致命的な発砲で、2人の抗議者が死亡した。この事件の容疑者はイリノイ州在住のカイル.リッテンハウスである。30日のCBSニュースによると、25日の夜、ケノーシャでアサルト銃(AR-15スタイル)ライフルを使用し、2人の抗議者を殺害し、別の抗議者を負傷させた17歳の被告人リッテンハウスは26日、二人の殺人と一人の殺人未遂容疑で逮捕され起訴された。また、彼は他の2人の犠牲者の安全を無謀に危険にさらし、18歳未満で武器を所持しているという罪状に直面している。リッテンハウスは銃乱射後に逃げ出し、目撃者が「彼を捕まえて!彼を殴りなさい!」と叫んだ。刑事は、リッテンハウスが逃げ出したとき、彼が携帯電話で「私は今誰かを殺した」と話しているのが聞こえたと言った。しかし、彼が闇の通りを逃げている時、前方から近づいた警察の車は大きなアサルト銃を保持している彼の前を通り過ぎている様子をビデオが描写している。BBCによると、ソーシャル.メディアのアカウントはリッテンハウスが「トランプ大統領の支持者である」ことを示唆している。ビデオは彼がアイオワでの集会の最前列で大統領の再選キャンペーンを応援しているのを示しており、容疑者はイベントのビデオをTik Tokアカウントに投稿した。また、彼のインスタグラムのプロフィールは「トランプ2020」と記載されている。

最近、判明していることは、白人至上主義者、反政府民兵運動、アンティファ(ネオ.ナチスや他の過激派グループに反対する極左活動家の運動)、アナキスト(右派および左派の両方に同情者がおり、政府を敵視し、混乱を巻き起こす)の4つのグループが平和的なプロテストに紛れ込んでいると伝えられている。キャラバンでポーランドを旅行しているグループはそれぞれの車に米国の国旗とトランプと書かれた旗を展示しているため、彼らがトランプの支持者であることさえ隠していない。30日、トランプと彼の側近およびトランプの支持者である一部の共和党議員は、リッテンハウスを責めることを拒否している。ポートランドの市長は30日東部時間午後4時頃の記者会見で、この憎悪を作ったのは「貴方です」とトランプを非難し、一緒に問題に取り組む必要があると促した。

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