トランプ大統領の元側近、弁護士、メディア関係者、FBIや情報局を含むトランプ政権の元高官など、驚異的に多数の人々がトランプに関する書籍を出版し、日々何らかの告白やスキャンダルが浮上している中で、9日に公開された書籍と録音テープは、爆発的な反応を見ている。ジャーナリストのボブ.ウッドワードとの会話で、トランプ大統領は、コロナウイルスの脅威と致命的な危険性を知っていたが、トランプはそれを軽視する決定をしたと暴露している。この開示は、幾つかの理由に基づき、トランプ大統領の政治生命に強い打撃を与える可能性がある。
選挙のわずか54日前の9月9日、ウッドワードとの会話を記録したテープの公開はトランプに最大の政治的ダメージを与える可能性がある。ワシントン.ポスト(W. P)が9日に公開した会話の録音記録によると、トランプはコロナウイルスが「あなたの激しいインフルエンザよりも致命的です」と述べている。トランプはウッドワードとの会話で「ご存知のように、それは非常に油断のおけない状況です。ボブ、それは空気中を通過します。それは常にそれに触れると厳しいです。 触って、触る必要はないですね? しかし、空気…あなたは空気を吸い込むだけで、それが(体を)通過します。そして、それは非常に扱いにくいものであり、非常にデリケートなものです。さらには貴方の激しいインフルエンザよりも、もっと悲惨です。これは、もっと致命的です。これは5%対1%および1%未満ですね? 致命的なことです」とトランプは語っている。また、3月19日の会話の公開記録では、ほとんどウッドワードが語っており、トランプは後半の部分で「ボブ、私は本当に、貴方に正直でありたいと思います」と言うと、ウッドワードは「確かに、私はあなたが正直であってほしいです」と応答した。トランプは「私はしたかった… 私はいつもそれを軽視したかったです。パニックを作りたくないので、私はまだそれを軽視する事を好みます」と言っている。
W.Pによると、ボブ.ウッドワードはワシントン.ポストの共同編集者であり、彼の新しい本RAGE(猛威)の中で、トランプ大統領は1月28日、大統領執務室で極秘情報の要旨説明の際、中国でのコロナウイルスの発生についての話し合いを聞いていた。国家安全保障顧問のロバート.オブライエンは「これは大統領職で直面する最大の国家安全保障上の脅威になるでしょう。これはあなたが直面する最も困難なことになるでしょう」とトランプに警告した。それから 10日後にトランプはウッドワードに電話をかけ、彼が公的に言っていたものより遥かに悲惨な状況にあると彼が思っていることを明らかにした。その2月7日の電話で、トランプは「あなたの激しいインフルエンザよりも致命的です」と言い、「これは致命的なことです」と大統領は「致命的」を繰り返し強調した。そして、トランプは3月19日の電話でウッドワードに「私はいつもそれを軽視したかった」と言い、「危険を最小限に抑えようとした」ことを認めた。録音記録の会話で問題がある点は、2月初旬には死亡率が「致命的である」ことを知っていながら、3月19日に、この致命的なウイルスを「軽視したい」と語り、実際に軽視し続けたことである。CBCによると、2月26日、ホワイトハウスの記者会見で、当時記録されていた米国の公式症例数は15件であった。そのことに対して、トランプは「アメリカではすぐにほんの一握りになる」と記者団に語った。その2日後、トランプはサウス.キャロライナの集会で、民主党に言及し、コロナウイルスは「彼らの新しいデマ」であると言った。
また、別の問題は、ウッドワードとの会話中のトランプのコロナウイルスに関するコメントで、彼が最初から軽視する事を選択した正当な理由を説明していないことである。ウッドワードはトランプと頻繁に話しており、会話では「遥かに深刻な懸念を表明」していたが、トランプは「1月、2月、3月初旬のほぼ全ての期間で、脅威を常に軽視することに時間を費やしていた」とウッドワードの本は書いているとW.Pは伝えている。一般的に、これまでの米国の大統領は、パンデミックのような緊急事態が生じた時、「国家安全保障上の最大の脅威になる」と警告された場合、大統領として、何をすべきか、まず最初に行うべき基本的ことは何であるかを考え、判断し、あるいは専門家に相談し、認識し、行動する必要がある。トランプは、病院で医療関係者に必要なマスクを含む個人保護用具、呼吸器具など、政府の在庫は大幅に不足しているとオバマ政権からも警告されていたにも関わらず、その準備を怠ったことは4月に下院議会の調査官ケイティー.ポーターによって報告されている。
なぜ、この会話記録の公開がトランプに政治的打撃を与えるのか?この録音の問題は、トランプが実際にコロナウイルスの危険性を知っていながら、軽視することを選択し、その後彼は何も知らないと言い続けた事である。トランプがウッドワードに語ったことと、彼の支持基盤および公的に語ってきた事とは驚異的な違いがある。もっとも深刻な問題は、その結果、今日6,365,000を超える感染症例を見ており、191,000を超える死者を出していることである。従って、9日の爆発的な明示はトランプにとって政治的に致命的である。同日、ミシガン州ウォーレンでのキャンペンで、東部時間午後1時55分頃から約20分間のスピーチを行った前副大統領ジョー.バイデンは、トランプ大統領は2月7日にジャーナリストのボブ.ウッドワードとの会話で、コロナウイルスは致命的で非常に危険な感染能力があることを知っていたと語った。しかし、トランプはそれを知っていながら、それを軽視する決定をウッドワードに語ったと伝えた。更にバイデンは「彼は、それがいかに致命的であるかを知っていました。彼はそれが数カ月にわたってもたらした脅威について、故意に、そして喜んで嘘をつきました。この景気後退はドナルド.トランプの過失によって作られました」と述べ、バイデンはトランプを厳しく非難した。
更に、なぜ、致命的なコロナウイルスを軽視することを選んだか?という疑問は、今後激しく追求される可能性がある。トランプの元個人弁護士で、最近彼の新書Disloyal(不忠実)を出版したマイケル.コーエンは、8日、MSNBCのジャーナリストであるレイチョー.マドーとの独占インタビューで、トランプがロシアの大統領ウラジミール.プーチンを非常に尊敬していると語った。また、コーエンによると、トランプは非常にお金を好み、プーチンがロシアの全ての富豪者を支配していると信じており、トランプはアメリカをロシアのような体制にすることを望んでおり、彼は「プーチンの富に固執している」と言った。プーチンの目標は、民主的先進国、特に米国を破壊することであると頻繁に言われている。パンデミックに対する軽視を選択するというトランプの決定は、米国を弱体化させる為だったのかとの疑惑さえ表明する批評家もいる。特に、トランプの再選を望んでいない共和党批評家は、トランプが如何に「無謀であり、危険人物であり、大統領職に不適格である」かを証明していると述べ、彼を「再選させることは恐ろしいことである」と述べている。
これまでの複数の世論調査は、有権者がCovid-19を最も深刻な脅威であると感じていることを示唆している為、ウッドワードの開示は、トランプの再選に影響を与えることは必然的である。バイデンは、コロナウイルスが致命的であることを知っていながら、それを軽視することで、大統領としての責任から逃げることを選択した米史上最悪の大統領であること、その決定による結果は、1,400万人の失業と、経済後退に繋がったこと、大統領の「怠慢」は許容可能な範囲を超えていることなどを強調している。加えて、トランプを知る多数の人々が本を選挙前に出版し、これまで知られていなかったことを暴露している中で、ウッドワードの告発は最も致命的だと言われている。更に、ウッドワードの本は、世界的なパンデミックの課題だけではなく、経済的災害、人種の危機についても、問題点を開示している。多数の元政権の人々も様々な角度から大統領と彼の政権の異様な問題点を指摘している為、トランプは選挙前に引き続き、糾弾される可能性があることを示唆している。