顕著な白人人口の減少を示す2020年の国勢調査は何を示唆?

How the U.S. census has measured race over 230 years | Science News

By Science News

下院議会の議席数を決定するために最も重要なデーターであり、今日、メディアが伝えた2020年の米国国勢調査は2010年と比較し、人種による人口動態が大幅に変化したことを示唆した。ヒスパニック、黒人、アジア系の有色人種は増加する一方で、白人の人口は顕著に減少した。白人の人口減少には特定の理由がある。

ニューヨーク・タイムスの12日の分析によると、非ヒスパニック系白人(いわゆる白人)と特定された人口は2010年以来2.6%減少する一方で、アフリカ系アメリカ人の人口は2010年以来5.6%増加した。大幅な変化があったアジア系の人口は35%、ヒスパニックの人口は23%増加した。これは「人口統計学者からかなりの注目を集める予想外の急増」である。白人は2000年に人口の69%を占め、12日の国勢調査局が公開したデーターは白人の割合が58%である。全国的に、成人の36%は非白人であり、10年前の25%から増加している。 子どもの非白人は2010年の35%から2020年には47%に増加した。米国最大都市上位20の中で、国内の上位5つの最大都市であるニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ヒューストン、フェニックスの次に大きいフィラデルフィアでの人口は9.4%増加した。全体的には、米国の人口は過去10年間で劇的に減少し、過去10年間と比較してわずか7.4%増加しただけであり、これは「ほぼ1世紀で最も遅い速度」である。

同日のワシントン・ポストによると、白人だけを特定する人の絶対数が減少したのは1790年に国勢調査が開始されて以来、初めてである。白人の人口は2010年の2億2,360万人から2020年には2億430万人に減少した。ブルッキングス研究所の人口学者ウィリアム・フレイは、大不況後のY世代( 1990年代から2010年代までの年齢層)のオピオイドの流行と予想よりも低い出生率が白人の人口の減少を加速させたと述べた。また、多民族であると自認する人の数は、2010年以降大幅に変化している。2010年には推定900万人であったが、2020年には3,380万人になり、276%増加している。最大で最も着実な増加がある人種はヒスパニック系であり、2020年に過去30年間で人口の割合が2倍の6,210万人(18.7%)に増加し、2010年以来、米国の成長の半分を占めると考えられている。

2020年の国勢調査は2022年の中間選挙の戦略に多大な影響を与えることは必然的である。どちらの党が議会を支配するかは、議員らが最も関心を抱いている課題である。ニューヨーク・タイムスは、両党が「再区画の戦い」を開始すると予測している。民主党は最低限、このマージンを保護する必要があるものの「2022年の議会の支配は、議会の選挙区を変更するだけで(その支配権は)決定される」可能性がある。テキサスやフロリダなどの共和党寄りの州は再配分を通して、新しい議席を追加し、共和党が支配する州議会は彼らが多数派としての主導権を握っている。選挙区変更プロセスの多くは(共和党が)民主党員よりも「多くの地図を描くことができる」為、過激なジェリーマンダリング(選挙区境界の操作)に対して、幾つかの「先制訴訟」を提起するのは「大抵民主党」である。

要するに、2020年の国勢調査は、白人が子供を出産する率がかなり減少し、有色人種が大きく増加した為、米国は益々、人種多様化の国であることを示している。国勢調査は、常に米国下院議会での党派別の代表者数に影響を及ぼす可能性があることを示唆している。これは配分と呼ばれるプロセスにおいて、10年毎に行われる国勢調査で収集されたデータ一は、各州が米国下院の議席数を決定し、人口が増加または減少した場所に基づいて選挙区を調整または再区画するために利用されている。現在、米国下院議会での民主党多数派の議席は220であり、少数派の共和党は212、空席3である。これは多数派と少数派とのマージンが狭いため、支配力のバランスは微妙な状況であることを示唆している。新たな国勢調査は、人口動態的に民主党に有利であることを示唆している為、上院および下院の両議会で、多数派になることを最優先課題にしている共和党および多数派を維持することを目指す民主党とのジェリーマンダリングの戦いは今後の熾烈な課題であることを示唆している。加えて、民主党が政府を運営するべきではないと考えている権力思考の共和党による投票制限の努力は益々強化される可能性がある。一方、連邦政府による投票権の可決を目指し、投票制限、投票差別などに対抗する為の民主党の戦いも激しくなる可能性がある。

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