
By World Atlas
今日のトップ・ニュースは世界的に危険な高熱についてである。英国の気温は上昇を続け、摂氏40度以上の新しい最高気温が観測された。異常な熱はヨーロッパの他の地域にも影響を及ぼし、フランスとスペインでは、山火事が森林を焼き尽くし、一部の地域では強制避難を余儀なくされた。フランス南西部では、数千人の消防士が風と炎の荒れ狂う火災と戦っている。米国の西部、南部、中西部では、危険なレベルの熱が予測されている。世界的な気候変動は明らかであるが、保守系民主党の上院議員ジョー・マンチンは先週、気候変動と戦う事項が含まれるジョー・バイデン大統領の経済包括法案のほとんどを拒否した。その後、バイデンは緊急事態宣言を行うことを検討し始めたようである。
ニューヨーク・タイムスによると、英国の気温は上昇を続け、高熱の記録を打ち破り、新しい最高気温が観測された。ロンドンでは、19日に摂氏39.1度(華氏102.4度)の暫定的な測定値を記録し、英国でこれまでに記録された最高レベルに達した。午前10時40分に設定された記録はすぐに超過し、約2時間後、英国の国立気象庁はヒースロー空港の暫定気温が摂氏40.2度(華氏104.4度)に達したと報告した。英国の気温が摂氏40度を超えたのは初めてである。フランスの小さな町ラテスト・ドブーフでは、19日、フランス各地から集まった2,000人以上の消防士が、南西部のジロンド地域で約80平方マイルの乾燥した森を燃やしている爆発的な山火事と戦っている。当局は、過去一週間前に37,000人以上の住民を避難させた。行楽地で人気のあるアルカション湾の近辺にあるこの町の一時的な消防本部は忙しく活動していた。頭上のヘリコプターは水滴を飛ばし、消防車は前後に走り、警官は色分けされた炎の地図を確認したと同紙が伝えた。
タイムスが19日に記録した米国の地図表示によると、気温が華氏90°から103°による極度な注意を要する州は、カリフォルニア、コロラド(一部)、ニューメキシコ、ネブラスカ、アイオワ、ミズーリ、モンタナ、イリノイ、ミシガン、インディアナ、オハイオ(一部)ケンタッキー、テネシー、アラバマ、ジョージア、サウス・キャロライナ、ノース・キャロライナ、バージニア、メーリランド、デラウェア、ニュージャージ、コネチカット、マサチューセッツなどが含まれている。華氏103°から124°のもっと危険な気温に見舞われている州は、アリゾナ(一部)、カンザス、オクラホマ、テキサス、アーカンソー、ルイジアナ、ミシシッピー(一部)、フロリダである。この灼熱により、米国人口の21%にあたる約6,870万人は、現在危険なレベルの熱が予想される地域に住んでいる。
明らかに、気候変動の影響によると言われている中で、先週15日、保守系民主党の上院議員ジョー・マンチンは、気候変動、税金、処方薬の価格低下計画、バラク・オバマ政権初期に通過したアフォーダブル・ケア・アクト(ACA)と呼ばれる医療保険制補助金の延長、および税金に関する包括法案の医療関連の一部を除いて拒否した。バイデン大統領の経済包括法案は、国内の製造業とサプライ・チェーンを活性化し、エネルギーの安全性を向上させ、石油やガスの価格高騰から消費者を保護するためであった。税金が含まれる気候変動の法案は、非常に狭いマージンで多数派である民主党全員の50票と上院大統領であるカマラ・ハリスの1票で可決するため、上院多数派リーダーのチャック・シューマーは、数ヶ月間マンチンと交渉するなどの努力を行った。ミット・ロムニーやスーザン・コリンズを含む幾人かの穏健派共和党は、米国多数の地域で高熱による異常気象に直面している中で、気候変動に取り組む必要があることを認識しているようである。
再度、気候変動を含むバイデンの経済包括案が拒否された後、大統領は気候の緊急宣言を行い、大統領令を発行する必要があると述べた。バイデンはサウジアラビアの旅行中に、「上院が気候危機に取り組み、国内のクリーン・エネルギー産業を強化するために行動しないのであれば、私はこの瞬間に対応するために強力な執行行動を取ります」と語った。米国多数の州で、危険な高熱が報告されている中で、バイデンは緊急事態を宣言するかどうかを検討しているようである。上院議会の民主党議員は、バイデンの緊急宣言を歓迎し、ヨーロッパで今起きている灼熱による火災について語り、法案を通過させることができない無念を表明している。ワシントン・ポストによると、上院環境公共事業委員会のトップクラスのメンバーであるトーマス・カーパー上院議員は「ここを離れたら、フォローせずに、家に帰りましょう…大きな間違いを犯しました。」 と述べ、そのメッセージを仲間の民主党議員とマンチンに個人的に届けたと記者団に語った。シェルダン・ホワイトハウス上院議員は、19日「緊急宣言から始めるのは良い出発点ですが、実際には排出量を減らすために何かをしなければなりません。これらのステップを楽しみにしています。」と記者団に語った。
南ヨーロッパと西ヨーロッパでは、フランスとスペインで山火事が猛威を振るっているため、この地域では、猛暑のため1,100人以上が死亡していると言われている。明日予定されているマサチューセッツ州サマセットでの主な気候スピーチ中に、緊急事態を宣言した場合、大統領は高熱の対策の為に、二酸化炭素の排出を制限することが可能になる。「何かをしなくてはならない」ことは確実である。一方、ウェスト・バージニア出身であるマンチンはその逆の決定をした。同州は2020年に米国で石油を生産していた32州の中で13番目に高い生産州にランク付けされた。加えて、彼の家族は石油ビジネスを行っているため、化石燃料を減少させ、クリーン・エネルギーに変えるという政策には一貫して反対している。これまで、全ての気候変動法案に反対してきたマンチンは、彼の州と彼の家族が営むビジネスを保護する立場にあることを知っている上院民主党議員は、繰り返えされる失望に対して、控えめな表現に抑えるよう努めているようである。