虚偽の主張による不正選挙の国内外の影響

By The Independent

選挙敗北の否定の結果による前代未聞の歴史的議事堂反乱を扇動したドナルド・トランプの悪い見本はブラジルで模倣された。米国内では今週ニュー・メキシコでの州議会での選挙に敗北した共和党の候補者が複数の民主党議員および職員をターゲットにした銃撃を企てる事件が起きた。逮捕された犯人は、1月6日の議事堂反乱前のトランプの集会に参加した個人であり、トランプのMake America Great Again (MEGA)のスェット・シャツを着用し、トランプの言葉を引用し、選挙はリッグツ”rigged”(不正であった)と言った。

ブラジル三権広場襲撃事件とも呼ばれている2023 年のブラジル議会侵攻は、敗北した大統領が、選挙は不正であり、彼は勝利したと主張したため、彼の支持者による反乱は、ブラジルでの米国の「模倣暴動」と呼ばれている。米国で1月6日の暴動が発生していなかった場合、ブラジルでも起こることはなかったかも知れないとの分析によるものである。2022年の選挙で勝利した左翼のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバの就任から1週間後の1 月 8 日に元大統領であるジャイール・ボルソナロの何千人もの支持者は、昨年の選挙で敗北した右翼のポピュリストであるボルソナロの復職を要求し、政府の建物に侵入し、ブラジルの大統領官邸、議会、最高裁判所に侵入し、その暴動は3 時間続いた。この日からブラジルの民主主義へのダメージは長く続くと予測された。

シンクタンク組織のブルッキングスによると、何千人もの抗議者が3 つの主要な政権に侵入した時、「2021 年 1 月 6 日の米国議会議事堂への攻撃とブラジルの首都で繰り広げられた出来事との類似点は否定できない」ものがあり、それは「完全に予測可能」であった。「元ブラジル大統領のジャイール・ボルソナロは、在職中のほとんどの期間、元米国大統領のドナルド・トランプの戦略に従っていた。ボルソナロは好戦的な右翼として名声を博したポピュリストとして受け入れることをためらわなかった。権威主義、彼の大統領時代を嘆き悲しんで過ごし、彼はブラジルの選挙の完全性を損なうために設計された根拠のない詐欺の主張およびトランプが好んで利用した「フェイク・ニュース」の表現を繰り返した。米国とブラジルは、いずれも両氏の「任期中に法の支配」を尊重する風潮が「着実に低下」していた。

しかし、ボルソナロが全面的にトランプの行動に従ったわけではなかった。ボルソナロの敗北から数か月が経過した後、ブラジルのほとんどの市民は慎重な姿勢で、権力の平和的な移行が大きな事故なしに可能になることを期待していた。選挙の余波で、ボルソナロは直接認めなかったが、選出された多くのボルソナロの同盟者は反対党に奉仕するという彼らの献身を示していたため、大統領の移行を承認した。そして、ブラジル全土で親ボルソナロの抗議行動が絶え間なく続いていたにもかかわらず、セキュリティ部門は、特に厄介な問題を少なくとも 1 つ阻止することに成功した。重要な違いは、米国で2021年に起きた議事堂での暴動で、トランプは暴徒を招待し、議事堂に行進するよう促し「地獄のように戦う」ことを奨励した上層部から下層部を指揮する「トップダウン」式によるものではない。ブラジルでの暴動は、ボルソナロが「最後の大統領声明で、支持者に今の現実を受け入れるよう促した」ことで、「憲法の範囲内で前進する方法を見つけようとした」ことである。彼は、最終的に「(私たちは)民主主義に住んでいるか又は民主主義に住んでいない….  誰も冒険を望んでいない」と言った。

By Foreign Policy

一方、米国では今日も選挙関連の脅しが続いている中で、ニューメキシコ州の議会選挙に敗北した共和党候補者は、複数の民主党議員の家を襲撃するため複数の男性を雇用した容疑で逮捕された。ソロモン・ペーニャ(39歳)は2022年の州下院第 14 地区の選挙に立候補したが、敗北したため、2 人の州議会議員と 2 人の郡委員の自宅を襲撃するため、4 人の男を雇い、共謀したとして16日に警察に逮捕された。アルバカーキ警察当局は「この選挙運動が失敗に終わった直後に、ペーニャはデメトリオ、ホセ、2 人の兄弟と共謀し、選出された地方および州政府の役人の家で 4 回の銃撃を行ったと信じるに足る十分な理由がある」と 述べた。家の損傷を受けた被害者は全員民主党であることから、政治的な動機による可能性が高いされるペーニャはトランプの選挙キャンペーンの記事と一緒に自分の写真をオンラインに投稿した。重罪犯の疑いで現在訴訟に直面している彼は、議会のメンバーや教育委員会のメンバーに対して暴力を振るうと脅迫した。議員メンバーに対する脅しが2020年以来、増加している中で、実際にその脅しを実行したとして注目されている。

ペーニャは2021年1 月 6 日に「トランプを応援した」元大統領の支持者である。ニューヨーク・タイムスが17日に伝えたところによると、ペーニャはこの日、ホワイトハウスの近くで開催された親トランプ集会を主催したトランプの支持者である。オンライン調査員が収集した動画によると、同日、トランプ支持者が大統領の権力を維持しようとして国会議事堂を攻撃する前に、ペーニャはトランプの集会での群衆の一人として、トランプの演説を聞いていた。彼がその後、国会議事堂の敷地内の立ち入り禁止区域に入り、又はその日暴徒と一緒に議事堂の建物の内部に侵入したかどうかは不明である。彼は2022年の中間選挙で、長い間民主党に投票してきた地区の現職者に74%対26%の大きな投票差で敗北しながら、譲歩を拒否した。アルバカーキ警察のハロルド・メディナ署長は17日のインタビューで、「彼は騙されたという信念があった」と述べた。また、ペーニャは以前、強盗、窃盗、その他の犯罪で、ニューメキシコ州の刑務所に約 7 年間服役した犯罪歴がある。彼は、2016 年に刑務所から釈放された後、ニューメキシコ大学で政治学の学士号を取得した。

警察の捜査官は、民主党のライバルの家への攻撃を組織したとして告発された元共和党候補ペーニャが政治的変化を達成するために「内戦」を脅かす必要があると述べ、攻撃で発射された弾丸が眠っている少女の近くを通過し、彼女の顔にほこりが飛び散ったまま」であったと報告した。銃撃はそれぞれターゲットにされた同州の役人の家の建物が被害を受けた。12月4日にはベルナリオ郡の事務官の自宅、12 月 8 日に次期州下院議長の自宅、12 月 11 日にもベルナリオ郡で元郡委員の自宅、1 月 3 日に州上院議員の自宅がそれぞれ複数回銃撃されている。画像によると、多数の弾丸の痕跡が外側の壁に残っており、奇跡的に誰一人死亡および負傷していない。当局はペーニャに対し「犯罪勧誘、加重砲撃未遂、居住中の住居での発砲、移動中の車両からの発砲、共謀などの罪状を次々」に提起した。事件の刑事訴状によると、ペーニャは、州上院議員リンダ・ロペスの自宅で AR-15 ライフルを発射しようとして、少なくとも攻撃の1 つに参加した。

要するに、ジャイール・ボルソナロは、公的に敗北を宣言しなかったが、彼の強力な支持者が米国で起きたことを模倣した暴動であったことを示した。ボルソナロは、多くのトランプの政策と戦略を支持したが、米国大統領が彼の選挙は盗まれたと繰り返し主張し続け、支持者を計画的に扇動するほど徹底した選挙転覆を計らったわけではなかった。しかし、トランプは闘争好きで、攻撃的であることから、同様に好戦的な支持者が触発された可能性が高い。CNNニュースが18日に掲示した記録によると、議会メンバーに対する脅しはトランプが就任した2017年の3,939件から2018 年には5,206に増加した。トランプが選挙詐欺を主張した2020年と2021年には、地方、州、米国の選挙職員および議員に対する暴力的な脅しは驚異的に増加した。2019年には 6,955件であったが、2020年には8,613件に増加し、「選挙が盗まれた」とのキャンペーンが最高潮に達した2021年には、その脅しは最高の9,625件に達した。2022年 に減少し7,501件である。この統計は、暴力的な政治風潮と暴力の脅しの数値に一貫性があることを示唆している。2022年のショッキングな事件の一つは下院議長ナンシー・ペロシの夫が一人で自宅に居た時に、夜中に侵入した男性にハンマーで攻撃されたことである。カンザス州では議員を殺害すると脅迫したとされる男性の裁判が今週始まっている。

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