
Photo credit : AP News ヘンリー・“エンリケ”・タリオ
米国司法省は8月下旬に、米国国会議事堂での反乱に参加し、告訴され判決を宣告された人々に関する68ページのデータを公開した。100人以上は、彼らの行動が暴動前の演説も含めて、ドナルド・トランプに煽動されたものであることを認めた。刑務の軽い個人は約7日間の投獄であり、深刻な刑罰は20年以上である。プラウド・ボーイズの元リーダーは22年の刑務を言い渡された。
そのデーターを分析したワシントン・ポストの報告によると、その中で、プラウド・ボーイズの元リーダーであるヘンリー・“エンリケ”・タリオは、同グループが国会議事堂襲撃に関与し、テロ攻撃に参加したことで、今年5月に有罪評決を受けた。そして、タリオは2021年1月6日の暴動の日にワシントンDCにいなかったにも関わらず、今週火曜日の5日に22年の刑務が言い渡された。マイアミ在住のタリオは、暴動の2日前に、ワシントンDCの教会で引き剥がされたBLM(黒人の命は大事)の旗を、市内でのドナルド・トランプ大統領の敗北直後の抗議活動中に燃やしたとして逮捕されていた。彼は2021年1月6日に大統領権限の平和的移譲を妨害した罪で有罪判決を受けた数百人のうち、これまでの中で最長の服役を言い渡された。ポストによると、米国地方判事ティモシー・ケリーは、極右グループのメンバーを組織して、連邦議会議事堂への侵入を引き起こした「革命的熱意に突き動かされた」彼を「究極のリーダー」と呼んだ。タリオは、15週間の裁判の末、5月に全員が有罪判決を受けた後、プラウド・ボーイズの5人の主要人物の中で、最後に判決を受けた主犯である。
タリオの弁護士は、彼の依頼人を「ドナルド・J・トランプと権力者のスケープゴート」であると言った。同じくプラウド・ボーイズのジョセフ・ビッグスの弁護士は、グループの「最高司令官」であるトランプが「彼らに嘘を売った」と述べた。 3人目のプラウド・ボーイズのザッカリー・レールの弁護士は、レールの判決において「確かに最高司令官を信じ、彼の呼びかけに耳を傾けることで、ある程度の軽減がもたらされるはずだ」と主張した。「全体として100人を遥かに超える1月6日の被告は、自分たちの行動におけるトランプの役割を指摘した。それは確かに、責任転嫁の法的戦略と見るべきであるが、大規模な不正投票に関するトランプ大統領の主張は明らかに虚偽であり、その日の出来事に必要な要素だったことを考えると、被告らにとって、これにはある程度のメリットがある」ようだ。
ポスト紙が吟味した司法省のデーターによると、タリオ被告は22年、ビッグス被告は17年、レール被告の15年を含む過去1週間の判決により、1月6日の判決での合計収監年数は約700年になる。350人以上が懲役中であるか又は懲役刑を言い渡され、平均刑期はわずか2年未満である。また、① ほとんどがプラウド・ボーイズまたは極右派組織のオース・キーパーズのメンバーである10人は少なくとも10年の懲役刑を宣告された。 ② ほとんどが過激派グループのメンバーである他十数人は扇動陰謀で有罪判決を受け、または有罪を認めているが、この犯罪は1990年代以来、連邦裁判所で証明されていなかった。③ 約160人が少なくとも1年の懲役刑を言い渡された。 ④ 80人以上が1カ月以下の刑を宣告され、最短で1週間となっている。
司法省のデーターは8月25日に公開されたものであるため、ヘンリー・“エンリケ”・タリオの名前は記載されていないようであるが、司法省はタリオの刑罰を33年間に勧告していたという説もある。このリストに記載されている個人の刑務は司法省の勧告より軽い場合が多いようである。反省の様子は見られないリーダー層の幾人かは、ドナルド・トランプが選出された場合、彼らは「恩赦を受けると信じている」ようである。しかし、トランプの立候補を無資格にする動きは拡大している。コロラド州もその運動に参加した。上院議会の民主党議員らは、合衆国憲法修正第14条に基づいて、1月6日の暴動への関与を理由に、トランプが大統領選に立候補する資格を失っているという憲法学者らの議論には非常に強力な意義があるため、今後多くの州が参加するとの確信を示した。しかし、この取り組みを支援する弁護士らはトランプを大統領候補から失格にすることは共和党有権者の反感を買うという懸念があるため、議員らは慎重に取り組み始めている。多くの民主党議員らは、有権者がそれを決める権利がある事も認めており、むしろ2024年の選挙で民主党が勝利するための強い動機を与えている中で、彼らは冷静で肯定的な姿勢を見せているようである。