単に不法移民に反対し、合法的移民を歓迎した時代はトランプ政権下で終わっている。オバマ政権下のダカ(DACA)プログラム規定に基づき、ほぼ合法的な滞在及び労働許可を得ることで強制送還から保護されていた約800,000人のドリーマーは、昨年トランプ政権の無慈悲で唐突なダカ廃止によって現在彼らは最も恐怖と不安の日々を過ごしている。彼らを保護する民主党州の司法長官らはトランプ政権を告訴していた為、13日二人目の判事もダカ廃止には合理的理由がないとして、トランプ政権の決定を阻止する判定を下した。一方、上院議会は昨日からDACAを含む歴史上稀な移民法制定の論議を開始したが、時は刻々と迫る中でドリーマーの救済も含む移民法案を制定することは、幾つかの理由に基づき不可能であるか又は非常に困難であることを示唆している。
ドナルド.トランプ及びトランプ政権がDACAプログラムを昨年9月5日撤廃した時、3月5日までに議会がDACA法案を制定しない場合、ドリーマーは強制送還の運命にあると警告した。しかし、二人目の判事はトランプ政権のDACA停止を拒否した。ニューヨーク市ブルックリンの米国地方裁判所ニコラス.ガラウフィス判事は、トランプ政権が宣告したような3月でプログラムを終える計画は無効であると判定した。また判事はトランプ政権がDACA停止を命令する前の同じ規定に戻すよう命令した。移民団体および民主党州の司法長官らはニューヨーク市の裁判所に連邦政府を告訴していた。サンフランシスコの米国地方裁判所の判事ウィリアム.アルサップは既に1月9日、合理的理由がなく、前政権のプログラムを廃止することはできないと判定し、そのトランプ政権の措置をブロックしていた。その判定後、国土安全保障省はDACA下の資格者は申請および更新が可能であると公表した。
しかし、トランプ政権は確実に地方裁判所の判定には従わないため、法的紛争は続くと予測されている中で、議会でのDACA法案の取り組みを更に複雑化している。司法省はオバマ前大統領によって、議会の同意を得ず、一方的な大統領令で2012年に作成されたものであると主張している。これは法廷での争いが長期的になることを意味している。加えて、トランプ政権は移民法に関して、過去の政権とは異なるアプローチを取り、合法的移民の数さえ減少しようとしているため、記録的に稀な議会での移民法論争は非常に困難であるようだ。それは基本的に近年有色人種の多い移民より、優勝な移民に押されがちな米国の白人を保護するためである。加えて、全国共和党委員会を含めて共和党が推進する有権者ID法や選挙区を区割りするジェリーマンダリングなどをトランプは支持している。共和党の理由は、圧倒的に有色人種であり、民主党に投票する傾向が高い少数派が多数派になる人口動態の変化を恐れているからである。従って、投票権抑圧の目的はそのような共和党の戦略を進めることで、白人パワーを維持することを可能にする為である。昨年、APは ジェリーマンダリングは圧倒的に共和党に多いとの調査結果を公表した。その後、熾烈な戦いになることが予測される2018年の中間選挙に備えて民主党も選挙区の再編成を見直している。しかし、このような政策は既にヒスパニック系が多数派になる人口動態変化の波を変えることは不可能である。加えて、黒人の多い国からの移民を減少させたい意向を暴露したトランプの移民法の理想像と議会での移民法論議が困難である事とは無関係ではない。
議会での移民法の論議はトランプが壁建設の費用と引き換えにDACA下のドリーマーに市民権を提供すると述べている為、更に論議を困難にしている。平均的共和党はいずれも支持していないが、ドリーマーに合法的地位を与えることは超党派の同意になっている。これは歴史的な進歩であり、圧倒的多数の米国民の支持を反映している。しかし、トランプ政権は家族を基本にした措置を取り消すことで法的移民を抑止するため、永住権を与えるビザの発行数をかなり減少することを提案している。家族ベースは従来の米国の合法的移民法の中心的方針あったが、明らかにトランプ政権下で変化した。共和党一部の提案は年間50%(500,000)の合法移民を削減することである。この提案に民主党が同意しない場合、ドリーマーは法的保護を得る保証がなくなるため、強制送還に直面する潜在的危険性は高くなる。更に、共和党はトランプ政権が攻撃しているサンクチュアリー.シティの改正も求めているが、民主党少数派リーダーのチャック.シューマ(右)はドリーマーとは無関係の課題であるとして拒絶した。改正の投票には60票が必要であるため、共和党にとってはこの改正は困難であることを示唆している。トランプの移民計画は総体的に民主党に反対されているが、昨日は移民法の課題を限定し、集中した課題の論議を行っていなかったようである。