By NBC News
ホワイトハウスの報道官サラ.ハッカビーは14日、トランプ政権は不法移民をバスに乗せて、サンクチュアリー.シティ(聖域都市)に送る予定であると語った。しかし、法律を無視した危険な計画であると反発している民主党に対して、一部の共和党上院議員は不法移民対策が何もなされていないと表明した。一部の聖域都市は、最近不法移民の殺人者が逮捕されたため、そのような犯罪者が米国の入国管理局税関執行(ICE)に引き渡される政策が論議されている。トランプ大統領の不法移民を聖域都市にバス移送するという発想は何を示唆している?
今週、主要メディアを含む複数のニュース源はトランプ政権当局者が大統領の「政治的反対者に報復する方法」として、いわゆる聖域都市に拘束されている移民をバスに収容するという考えを思いついたと報告した。報道官サンダースは、14日 フォックス.ニュースのFox News Sundayでのインタビューで、トランプ大統領が不法移民をサンクチュアリー.シティに送るという将来の計画は超党派の激しい批判に直面しているとして、その計画は単なる提案であると述べた。また、政権当局のその考えは偏ったものであるとして、拒否されたが、トランプは彼の政権がまだ提案を検討していると語った。トランプは13日夕方公開したツイートで「米国は、不法移民を逮捕して、サンクチュアリー.シティに移送する絶対的な法的権利があります。特に貧弱な管理と高税で知られるカリフォルニア州で彼らが最高レベルで世話されることを私たちは要求します」と述べている。
これも、民主党に対する罰則的戦略であるとの意見もある。トランプは現在圧倒的な国境での不法移民問題を民主党の責任としてアピールすることで選挙を意識している様子が見られる。トランプは、これより一時間以上前のツイートで「民主党は移民法を早く変更しなければならない。そうでなければ、サンクチュアリー.シティは不法移民の世話をするために直ちに行動を起こさなければならない。そして、これはギャング.メンバー、麻薬売人、人身売買および全ての形態、規模、および全ての類の犯罪者を含んでいる。今すぐ法律を変更しょう」と述べた。移民法に最も関連の深い国土安全保障省(DHS)は、先週、長官のカーステン.ニールセンが辞職した後、彼女の代理長官になるはずのクレア.グレイディもニールセンに続いて辞職したため、最も重要な部署で辞職が目だっている。一部の共和党は、現在最も重要な部署であるDHSを含めて、トランプ政権の部署の扱いに不安を感じていると報告された。
14 日、CNNのState of The Unionのホスト、ジェイク.タッパーとのインタビューで、元共和党知事で、現在フロリダ州から上院議員として2018年の中間選挙で選出されたリック.スコット (フロリダ)は下院司法委員会の民主党委員長であるジェリー. ナドラーが「法律を軽蔑していると言っているのを聞いた。どの法律がどのような法律であり、どの法律を遵守するかを選択することはできない。私が理解できないのは、なぜこの問題を解決しようとしないのかということである。私たちは人々が違法に越えることを望んでいない。我々は合法的な移民を望んでいる。私は移民が大好きな州出身であり、私たちは合法的な移民を望んでいるので、何もしていないことに失望しています」と語った。
カリフォルニア州ベイ.エリアの市長らは、トランプの計画に反応している。なぜなら、トランプが「強く考慮」しているその計画は、ベイエリアと呼ばれる地域であるサンフランシスコ、オークランド、サンノゼなどの都市が含まれているからである。民主党は、一般的にトランプは「分裂的な表現に固執しているその考えを大いに非難」したが、サンノゼ市長サム.リッカルドは「私たちは、そのような並外れた困難に耐え、途方もない危険を冒して私たちの偉大な国の一部になることを望んでいる家族を歓迎します」とツイートした。サンフランシスコ市長のロンドン.ブリードは聖域都市の地位を擁護しながら、拘留された移民を彼女の街に送るという「破壊的で 恐ろしい戦術」を却下した。彼女は「私たちは聖域都市であることを誇りに思っています。そして私たちはすべての居住者のために立ち上がっていきます」とツイートした。一方、オークランド市長のリビー.シャーフは、トランプの提案を「暴力的な権力濫用」であると述べ、大統領は「政治的採点を解決する為に人間の使用」を選んだと批判した。
不法移民を聖域都市にバス移送するトランプの将来の計画はどれほど真剣であるのか不明である。また、カリフォルニア州のベイ.エリア都市のリーダーらは、トランプの計画に対して、法外であることを表明しながらも移民を受け入れることを表明している。これらの地域の一部では女性が殺害された後に法律を変える必要があるとの論争がある。先月15日のベイ.エリアのNBCによると、警察は12日間の捜査後の3月11日、女性を殺害した不法移民であるカルロス.エドゥアルド.アレバロ.カランザを逮捕した。カランザはエルサルバドルから入国した米国入国管理局の書類がない移民であり「税関当局は逮捕する前に、国外追放するため、彼を拘禁する要請を市や郡は無視した」と述べた。現在、サンノゼでは「都市を安全に保つ能力を妨げるような政策に反対しなければならない」立場にある警察と、移民者権利グループとの間で、同都市サンクチュアリー.シティの政策で意見が対立している。移民保護グループは ICEに引き渡されることは二重罰を受けることになると指摘している。サンノゼ警察署長エディ.ガルシアは「暴力団、暴力犯罪者、深刻な犯罪者を守るためにここにいるのではない。その方針を変える必要がある」と述べた。また「暴力的な犯罪に関与している場合、ICEとより密接に協力する時が来た」と述べている。
不法移民が殺人容疑で逮捕される事件があると、必ずトランプ大統領はそれを政策課題として持ち出し、恐怖を煽っている。2018年2月に公表されたケイトー研究所によると、2015年テキサス州の人口10万人当たりの犯罪による逮捕数はネィテイブが人口10万人当たり3,578 人 (殺人者数は5.4人) 、不法移民は2,149 (殺人者数は3.7人)、全移民は1,244 人 (殺人者数は2.1人) 、合法移民は698人 (殺人者数は1.1人) である。 この調査は母国語を話すアメリカ人の逮捕数および殺人数は全移民に比較して遥かに高いことを示唆している。トランプは、選挙当時から、メキシコ移民は強姦者であり、麻薬や「犯罪を持ち運ぶ」 として、不法移民は一般的に犯罪者としてアピールする方針が現在も変わっていないことを示唆している。トランプは「移民は貴方を殺すために国境を越えて来ています」と今年1月初旬にも語っている。表現は多少変わるものの、移民は犯罪者であるとの同じ立場を維持している。これは、彼が不法移民を防ぐため国境壁の建設をアピールし、彼の支持基盤に受けた政策を引き続き2020年の大統領選でも維持する意向があることを示唆している。