COVID-19で多数の人々が死亡している状況下で、議会はトランプ政権がパンデミックへの対応に遅れた可能性について、調査を開始する。下院委員会は、国立衛生研究所の感染専門家であるアンソニー.ファウチをその証言者の一人として召喚していたが、トランプ大統領は彼の証言を阻止した。トランプは1月に直接二回、新型コロナウイルスはグローバル的に拡大するとの情報の要旨説明を受け、警告されていたことが益々明白になっている。加えて、保健福祉省ウォッチ.ドッグの監視官は病院での医療用具不足を公表した為、トランプは彼女を除去したことも報告されている。蔓延による緊急事態の時、解雇又は除去された監察官は彼女だけではない。これらの懐疑的な行動は再度、別の危機感を高めており、トランプ及び彼の政権は再度調査の対象になった事を示唆している。
下院歳出委員会は、COVID-19パンデミックに対するホワイトハウスの対応に関する調査のための聴聞会で、アンソニー.ファウチ博士に証言するよう要請していたが、ホワイトハウスはこれをブロックした。1 日のワシントン.ポストによると、委員会のスポークスマンであるエヴァン.ホランダーは、歳出委員会が労働・保健福祉省・教育小委員会でのCOVID-19の対応に関する公聴会で証人として、アンソニー.ファウチ博士を求めたが、ホワイトハウスはファウチ博士の証言を阻止していることを行政当局から通知を受けたと述べた。ホワイトハウスのスポークスマン、ジャッド.ディアは1日の声明で「トランプ政権は、ワクチン開発を促進することやアメリカを再び安全に開放することも含めて、COVID-19に対する政府全体の対応を続けています。しかし、議会の公聴会にそれらの取り組みに関与する個人だけが現れることは逆効果です。私たちは議会と協力して、適切なタイミングで証言を提供することを約束します」と述べた。しかし、内部計画について話し合った行政当局者は、ファウチ博士がテストに関して、共和党が先導する上院の公聴会に出席する予定であると報告した。博士の証言がブロックされた下院歳出委員会の報道官ホランダーは「その代わりに、オバマ政権中に疾病対策予防センターを率いたトーマス.フリーデンが連絡する」予定であると伝えた。委員会は「他の証人からの聴聞を求める可能性もある」という。
下院歳出委員会はパンデミックへの対応に遅れたトランプ政権に対して、どのような証言を求めているのか明白にしていない。しかし、正常とは言えない行動が報告されている。例えば、トランプは病院で大幅に医療用具やPPE(Personal protective Equipment: 個人用保護具)が大幅に不足している事を報告した保健福祉省(HHS)ウォッチ.ドッグの主席副監察官であるクリスティ.グリムを除去したことが報告された。1日のニューヨーク.タイムスによると、トランプ大統領は、コロナウイルスのパンデミック中の供給不足と病院での検査の遅れを報告したHHS最高幹部を3週間前、記者会見で公的に攻撃し、除去した。新監察官の指名は5月1日にその部門で引き継ぐことになるまで発表を延期していた。トランプは、この蔓延でウイルスと戦わなくてはならない時、彼の考えに同意しない、監察官を既に三人解雇又は除去した。その一人は昨年、大統領の弾劾につながった調査に関与した人物である。二人目は、議会が3月27日に通過した2兆ドルを超える救済法案の一部が企業に分配されるため、その企業を監督する支出監察官である。3回目は、直接このパンデミック監視部門の主要メンバーである。このような状況について「トランプは、権力の乱用および議会の妨害の罪に関する彼の上院裁判が主に党派ラインに沿って無罪となった後、3か月間で、彼の政権に対するより多くの権限を主張し、忠誠が不十分であると認めた当局者を排除している。総監督者は大統領によって任命されるが、その仕事は執行機関における無駄、不正および汚職を捜査する半自律的な番犬であることを意図している」と同紙は説明している。
加えて、トランプ大統領は1月に二回、情報当局からウイルスの蔓延について報告を受けていたことが更に明白になっている。5月2日のNPRによると、ホワイトハウスの関係者は匿名で、大統領が1月23日と1月28日にコロナウイルスに関する要旨説明を2回受けたとNPRに語った。その関係者は「大統領はコロナウイルスが世界的に拡大する可能性があると言われました。しかし、良いニュースはそれがほとんどの人々にとって致命的ではないことでした」と言った。最初の要旨説明は最初の症例が米国で報告されてから2日後である。最初の説明会の5日後、大統領は再び説明を受けたと当局者はNPRに語り、ウイルスはその当時「中国の外に広がっていたが、この病気による死は中国だけで起こっていると伝えられました。又、中国はデーターを差し控えていると言われました」と述べた。大統領の二回の要旨説明以後、米国は110万件を超えるコロナウイルスの症例及び67,000以上の死者が出ている中で、トランプはウイルスに関する早期の警告に対応することに遅れたと批判されている。現在、トランプはコロナウイルスについてどのような事を知っていたのか、トランプがコロナウイルスに気付いたときの期間とその会話の内容について「厳しい監視下」に置かれている。
トランプはウイルスの蔓延に責任を取らないと主張したが、大統領職はそのような甘い立場ではないため、大統領の行動が再度調査下に置かれた事を示唆している。下院歳出委員会の調査は、議会が証人したお金がどのように分配されたかを調査する目的も含まれている。1月の弾劾裁判で、上院を支配する共和党はトランプを保持する事を決定しため、彼をホワイトハウスから1月に追放することを望んだ民主党は、その弾劾裁判の結果として、大統領が米国を非常に惨めな国にしていると批判している。現在複数のジャーナリストが懸念していることはファウチが解雇される危機に常に直面していることである。これまでのパターンは、有能な人々を解雇し、その職務にふさわしい経験と知識が全くない、忠誠だけの人物と入れ替えるという証拠を益々明らかにしている。オバマ政権とトランプ政権の両方で国家安全保障理事会のスタッフ及び一部門での局長を務めたフランシス.ブラウンは1日の記事で、コロナウイルスのタスクフォースであるファウチ博士やデボラ.バークス博士はトランプとの意見が常に異なっているため、最近トランプはファウチを解雇するとツイートしたと指摘した。彼女は、トランプが彼らを解雇した場合、後継者を選択する時、「大統領は彼らより劣る誰かに置き換えると信じる十分な理由があります:彼らの専門知識や能力に欠く友人です」との懸念を表明した。